それにしたって「ファンタスティック・プラネット」の容赦ない怖さ。何度観ても「これ、子供が観て喜ぶかよ?」という仏国奴隷制への嫌悪に裏付けされたフリーキーなシーケンスが続く。今でもここまでの作品は間違いなくメジャーの制作会社や映画会社はドン引きだな。。。音楽のサイケデリックな効果がこの2年くらい前にCD化で再評価されたが、映像で観るとさらに気分が悪くなる(誉めてます)。「時の支配者」もプロダクトも惑星もデザインは「エイリアン」そっくりで気味が悪いし効果音はヒステリック(大きな音で観るとかなりすごい。音を頼りにするSF、という発想がそもそも素晴らしい)、「ガンダーラ」は首なし人間が出てくるし、ルネサンスでゴシックだし。。。要するに子供にも容赦ない。台詞もいちいち気が利いているので、英語の字幕があればイギリス、アメリカのマニアックな友人たちにプレゼントしたい!自慢気に子供に見せる姿が目に浮かぶのだけど。
いずれの作品も色の使い方が極めてポップ。全体に暖色を多様しているので子供の不快感も和らぐ。10代の僕が観て魅了されたのは色使いの力だったのだなあ。人物の動作も実に機敏、実に滑らか。これほど不自然な絵による不自然な話が自然に観えるのが奇跡。「時の支配者」の”蓮の子供”なんて最高である。デザインが素晴らしいのに作りがヤワなボックス(容器)が残念。でも数年後には世界に自慢できるボックスになっているはず。だから、買っておきなさいってば。
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