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2016年2月1日
 ロッキードU-2は、戦史や技術史という枠をはずれ、むしろ「歴史的に」有名な機体として稀有な存在のような気がする。
 事の顛末は本書にも多くの頁を割いて記載されているが、冷戦期におけるアイゼンハワー、フルシチョフの首脳会談をぶち壊した機体として、おそらく世界中の新聞やTVニュースで報道されたはずであり、今日でもその文脈で語られることが多い(アイルランドとロックの人たちは違うかもしれないが)。

 本書もその影響を受け、いつもに増して機体の歴史的背景、ミッション運用に関する記述が多い。しかしながら、そこは「世界の傑作機」、開発や技術的考察などの記事も抜かりはなく、技術的にも経歴的にも特異な背景を持つこの機体を、バランス良く解説してある。

 全96頁はやや薄手の印象を受けるが、これは機体の性格上特に一番活躍した時期の写真が非常に限定されているからではないかと推測する。
ビジュアルパートは以下の構成
・カラー写真13頁
・カラー側面図3頁
・モノクロ写真
  各型解説9頁
  In Action 13頁
・モノクロ線図8頁

本文記事は以下の構成
・開発と各型:松崎豊一氏/14頁
・比較技術論:鳥養鶴雄氏/7頁
・偵察システム:海老浩司氏/7頁
・偵察ミッション概説:海老浩司氏/3頁
・パワーズ事件:井上孝司氏/10頁
・藤沢不時着事件:松崎豊一氏/5頁
・ベリエフS-13(ドラゴンレディスキー、かな)3頁

 写真頁は「黒一色」になってしまうのではないかと懸念したが、実は試作機や冷戦後の機体を含めると、結構様々なスキームがある。また本文中にも記述があるが、同じ黒装束でも、冷戦期(可視光の反射防止が目的)と冷戦後(たぶん赤外線領域も気にした)では色合いが異なるようで、この辺の違いを比べてみるのも一興かもしれない。

 比較的単純な造形の機体なので、モノクロ写真もあまり目を瞠るようなアングルのものはないが、ミッションごとに組み替えられる装備の多様さや機体の改修はよく追いかけてあり、キャプションにも記述されているので、この辺が見どころ。

 本文は、冒頭に記した通り本機の「歴史的存在価値」に鑑み、開発の経緯、本機を取り巻く冷戦期の米ソの動向などに多くの紙幅を割いており、また同時期に起こした日本国内での不時着騒動の顛末も詳しく示されている。

 技術的記事としては、鳥養氏、海老氏がそれぞれ機体設計、偵察機器について詳説されている。鳥養氏の記事は久しぶりに機体設計のロジックに踏み込んだ内容が盛り込まれており、本機のように極端に高高度を飛行する場合の困難さを、主に余剰推力の観点から論じられている。ここでは高速側の制約条件が示されているが、大気密度の低下に伴う低速側の制約(大気密度が下がってしまうため、機体重量を支えるための揚力係数の上限で最小飛行速度が規定されてしまう)も併せて考えると、松崎氏の記事(P24)に記述された飛行速度範囲の狭さが良く理解できると思う。

 いずれにしても、有名な割に情報が少ないこの機体に関して、良くまとまった情報を提供してくれるとともに、冷戦期における米ソ両国の(けっこうドタバタだった)内情を知ることができるという点で、「技術と政治の関係」を考えるよい材料になる書籍と感じた。
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ベスト1000レビュアー2016年1月30日
とうとう特集になったか、という機体です。個人的に、グライダーの操縦経験があるので、ある意味
『超高性能ジェットモーターグライダー』というイメージで、非武装・インテリジェンスという意味での
憧れがありました。

本書は、機体開発や運用も詳述されていますが、それより貴重なのは、その開発の背景や、国際
戦略情勢との関連を丹念に追っていることにあります。まず、米ソ冷戦期におけるICBM競争、戦略
爆撃機競争(ミサイル・ギャップ、ボマー・ギャップ)を背景に、とにかく高高度侵入で迎撃機に捉えら
れない偵察機を、という一点集中から生まれた、高度単能機です。まず、空軍機としてRB‐58D/Fが
投入され、この競作に敗れたF-104改造型がCIAの機密費で開発されることとなる経緯は、非常に
興味深いものがあります。既存の機体の改造であって、必要機数も少なく、スカンクワークスという
限定された場所で少人数の集中開発であれば、CIAの機密費で賄える、ということです。

そして、結果的に生まれた機体は換骨奪胎ながら、確かにF-104の面影を残したものとなり、単能機
ながら、隠密行動で高高度を他国上空に侵入し、戦略拠点の偵察を実施する、という一点に絞られた
機能美を持つものとなりました。皮肉なことに、当初の技術でのカメラやセンサが容量も重量も大き
かった故に、後にパワーアップされたU-2C以降も含めて、高高度を長時間巡航する、という性能と
併せて、大気粒子サンプリングや戦場監視機としてのユニバーサリティを獲得し、更に、グライダー的
性能故に、空母運用能力も併せ持つ。そして、UAVが登場した現在でも紛争地上空に投入しつづけ
られている。結果的に単能機としても高性能と言えない機体が、万能機的な長寿機となった訳です。

鳥養先生の講座でも、この機体は技術的(理系)観点でなく、政治的(文系)視点で見ることが肝要、と
見事に喝破されていますが、文系的ニーズからの結果が、逆に理系的には平凡なシーズにまとまり、
更にその平凡さ故に拡張・発展余地を確保した、という稀有な例と言えます。これがこの機体の隠れた
非凡なところで、理系アタマの凝りがちなところに一石を投じるチャンスともなっています。

