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31 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現場感ありますね
・ 終身雇用は崩壊した → 昔も今も勤続年数はあまり変わっていない。むしろ長くなっている。そもそも「終身雇用」は大企業のみの話で中小企業では転職が多い。
・ 辞める若者が増えた → 増えていない。一見増えたように見えるのも、不況期に就職した社員がやり直しをしているなどの理由で説明可能。
・ 正社員の代替として派遣社員が増えている → (偽装を含む)請負からの付け替えなどが多い。
・ 熟年労働者がおいしいところを持っていっている → 40代、50代でも非正規社員は増えている。年収は減っている。若者が割を食っているように見えるのは、実は、高学歴化(20代後半まで働かない人もたくさんいる)などの要因もある。...
投稿日: 6か月前 投稿者: 唐沢 大
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
良書。しかし、「ぼやき」ノイズもある。
論証の出発点は的確な現状認識で、それには統計が必須であるにもかかわらず、雰囲気や感覚で世論が形成されてしまう現状がある。
このような現状は、人々が「信じたい」ことを目の前に顕在化させるという立派な機能ではあるが、正確な論証ではなくなってしまう。本書は、人々が「信じたい」ことを、さまざまな統計により「ウソ」であることを明らかにしていくもの。
確かに、本書を一読すれば、メディアなどで常識として語られるさまざまな現象が、実は統計に基づかないウソであることがわかり、収穫はある。しかし、本書はそのような常識がウソであることの論証に大きく力が割かれており、ときおり書かれている建設的論証が薄弱な感がある。...
投稿日: 3か月前 投稿者: 石花冬北
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31 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現場感ありますね, 2009/5/25
・ 終身雇用は崩壊した → 昔も今も勤続年数はあまり変わっていない。むしろ長くなっている。そもそも「終身雇用」は大企業のみの話で中小企業では転職が多い。
・ 辞める若者が増えた → 増えていない。一見増えたように見えるのも、不況期に就職した社員がやり直しをしているなどの理由で説明可能。
・ 正社員の代替として派遣社員が増えている → (偽装を含む)請負からの付け替えなどが多い。
・ 熟年労働者がおいしいところを持っていっている → 40代、50代でも非正規社員は増えている。年収は減っている。若者が割を食っているように見えるのは、実は、高学歴化(20代後半まで働かない人もたくさんいる)などの要因もある。
などなど、労働業界で取り上げられるさまざまな議論の実態を統計資料を駆使して説明している。数字が豊富で資料価値が高い(一部誤記あり)し、雇用の現場からの議論には説得力がある。
<ここで言いたいのは、仕事を選り好みする、ということではない。本当に食うに困る状況にまでなれば、目の前にある仕事に何でも就くようになるだろうが、ある程度余裕がある状態だと、人は仕事を選ぶ。それはむしろ自然なことである。したがって社会の富裕化に伴い、構造的失業率は上昇していく。> (p. 134)
ほんとうに社会の富裕化と構造的失業率に関係があるのか分からないが、「大江戸線は『深いから』いやです」、と言った人の話とか、しょぼい話を聞くとそんなこともあるのかもしれないな、と思うな。マクロ経済学者はいろいろ反論できるんだと思うが、一般人はかなり本書の内容に納得するのでは。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
成程…, 2009/8/1
『終身雇用は崩壊していない』とか、
『転職は一般化していない』とか、
データで示されていると成程と思う。
しかし、実感が伴わないのはなぜだろう。
統計データの出処がはっきり記載されているので、
疑問を挟む余地はないが、調査方法や調査対象、
集計方法に隔たりはないか?ぐらいは確かめておきたい。
例えば、企業が従業員を安易に解雇出来ず、
従業員側も会社を辞めたいと思っても
年齢的に転職が容易でなくなるから雇用が長期化する!
