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55レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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45 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
観客を暗黒に巻き込んでいく、異色の傑作,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
タイトルに惑わされてはいけませんね。バイオレンスは象徴としての言葉としての使われ方と思っていいかと。 主人公トムの陰惨らしい過去は、実際には、それほど、はっきり とは最後まで明らかにはなりません。 彼の過去は、エド・ハリスと、ウイリアム・ハートという名優の、 出番はまったく少ないながら、 圧縮された、圧倒的な「悪」の存在感で、トムの過去がいかに 陰惨であったか、をなんとなく感じ取ることで、さらに悪い 想像をふくらませることになり、想像が想像を呼び、観客は どんどん想像の深みにはまっていきます。 全体的に緊張感が満ち、しかし、暴力シーンは、最低限に抑えられ 、その演出の巧みさから、観客は、余計に、家族のかかえる 抑圧された、妻、息子。そしてトムの、ストレスと暴力の爆発、 セックスの暴発という、エネルギーの発散を、もろに感じ取る ことになります。 ラストも秀逸で、観客は、台詞のないラストに、想像をふくらませ、 この映画を通して、登場人物に鬱積し、自分自身にも鬱積した やるせない感情移入のエネルギーのはけ口を求め、なんとも やりきれない幕の閉じ方に、悲しいというか、なさけないというか、 息苦しい感情の発生を自覚することになるでしょう。 近年、まれに観る、静かだけれども、 作品の雰囲気自体に、何か得たいのしれない、悪の エネルギーが圧縮されて、練りに練った、秀作のひとつ と言えると思います。
22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
正に「暴力の系譜」,
By nijinsky (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
観賞後に考えさせられる映画です。暴力によって守ったものを、暴力によって壊し、それでも守るために更に 暴力をふるう。 全く救いのない負のループにとらわれた主人公の悲しさがにじみ出てくる映画 です。 必要以上にグロテスクな暴力シーンもそれを意図しての事だと思います。 ラストで味わう、多くの絶望と少しの希望が印象深い映画でした。
17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
3つの視点,
By JBHHLW "OHMSS" (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
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1.クローネンバーグによるバイオレンス・アクションアクション・シークエンスは小気味よくまとめられています。但し血や脳漿の飛び散り方は凡百のスプラッターとは異なりクローネンバーグらしいこだわりが感じられます。また肉体の損傷の表現はクローネンバーグならではです。もちろんバイオレンスらしい痛みの表現もちゃんとあります。 2.俳優の演技合戦 ヴィゴ・モーテンセンの抑えた演技は賛否が別れるかもしれません。若き日のジャック・ニコルソンがやっていたら主人公の二面性をもっとはっきり表現していたでしょう。 エド・ハリスはいかにもマフィアの大物的演技で、教科書どおりといえるかもしれません。エド・ハリスを『ライト・スタッフ』で初めて見たときには、単なる実在の宇宙飛行士ジョン・グレンのそっくりさんだと思っていました。その後の活躍はご存知の通りです。 一番びっくりしたのは、やっぱりウイリアム・ハートですね。見た目もそうですが、こんな役、演技をやるようになったんですね。アカデミー賞を未だもらってないんでしたら、これであげてもいいと思います。もらってましたっけ?最初誰がやっているのかわからなかったのですが、未だに変わらない子供みたいにイノセントな瞳を見て思い出しました。 3.人間の本能、暴力と家族愛 これについては、微妙ですね。ラストでもハリウッド映画的なカタルシスはありませんし、押し付けがましい教訓みたいなものもありません。なにか硬いものをそのまま飲み込んでしまったような後味が残ります。クローネンバーグの映画っていつもそんな感じですね。無理にテーマを探すこともないかもしれません。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
暴力映画でなく家族映画,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
クローネンバーグ監督ということもあってか、「暴力」映画であるかのように宣伝されているし、批評されているが、基本的には暴力映画であるというよりも家族映画である。夫の隠された過去が明らかになり、また家族全体がその過去に直面せざるを得ない状況になったとき、家族、そしてその連帯はどうなるのか、を描いている。確かに暴力シーンはそれなりに過激ではあり、不必要だという論者もいると思うが、これは、家族が直面せざるを得ない、夫の過去、そして現在の暴力性を描くためには必要な描写だったのだと思う。ちなみにシーン44というのがカットされていたそうで、このシーン自体と、そのシーンについてのメイキング、そのシーンをカットした理由についてのクローネンバーグのコメントなどが特典でついていて、みなこのシーンについての思い入れが大きいようだが、どうみても、このシーンがないほうが映画としては優れていると思う。あと、映画の最後の最後のところで、クレジットに入る前のしばしのブラックアウト画面があり、これが観客に何ともいえない余韻を与える効果があるのだが、日本語字幕で鑑賞するとそのシーンで「日本語字幕○○○夫」といった字幕が大きくでる。これで、余韻がふっとんでしまう。ぶちこわしである。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
愛する人の過去を知った時,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