そのせいか、運用そのものの性能やフライトエンベロープ等は示されていない代わり、実戦投入後の
パワーズ事件、キューバ危機時の活動、台湾を拠点とした活動(中国での撃墜事例も含む)、そして
藤沢飛行場の『黒いジェット機不時着事件』。あの事件時の過剰とも言える警戒ぶりは、実は、その
機体そのものがエンジン換装後のU-2Cの試験機だったということが鳥養先生も後になって気づいて
います(インテークが大型化されラッパ状に膨らんでいる)。

知られていなかった、ソ連のコピー機計画も新鮮な情報で、読み応えがあります。UAV全盛というにも
係わらず、最新技術の塊のグローバルホークは調達・運用費対効果に負けており、現在も並行運用
されつつ、次世代型は、U-2直系のステルス発展形で、しかも有人・無人運用が前提、という辺りに
「文系アタマ」(=要求仕様)のコンセプトが優れていれば、「理系アタマ」(=設計製作)が背伸びを
しなくとも、結果的には名機が生まれる、というマネジメントの妙を感じます。

 
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ベスト500レビュアー2016年1月30日
そのU-2が世界の傑作機で特集されるとは感慨深いものがあります。

例によって頁数で構成をお知らせします。

・カラー写真13頁+1頁3機のカラー側面図3頁
・松崎豊一氏による開発の経緯と各型解説 14頁+モノクロ写真による各型紹介 9頁
・鳥飼鶴雄先生によるU-2と高高度飛行に関する考察 7頁
・海老浩司氏による搭載偵察、観測機器解説 7頁
・海老浩司氏によるU-2の運用状況解説 3頁
・井上孝司氏によるゲーリー パワーズ機撃墜事件 10頁
・モノクロ インアクション写真 12頁
・松崎豊一氏によるU-2の藤沢不時着事件 5頁
・藤田勝啓氏によるソ連版U-2ベリエフ S-13の解説 3頁
・鈴木幸雄氏による線図集 8頁

 なかなか盛りだくさんの内容で当初は他社の機体に決まりかけていた処、CIAを巻き込んで当初は競作の声もかかっていなかったロッキードの機体が採用されたとする松崎氏の記述は後のロッキード事件につながる様なきな臭さを感じさせます。

また海老氏の偵察、観測機材の解説はかなり専門的で私には敷居が高かったです。
他方、鳥飼先生の高高度を飛行する時の問題点の解説、井上氏による当時のソ連の防空体制も絡めての説明、藤田氏によるソ連がU-2コピー機ベリエフS-13の存在もまた興味深いものでした。

若干、気になった点、補足したい点を以下に記します。
・松崎氏、鳥飼先生ともにU-2の採用の経緯で競合機X-16を松崎氏はベル社、鳥飼先生はフェアチャイルド社製としており、見解が統一されていないのは気になる処です。
・51頁の海老氏のフィルム素材の呼称でアセテートは良いのですが、エスターベースとしている部分はポリエステルベースとした方が一般的の様に思います。
・56頁の海老氏の記事でキューバ危機時にSA-2で撃墜された事件ですが、Red SAM: The SA-2 Guideline Anti-Aircraft Missile (New Vanguard)によると当時、キューバに展開したソ連軍SAM部隊の現地指揮官の独断による攻撃だったそうです。
・海老氏、井上氏の記事で引用されているツポレフTu-98バックフィンは実際にはツポレフTu-128 “フィドラー″ (世界の傑作機No.166)として採用されています。
・機体の任務の為か、細部の写真集が少ないのが若干寂しいです。

 60年と言う異例の就役期間を持つU-2ですが、内容の濃いモノグラフになっていると思います。
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2016年2月3日
2016/1、映画ブリッジオブスパイが公開中でタイミングがよい発売です。映画ではU-2の登場シーンは少ないですが、離陸から撃墜までのシーンがあります。特に撃墜シーンはよく描かれていると思います。機体がバラバラになり、パイロット・パワーズが脱出を試みますが、酸素チューブに捕まり引っ張られつつも自爆装置を作動させるべく試みるが失敗する様子などフィクション的ですがよく描かれています。パワーズの裁判での刑の言い渡しシーンで多数の傍聴人が一斉に拍手するなど当時のロシアの様子がわかります。本書を読んで撃墜事件の詳細がわかりました。
2012年の横田基地航空祭で韓国から飛来したU-2のフライパスを見ましたが上昇してゆく様はさすがにジェット機と思いました。映画でも離陸シーンで再現されておりよく考証されていると思いました。
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2016年2月7日
 普通、偵察機となると既存の機体にカメラを搭載させる改修を施し、カメラを胴体に搭載してという事になる。
この機体の開発経緯にしても、すでにレビューされているように原型がXF-104をベースにしていると。

 今回のU-2を読んでいるとRB-57,RB-36にRB-47というすでに所有している〔世界の傑作機〕まで引っ張りだして
きて目を通すという事態になってしまい、あんまし読むスピードが捗らなかったと。
(ジェット機改造の偵察機だという事で、アラド Ar 234,メッサーシュミット Me262にまで手を出していた)
それにSpecial Edition版のVol.2 ロッキード F-117にまで及んでしまったりも。
というのも、ステルス機の方が偵察行動に有利じゃね?と思ったから。
まあ、案の定、F-117 ナイトホークには偵察機型のヴァリエーションは存在していなかったが..

 記事の中でも、やはり一番興味を持った部分は、搭載していた各種カメラ群。
機体だけじゃなく情報のネタともなる写真が要なのだから。
即ち、機体だけじゃなく、当時のアメリカの光学技術の最新技術を垣間見る事も。
いくら、高々度を飛行出来る航空機を開発したって、写した偵察写真が使い物にならない..って
なったら、それこそ、役立たずの典型になってしまうと。
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