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若さ, 2003/11/30
若いということ、老いているということ、その残酷なまでのギャップ、溝の深さ。若いままである者と、老いていく決意をした者、二人の道の離れていくことの悲しみと失望。 子は親の心を知らない。親の立場もプライドも目に入らない。どこまでも弱い親の弱みにつけこむ、自分自身その卑劣さを充分に承知しながら。主人公は自分に忠実でありつづける。どこまでもいつまでも忠実でありつづける。友は就職を前にして、真実よりも、若さよりも、友よりも、将来に開けている生活を大事にし始める。変わっていく自分を意識しながら、変わらないかつての親友の姿を横目に見ながら、去っていく。この悲しさ! 主人公は、たとえたった一人でも、自分と若さとに忠実でありつづける。恐ろしいほどの執念! 見はじめの頃は軽蔑していたのに、終わりには崇高ささえ見出してしまった。 石原慎太郎を原作にして、小津の持っていたのと極めて近いテーマを、全く違った市川監督独特の手法で作り上げてしまった秀作。そろそろ若さとは縁が切りたいなと思っている人には、決しておすすめはしません。逆なら見るべし!
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