愛する夫の過去が、徐々に明らかにされていく。その時、妻の気持ちは…。愛する人の過去。幸せな今の暮らし。妻の気持ちは、相当複雑なものだったろうと思います。マリア・ベロはその辺の心情を見事に演じていたと思います。『コヨーテ・アグリー』では、飲み屋の店主を見事に演じていた彼女ですが、この作品では難しい役を演じきっています。素晴らしい女優だと思います。また、子役の二人の演技も良かったと思います。ヴィゴは、こういう役がピッタリ。バイオレンス作品だと宣伝されていますが、私はそれほどバイオレンスなものだとは思いませんでした。それは、ハワード・ショアの音楽がそう感じさせたのではないかと思います。少し合わないと感じてしまいましたが…。 DVDの仕様は、音声解説は付いていませんが、それを除けば完璧ではないでしょうか。即購入しても損はしないと思いますが、まずはレンタルで見ることをお勧めします。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
バイオレンス,
By 無敵の子犬 (関東) - レビューをすべて見る
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バイオレンスと名の付くとおり、この映画の中には様々な「暴力」が描かれています。それは、人を守るための暴力であったり、愛から出る暴力であったり、憎しみや悲しみ、そして身勝手な暴力。 様々な形の暴力があるけれど、すべて人を傷つけてしまう。その「暴力」が自分に何を与えるのか、 その暴力の矛先が自分に向けられたらどうするのか。 どんな形であろうと、暴力というもは一瞬の物ではなく後にも続くものだと感じさせられました。 残酷描写が少し過激で、そういうのが苦手な方にはオススメしません。しかし、それも暴力の真実であり、目の背けられない物だと思います。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
過去の追跡、未来への突破口,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
過去はどこまでも追ってくる。学歴・職歴・肩書きなど。 現在に生きる者は過去によって規定されている。 じゃあ、暗い過去や汚点は一生消えないで、放免されることは無いのか? それは消えることはない。 ただ、それを引き連れて遮二無二走ることで、過去の追跡から少しの距離で逃げることが できるかもしれない。 その可能性についての映画だと思った。 物語は暴力の虚しさや帰結について。 説教臭く暴力は良くないと言っても説得力に欠ける。 暴力のディティールや強度を描くことによって説得力を与えている。 使い古された陳腐な評論。一定の真理はあると思う。 戦争や紛争の歴史の例示を当てはめても陳腐になりそうなんで止める。 自分はここがメインテーマだとは思わなかったから。 リッチーやジョーイの過去や関係を描き切れてないのでは無く、敢えて描いて無いのだ。 欲望のままに殺人をする人間を描がいても空虚。そこには葛藤や苦悩が無い。浅い。 リッチーの屋敷の虚無感が全てを物語っている。 クローネンバーグ監督は、過去に翻弄され苦悩し葛藤する家族と未来への可能性を描く方 を選択している。 人間は変わることが出来る。過去がどうであれ未来を切り開くことが出来る。 その原動力は暴力では無く愛だ。自分はそんな前向きで力強いメッセージを感じた。 言葉では無く、表情や動きで物語ることに成功しているラストシーンは圧巻。 言葉は時には役に立たないね(笑)
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
暴力は,最終的には悲しみしか生み出さない,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
人間は潜在的に暴力による解決を望むところがあるのかも知れない。しかし,暴力による一時的なカタルシスを得ても最終的には,悲しみしか残らない。 そのことをこの映画によって再認識させられました。 例えば主人公の息子が,学校で理不尽に侮辱され挑発されても「そうさ,僕は君の言うとおりの弱虫さ」と言って暴力から遠ざかっている間はなんともやりきれない思いがする。しかし2度目に挑発され,彼女を侮辱され怒りにまかせて相手を殴り倒した瞬間は,よくやったとカタルシスを感じてしまう。 しかし,結局はその暴力により,傷害事件として訴えられたり損害賠償を提起される恐れを生じてしまい,自分のやってしまったことに後悔せざるを得なくなる。 自ら怒りをいかに上手くコントロールするか。それができなくなると怒りに自らがコントロールされてしまうことになる。 分かっていてもこれは大変難しい。 さて,今回のクローネンバーグの演出は本当にすばらしい。 オープニングの長回しといい,ラストの絶望の中にかいま見えた希望といい,言葉が無くても伝わってくるものがあります。 中ダレすることなく一気に見せるエンターテイメントとしてもA級で,個々の俳優の演技も味わい深い。 それでいて,見終わってからそのテーマについても考えさせられる。 いい映画です。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ラストが心に残る,
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レビュー対象商品: ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] (DVD)
主役のヴィゴ・モーテンセンはやはり上手い。生真面目な家庭人トムと、殺人マシーンなジョーイを見事に上手く演じてる。 エド・ハリスとの対決シーンでスーッと凶暴な顔が現れたのがすごかった。 というか、この弱気な甘え顔と冷酷で凶暴な顔がうまく切り替えられるのが ヴィゴの持ち味なんだなぁと、改めて実感。 孤高の戦士のアラゴルンが、アルウェンの前では年下の恋人エステルになるのを見たとき、 面白い役者さんだと感心したものだが、 初期作品の「インデアンランナー」を観たら 戦争から戻ったナイーブな弟の中で、パチンと凶器のスイッチが入る様が怖かった。 映画のストーリーはたいしてひねりがない。 ジョーイがなぜトムになろうとしたかとか、謎も多くて中途半端。 ただ、戦いに勝って、意気揚々と主人公が帰ってくる映画が多い中、 トムがおずおずとおびえた表情で家庭に帰ってくるシーンは、非常に印象的で、 この映画を忘れがたいものにしていると思う。 |
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ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] 作成者 デイヴィッド・クローネンバーグ (DVD - 2006)
¥ 4,990
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