|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
71レビュー
|
|
有用性の高い順 | 最新のレビューから
|
|
311 人中、296人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
倫理規範の内面化,
By
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
恐ろしい絵図を見せて恐怖心を植え付けて子供を躾けることに抵抗を感じる人は当然いるだろう。体罰による躾と同様に、「脅す」という要素があるからだ。 でも、この両者には決定的な違いがある。 それは、「リアル」か「ファンタジー」かということだ。 鬼や閻魔大王は実在しない。だが、体罰を行う親はいつまでも目の前に実在する。 子供に、サンタクロースがいるという一種のウソ(信じてる方には申し訳ない)をつくのは、どこの家庭でもあることだ。 だが、子供はやがて成長するに従って、夜中にプレゼントを置いてくれたサンタクロースの正体は親だったのだと気付く。ファンタジーであることを自然と知る。それでもステキな記憶と経験が、その子の財産となる。 さて、大人になってまで、地獄や閻魔大王や、鬼の存在をリアルに信じて恐れている人はいるだろうか。そんな人はカルト宗教の信者くらいだ。普通は、成長する過程で、鬼は実在しないものだと認識する。幽霊はいるかも…程度だ。 それでも、昔は、いや現代でも、『お天道様が見ている』『バチが当たる』といった倫理観を持っている人は多くいる。 この『お天道様は見ている』的な倫理観の欠如、これこそが問題なのだ。 「罰を下す母親にさえバレなければいいのだ」といった倫理観しか身についていないために、「不倫はバレなきゃいいのだ」「車で人をはねても、とりあえず逃げる」「誰も見てないからトイレで子を産み捨てる」というような残念な人が存在してしまう。 自分の中に倫理規範がないのだ。規範が自分の外にあるから、「バレなきゃいい」的発想が生まれる。 誰が見てるか見ていないかなどは関係ない。規範は己自身の中にあり、誰も見ていないところでも善行をなすべきなのだ。 この「地獄」という絵本で、トラウマが残ると考える人がいるが、それは良いトラウマになることもある。しばらくは怖い夢を見るかもしれない。悪いトラウマというのは、この本自体がトラウマになったというより、こんなに恐怖を感じているのに、親がそれに気づかず安心感を与えてくれないことが問題ではないか。 幼い頃に「お母さんは見ていなくても閻魔様は見ているかも」と怯えた記憶と経験は、「閻魔様は実在しない」という事実を知っても、すでに倫理規範として内面化されていて、「誰も見ていなくても悪いことはしちゃいけないんだ」と自然に感じるようなっている。 閻魔様でなくともよい。暗闇を怖がり、お化けや幽霊の存在を感じながら、自然(神仏)に対し畏怖と畏敬の念を抱くようになる。 ひとつ、誤解しないで欲しいことがある。 この絵本だけで、倫理規範が育つわけではないし、決定的な害悪をもたらすものでもない。 あくまでその子の気質や性格をよく見極めながら、親子の信頼・愛着関係が安定している状態でこういった絵本を活用したらよい。(あまり神経質に考える必要はないが) いくら情操教育に良いからと言って、子供の苦手な虫や動物を無理に育てさせる親はまずいないだろう。 その子に合ったやり方というものがある。 絵本はツールに過ぎない。あの教育書が良いとか悪いとか、ツールに依存したりこだわりすぎるのは問題だ。親であるあなたがしっかりとした倫理観を持っているのなら、ツールに惑わされず、自信をもって子育てに臨んで欲しい。 結局、倫理観を育てるのに一番重要なのは、子を育てる親自身の倫理観だろう。 子供が残酷なシーンを見た場合、周囲の大人はしっかりフォローし、『命を大切にする』というメッセージを強く伝えて欲しい。 この絵本で最も強調されている言葉「子どもたちよ、いのちをそまつにするなよ!」これだ。
89 人中、82人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
子供の頃の愛読書,
By 真砂子 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
