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53レビュー
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
他の歴史書を補佐するという使い方で,
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知識を得る歴史書という立場はとらず,事柄の考察を進めていく
という書き方は面白かった。 けれど,平易な語り口で書いているように見えるが… 枝葉を落とし,内容を限定して書かれた近代史なはずだが, それでもやっぱり早足で駆け抜けている。 そこがポイントだろうか。 ある程度,知識がある人ならば,面白い部分はあると思う。 短いページで,近代史のだいたいのことを知りたいという人 にもよいと思う。 でも,「知ってて当然」と筆者に思われているのか,「ここは重要 じゃない」と思われているのか,語句にしろその裏にあったものに しろ,さらさらっと流れてしまう事も多く,私のような者には何度 も読み直さなければキツかった。 だから,筆者の論じている内容だけでは,歴史を考えるには 不足してしまう。 隣国に迷惑をかけた… その部分に反論するつもりは,まったくない。 でも,列強が幅をきかせて植民地をねらっていた時代,日本が先に 『朝鮮半島』を自分のものにしなければ,南下を繰り返していた ロシアがやがて目の前まで迫ってくるという危機があったことには, 一言も触れられていない。 そうでなくとも,壱岐や対馬といった島々では,元寇など目の前に ある朝鮮半島からの襲撃で,住民は殺害されたり略奪・子どもを捕虜 として連れ去られたりしていたのだから,無視していい程度の恐怖感 ではなかったはずだ。 それに,東京大空襲に関することには,筆者はどう考えているのだ ろう。 日本の悪かった部分を指摘するのも大切とは思うが,それだけじゃなく もっと大きな視点に立って『戦争』という選択肢に列強諸国が奔って いた世界の,残虐さや理不尽さを考える必要があるのではないかと思う。 そういう箇所がいくつもある。 これが筆者の言う「枝葉を落として」絞り込んだ結果なのかもしれ ないが,結果として偏った論になってしまうとすれば,それは筆者の 意図とは違ってくるのではないだろうか。 更にテーマを絞り込んで,その分,更に深く掘り下げたものを論じる 方がよかったのではないかなと思う。 そういう意味で,他の歴史書を補佐するという使い方で読むならば 面白い視点に立った本として,一読を勧めてみたい本だと思う。
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5つ星のうち 4.0
約220年を著者の史観で駆け抜けるが、ポイントはおさえている。,
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高校で習う時間が不足する日本近現代史のポイントを押さえた本だ。近代の出発点を忠国の人材を輩出した江戸時代後期の教育熱の高まりとし、現代に至るまで約220年の日本史を約180頁で駆け抜ける。冒頭、何のための日本史?等の総論の章もあるから、枝葉を切り落とした論述になっているのは仕方がない。日本の近代化から敗戦までの歴史の流れを、日露戦争までは是で明るい時代とし、敗戦までは愚劣な政治に庶民が振り回された暗黒時代とする司馬史観を排除する点が最大の特徴。 昭和の軍部は愚かな集団ではなく、武士道精神をたたきこまれた優等生集団であり、国民の潜在的な期待に沿って行動したとする。司馬史観のように歴史を単純化するのを戒めるが、著者の史観も単純化されていないだろうか。しかし、日露戦争で歴史の流れを分断するのではなく、一連の流れを見るべきとの考えは理解できる。 実学偏重の弊害、靖国神社に祀られた人・なかった人等、現代に続く問題にも触れる。その他、改暦に触れるのは著者らしい。著者の考えに共鳴できる点を拾い、近現代史を鳥瞰する素材として、私は面白く読めた。
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5つ星のうち 3.0
アメリカが原爆を落としたのもまた、 戦争犯罪である,
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このスタイル、つまり、父が子に語ると、歴史を教えても
どうしても思想を吹き込んでしまう。 別に作者はそれを悪いと言ってはいないしぼくも悪いとは思わない。 ただし、ぼくならできるだけニュートラルな立場の歴史を講ずるだろう。 色に染めるのは親ではなく、子どもが自分自身で染まれば良い だとすれば アメリカが原爆を落としたのもまた、 戦争犯罪であることを明記しないのは片手落ちであろう。
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
敢えて買う必要があるか疑問,
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歴史に興味のない人は多分、手に取ることはないだろうし、歴史好きには物足らないし、記述に同意できないところもあります。
斜に構えた皮肉交じりに面白く表現したいのだろうが、まぁ普通の歴史教科書止まりと思います。 安重根についての記述がありますが、韓国側からの視点のみです。 北朝鮮から見れば評価がまるっきり違うことを表記してもいいのでは?と思います。ちがう視点から見れば 評価は異なる。こういう視点を教えるのが「父が子に語る」ことだと思います。 伊藤博文が韓国併合を進めたかの様な表記がありますが、併合推進したのは山縣であり決定されたことを統監として 行ったのが伊藤(日露戦争時を考えても伊藤は国際情勢を視野にいれ、アメリカと手を組むために金子卿をアメリカに派遣する などした国際派。)です。このようにちょっと歴史を知ってれば、あれ?って思う記述があります。 新撰組のことも書いてますが、永倉が明治期に口述した新撰組に関する本を読めばある程度、実態が分かるはずです。 けど書いてあることは一般的な新撰組イメージだし・・・。 裏話的な新しい発見はありますが、目を見張る話での発見はありません。 「父が子に語る」とありますが、こんな内容では子に語れません。それに読者層のターゲットが分かりません。 それに今の日本においてまだ近現代史を総括できないと思います。だから無理があるのかも知れません。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
−実は龍馬は何もしていませんが−,
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いろんな意味で苦笑いをして読了した本。