という仮説が検証出来れば、きっと納得。
もうひとつ、検証7の62ページから始まる、
『女性の管理職は増えない』の
69〜72ページを是非読んで欲しい。
僅か3例だが、出産育児休業明けの女性の復職にまつわり、
まさに起こり得る『問題』の上位3例が、ズバリ書かれている。
制度自体の改革見直しとともに
会社や全社員の考え方が変わらないと
女性の社会進出の実現は困難………
と表現されていたが、これに関しては激しく同意する。
だからといって、元々仕事、責任、立場において
負担が大きめの男性に家事育児負担をかけると
夫婦共倒れの危険性をはらんでいる…
なんとかならないものか……
後半部分、嗜好の壁による
仕事のディスマッチも面白かった。
本当に困れば仕事はいくらでもある!
…のに見つからない…
途中、識者(大学教授)のコメントがあったが、
士業や大学教授などなど現場感のない方のコメントには、
いつもズッコケています(笑)
そろそろ、頭でっかちの識者に振り回されるのはやめたら………
様々な疑問点が生じ、驚きの統計データもあったが、
最後に問題提起もされていて有意義な一冊だった。
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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自分の「視点」とは, 2009/5/29
自分がいかに世の中の風評に惑わされているのか、ハッとさせられる一冊である。
今や世の中で当たり前かのように言われていることが、感覚で語られていると思うと、
やはり自身の「視点」を常に確認・調整していかねばならないと思わせてくれた。
本書はデータの活用が多く、わかりやすく目に見える形で現状を語っている。
数字やデータが全てだとは思ってはいないが、最近の雇用や採用に関する風評は
「思い込み」で語られているのが殆どなのかもしれないとすら思ってしまった。
実際に採用に関わる身として、読んでおいて損はなかった。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
良書。しかし、「ぼやき」ノイズもある。, 2009/8/13
論証の出発点は的確な現状認識で、それには統計が必須であるにもかかわらず、雰囲気や感覚で世論が形成されてしまう現状がある。
このような現状は、人々が「信じたい」ことを目の前に顕在化させるという立派な機能ではあるが、正確な論証ではなくなってしまう。本書は、人々が「信じたい」ことを、さまざまな統計により「ウソ」であることを明らかにしていくもの。
確かに、本書を一読すれば、メディアなどで常識として語られるさまざまな現象が、実は統計に基づかないウソであることがわかり、収穫はある。しかし、本書はそのような常識がウソであることの論証に大きく力が割かれており、ときおり書かれている建設的論証が薄弱な感がある。
たとえば、110ページの「年配者が高級なのは若年時に薄給だったから」では、搾取されている(とされる)若者の薄給は「今度は『もらいすぎ』の立場になっている」から「熟年が若者を搾取するという世代対立軸に関しては、根拠が曖昧なものが多い」というが、この論証は人口減少等により経済の縮小など、考慮されるべき要素が考慮されておらず、批判のみに基づいた論証となっている(若者が熟年になる頃、組織は現存しているだろうか?)。
このため、「ウソ」を暴く箇所は評価できるが、根拠の薄弱な「ぼやき」も混同しているので−★★。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
感覚的な大衆心理に立ち向かう本, 2009/7/13
多くの人は論理的に目の前の事象を整理することが得意ではなく、その瞬間瞬間の感覚値で判断をしてしまいがちなので、「なんとなくいい」「なんとなく不景気」というマインドセットが実態を作ってしまう部分もある。
特に多くの大衆心理ではその傾向が顕著で、マスコミはその大衆心理をあおるために存在している、という部分もあるだろう。(昨今の派遣切り問題などもその最たるものである)
本書はそういう大衆心理的な「感覚」に対して、説得力を持ちうる客観的なデータで挑んでいる。採用という領域の話なので人事関係の仕事に興味がある人はもちろんのこと、日々の生活の中で「なんとなく」で判断してしまいがちな若手ビジネスパーソンがそんな自分に気付くチャンスをもらえる本でもあるのではないか。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
多くの気づきを与えてくれる本, 2009/5/21
筆者は長年の人事のプロとして、誤った方向に進みつつある社会に対し警笛をならしている。
本の帯どおり、たくさんの定説・俗説を斬るというのが宣伝文句ではなく、そのスタンスを徹底しているのが読んでいて気持ち良い本である。