私がこの本に出会ったのは学校に上がる前だったと思います。私の記憶では友達もみんな一人一冊買っていたくらい大流行しました。 みんながいるときにはふざけ合いながらも、自宅に帰ると真剣に本を読みました。 鬼や罪人の細かい表情が書かれ、それを食い入るように眺めました。 繰り返し、繰り返し読みました。中でも父に読み聞かせてもらうのが一番好きでした。 地獄が本当にあるかはわかりませんが、誰も見ていなくても、行いが見られているんだということは強く感じました。 子供心に響いたのは『親よりも先に死んではいけない』ということでした。 今この本を読むと、この本の教訓は『命を粗末にしてはいけない』『悪い行いは悔い改めなければならない』ということがわかります。 人の死に対して涙を流すようになる前に読ませるべきだと思います。 善悪の判断が形成されるのは思っているよりも早いと感じるからです。 今度、学校に上がったばかりの甥っ子兄弟にプレゼントしようと思っています。
168 人中、147人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大きな反響を呼びました。,
By 1・2・産婆 (茨城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
県立図書館の地下書庫で眠っていたこの本を偶然見つけられた事は、本当に幸運でした。子ども達の通う小学校で読み聞かせのボランティアをしているので、「この本を絶対にこどもたちに読んで聞かせよう!」と思い、購入しました。 今のところ2年生と4年生に読んでみましたが、普段の読み聞かせとは全く違う反応が見て取れました。 どの子も、自分の行いが正しいのかどうか、間違ったことをしている自分はどんな地獄に落とされるのだろうか…それぞれの立場で、深く考えていました。後日担任の先生から、「この本の読み聞かせ後、子ども達の行動が劇的に変わった。」と、お電話を頂きました。 現代の子ども達は、『絶対的な倫理観や道徳』というものがいくつになっても植えつけられていない子が多く、子どもの世界は『うざい・きもい・むかつく・死ね』という短い言葉で構成されているように感じます。これは、とても恐ろしいことです。自分の言動が大切な人を傷つける、ということが、感覚的に理解できていないのです。 この『地獄』という本は、地獄の恐ろしさを説くと共に、生きとし生けるものに対する大きな慈愛の大切さを教えてくれます。大人が読んでも、ずしりとくる本です。 その後、この本は子ども達や先生方の反響が大きかったため、学校で購入することとなりました。 読み聞かせボランティアの方たちも、この本を購入する予定だそうです。 きっかけは小さなことでしたが、この本を通して、命を大切にするということに子ども達が向き合ってくれればと思います。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ある意味学校の道徳の教科書,
By ポーロ (宮城) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
幼稚園の頃に読みました。その時の衝撃が未だに忘れられません。動物や虫、人の命を無下に奪えば地獄で自分が同じ目にあう。今や命を命とも思わない人間が増えてますが、やはり小さい頃に一度でもこういった物を見れば考えが変わると思います。 何を伝えたいのか解らない道徳の教科書よりも、凄惨でショッキングな死後の世界について考えた方が良いんではないでしょうか。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
明日からいい子になります,
By
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
根強く売れているというので、怖いもの見たさで読んでみました。千葉県安房郡三芳村延命寺に所蔵されている絵を一冊の本にしたものです。 それらは、昔の人が、地獄とはこういうところだ! と知らしめるために描いたようです。 ひえー。 痛そうです。 苦しそうです。 地獄になんて絶対行きたくありません、 明日からいい子になります。。。と、思えるような絵が載っています。 それにしても、ここに収められている作品の数々は、 昔に描かれた文化財級のものだからおそらく大目にみてもらえるのであって、 もし現代の絵本作家が子供向けにこんなグロいもんを描いて出版したら、 非難を受けるんじゃないかという気がします。 何しろ世論というのは、時として閻魔大王様より怖いですから。 もう少し枚数があるのかなと思っていましたが、 絵本ですし、この程度の方が気が散らずに集中できるので、 かえって効果は高いかもしれませんね。
29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最強の教育本だと思います,
By
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