タイトルを「−実は龍馬は何もしていませんが−」にしたのは、 なぜ坂本龍馬という国の内外から高く評価される稀有な人材ですら このような表現・扱いになるのかが理解に苦しむ、と言う意味なのだ。 この本を読んで「ここは納得できるけれど、ここは別の意見だな」と 冷静に考えられるような子に育てられるかどうかが 父(親)の責務であり親の世代の課題なのかもしれない。
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5つ星のうち 4.0
時代背景をしっかり見ながら歴史をひもとく,
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タイトルから「自虐史観の本かも」と勝手に想像していました。
実際にはまったく違っており、時代背景を考えながら歴史をひもといている、 なかなかの良書でした。 とはいえ、書かれているのはあくまで著者の見方であって、 必ずしもすべてが真実とは思えませんでした。 まあ、著者自身もそのようなスタンスであることを表明し、 その上で自説を展開してくれているので、 読む方としては気楽に「父の語り」に触れることができましたが。 それでも本書で扱っているテーマが近現代史ということだけに、 微妙な感じがすることが多々ありました。 どのように見るべきかで最も対立の激しいところですから、 やむを得ないのかもしれませんが。 本書は『父が子に語る日本史』の続編ということですが、 立体的な歴史の見方を楽しみたい人には、 おそらく前作のほうが適しているように思われます。
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5つ星のうち 4.0
考えるきっかけに,
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「父が子に語る」形式をとっており、歴史的事実、それについて著者が思うところを書き記した本です。
著者の意見には想像を膨らましたようなものや、論証の足りないように思えるものも見られるので、おそらく反論したくなる人もいるのではないでしょうか。 でもそれで良いのだと思います。この本は学術書でなく父が子に語る本です。「僕はこう思う。では、君はどう思う?」という、これからを生きる我が子(読者も含む)に考えるきっかけを与える為の本なのだと思います。 歴史の見方は一通りでなく千差万別ある。そして歴史は今につながっている。それに気づいたのならこれから歴史とどう向き合うのか。 自分の考えを形作り深めるきっかけとなる本です。歴史を一通り習った高校生・大学生ぐらいの読者に良いのではと思いました。
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5つ星のうち 4.0
歴史は繰り返す?,
By QUAZISM (東京都) - レビューをすべて見る
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父から子に語りかけるという形式により、読み手であるこちら側は、子供の立場と大人の立場の両方で考えることになりました。
読中は、日本が歩んできた道について、正しかったか、間違っていたかということに、著者は何かこだわりを持っているように思えましたが、あとがきで『本書は決して「唯一の正しい近現代史」を主張するものではない』と述べられています。反論したかったこともいくつかあったのですが、こう書かれていると何かうまく逃げられた感じがしなくもないです。 しっかりした自分の歴史認識を言えるようには、本を数冊読むくらいではダメで、いろんな考え方があるという前提で消化しながら、多読することにより、自分の中で湧き出てくるのでしょうね。 一般国民にはTVを中心としたマスコミの影響力はまだまだ大きく、真実を流さないことによって、国民感情を操作する時代は続いていくでしょう。 もっと他の歴史本も読まないと、と率直に思いました。
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不定冠詞つきの近現代史,
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中高時代、歴史には興味があっても、正直いって歴史の教科書はおもしろくなかった。
ただ、歴史の先生が「過去を学ぶことだけではなくて、これからに活かしていくことが大切」と話してくれたことだけは、よく憶えている。 つい先日、見るとはなしにつけっ放しになっていたテレビから、「いまの日本は強いリーダーを求めている」というような言葉が聞こえてきた。 強い発言ならば、内容は問わないで良いのだろうか。 本書は、歴史の一端は「常民」も責任を担っているという。 しかし、「常民」が気がついた時は、時すでに遅しであったことも実態であろう。 だからこそ、ひとりひとりが、ものごとをきちんと考えていこう、そういったことを訴えている。 全30章、各章が5〜6ページなので、気軽に読み進められる(私は一気に読んでしまいましたが)。 前作にも触手が伸びる。 父が子に語る日本史
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5つ星のうち 3.0
一個人の歴史観として読めばこういう考え方もありか,
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昔々の物語としての歴史は、それなりに面白く、色々な解釈に対しても許容度が大きい。
ところが、近現代史ともなると、にわかにきな臭い様相を帯び、どの本どの論調に対しても途端にかなり厳しい賛否両論が飛び交い始める。普段それらとあまり関わりない世界に身を置いている私などにしてみれば、なかなか近寄りがたい世界でもある。しかし、現代を読み解くに当たって避けて通れない学習必須項目でもある。一連の戦争に対する解釈については、立体的に良くも悪くも様々な角度から様々な面を知り理解していく必要があると考えているので、筆者の解釈も「一つの解釈」と受け止めた。 筆者の言うとおり、時が移り人の見る立場と角度が変わると歴史上の人物の受け取り方も評価も変わってしまう。明治維新前後の人物群像の浮き沈みもなるほどと思うところがあった。「歴史」を学ぶときは、色々な解釈を複数読んで自分の判断を下していくべきだと痛感された。 コンパクトにまとめられ語られてるとはいえ、中国近代史における人物群像の関係、旧暦と新暦の根本的な違い、−−−−など教えられるところも多かった。 しかし、ご自分の娘さんに話して聞かせる形をとっているのに、ところどころ古くさい言葉が漏れ見えるのはいかがなものかとそれだけは気に障った。 |
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父が子に語る近現代史 作成者 小島 毅 (単行本(ソフトカバー) - 2009/11/3)
¥ 1,260
在庫あり | ||