我が家にも自分が小さい頃から置いてありました。怖い、だけど見たい、という気持ちから何度読んだか分かりません。 色々な地獄の中でも、最もつらいとされる地獄があること。 その場所とは、親より先に死んだ子どもが行くところであること。 これが何よりも一番子ども達に知っていて欲しい、忘れないで欲しいことだと思います。 子どもの時の強烈な印象は決して消えません。
91 人中、75人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
教育装置としての絵本,
By
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
イソップ童話も日本昔話も本来遠回しに「森に行っては危険だ」とか「不道徳を働くと自分に返ってくる」といった教訓を教えるための教育装置である。この本は今日び見られない程の描写で「悪いことをすると地獄に落ち、死後この様な目に遭ってしまうんだ」という圧倒的な恐怖を図画で示し上げている。 かわいらしい着飾った本が与えてくれる夢や憧れの世界に浸るだけではなく、恐怖や苦しみから脱却しようとすることを考えさせる本も私は必要ではないかと思うし、この本にはその役目を担う価値がある。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
子供たちが命をそまつにしないように,
By
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
簡単に自殺したり、だれでもよかったといった理由で殺人を犯したりする事件が多発する昨今、悪いことをすれば悪い結果を受けるという、 因果の理法を幼子の心に植え付け、 「自殺なんてしたらこんな恐ろしいところに行くのか。 死んだら楽になるなんてことはないんだ」 ということを知って、 命をそまつにしないようにするのに、 とてもよいお話だと思いました。 息子も、神妙な面持ちで、見入っていました。
41 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こんな時代だからこそ,
By みっちい (宮城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
はっきり言って,怖いです。ビジュアル的に怖い絵です。たぶん,今の親御さんは子どもにこんな絵を見せたら,情操に悪い影響がある!などとおっしゃるかもしれません。でも,昔の子どものしつけの中には「幽霊(霊魂)・闇・地獄・自然の脅威」を人間の力の及ばないものとして捉え,畏れの対象として教えてきたように思います。そこで人間の奢りを戒め,自然や神,ご先祖様への畏敬の念を育んできたと思うのです。こんな時代だからこそ,「地獄」の怖さが必要なのではないでしょうか。「嘘をつくと,地獄の閻魔様に舌を抜かれるよ。」と言われて育った古き良き日本の風土が育んだ教えが必要なときかもしれません。小さな子に読んで聞かせて怖がったら「命を大事にすれば大丈夫だよ。」とぎゅっと抱きしめてあげればいいのです。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
絶版だったのですが。,
By
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 (大型本)
読みかせボランティアでこの本を知り、5〜6年ほど前にネットで検索したら絶版でした。かろうじて縮尺版にたどり着け、それを購入しました。 その後、とある本屋(雑貨屋)で見つけ、即購入でした。 ユニットを組んでこの本を各地で読んでいますが、反響は大きいです。 教育については様々な意見がありますが、私はそれ以前に本の圧倒的な存在感に惚れ込んでしまってファンになった一人です。 他のカスタマーにもありますように、子供の性格によっては無理があるかも知れません。 現に児童クラブで読んだ時、一人女の子が泣いてしまいました。 しかし三味線を弾く相方との朗読は最高で、まさに臨場感たっぷりです。 なんだかメジャーになってしまうとさみしい感じもしますが、仏教観点からの情操教育に小さな時期から触れさせても問題はないかなとは思います。 そして大人になってからも、地獄があるかどうかの議論は別に、悪いことしちゃいかんのだと改めて思い返せばいいのではないでしょうか。 |
|
有用性の高い順 | 最新のレビューから
|
|
絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵 作成者 宮次男 (大型本 - 1980/8)
¥ 1,575
在庫あり | ||