この本をお勧めしたいのは
・人事、人材関連者 > 人事、求人事業者、大学関係者、役所職員などは知っておくべき内容
・「〜〜ってはイケナイ」などで本当の事実を知りたい人 > 新たな気づきを与えてくれる内容
・今の日本に疑問を持ち、もっと良くしたい方 > 分析だけでなく、改善提案を含んだ内容
小泉元首相の功罪、派遣という労働形態の是非 など偏った見方で語られることが多いメディアの論調に一石を投じている。たくさんの敵を作ることになったかもしれないが、敢えて名指しで反論した点に敬意を表し、今後の筆者の活動に注目したい。
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20 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
週間モーニング『エンゼルバンク』のモデルだというので, 2009/5/19
著者が漫画の主人公のモデルだというので読んでみた。
前半のデータでの検証も読み応えがあるが、後半の二つの暴論&あとがきには著者の勢いが感じられて面白い。
「日本型雇用は確固たる立法体で、この立法体の中に入ってしまえばこれほどよいものは
なく、逆に入れなかった人間には極めて厳しいもの。
この立法体は、小さくなっているのではなく、人口比ではむしろ大きくなっている。
それよりも立法体からあふれた人がそれ以上に急激に増えている。
・・そろそろ立法体の衣替えをすべき」とある。
私自身は立法体の中にいるのか、外にいるのか。
本によれは、大卒女性が正社員として就職し立法体の中に入ることで、男性の一部が立方体の外=非正規へ。そういう意味では女性で正社員となった私は中なのか。
しかし、出産後に正社員としてキャリアを積むのは今の日本では困難。管理職にはなれるのはごく少数。そしてもし、退職して非正規になれば、外なのか。
他人を押しやって中へ。そして、出産をすれば外へ。そして中には戻れない。
なんだか想像するとどちらもいやだなと考えさせられた。
この立法体の衣替えぜひしていただきたい。
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17 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「雇用」に関係したすべての方、必携の書, 2009/5/24
雇用や人材(人財)をテーマにした書籍は数多に存在するが、本書は人材・人事を業にするプロフェッショナルにとっても、必携に値する。
「終身雇用は崩壊していない」「転職はちっとも一般化していない」など一見、俗説への刺激的な反駁が目を引く本書だが、その根底には、非常にフラットな視点とHR(Human Resource)業界での多面的な経験、そしてマクロとミクロのバランスを保った論理展開力を持つ海老原氏が発する、日本雇用の今後に対する、非常に真摯なメッセージが感じられる。
キャッチーなタイトルと反して、内容自体は安易で強引な結論付けとはなっておらず(多少は強引明快な内容の方が、世の中受けは良いかもしれないが)、海老原氏の思考プロセスや豊富なデータをベースに、思考・論理展開がまるでプレゼンテーションを受けているように丁寧に展開されている。一方、非常に高度な議論も含まれているので、一度の通読で終わってしまうと、本書から得られる価値が半減してしまう。
人材・人事を業とする方、特に今後のHR業界を創り出す企画パーソンは、論旨を戦わせる気概で本書に向き合うことで、海老原氏の想いに応えることができるのではないか。
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22 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
声の大きい人たちの俗説をばっさばっさ切っている本, 2009/6/1
終身雇用、成果主義、正社員と派遣、男女雇用機会均等・・・
マスコミで「声の大きい」人たちが様々な形で問題提起(と責任の
なすりつけに近い発言)をしているテーマについて
本当に彼らの発言は正しいのか、を検証しています。
統計から浮かび上がる、雇用の実態の数々。
それが、テレビだとかで声を大きくしてる人々の定説を
どんどん覆していきます。
筆者が冒頭に引用している「少年犯罪の件数が増加していない」件も然り、
マスコミからは視聴者の興味を引くキャッチーな話題しか
流れてこないことをつくづく感じさせられます。
また、社会人歴が短い私としては、グラフ、数字の読み方で
こんなに見え方が変わるものなのか、ということも衝撃的でした。
分母に置くN数をどうするかで数字が変わってくる、つまり議論の
前提が変われば結論も変わるのだということを印象づけられました。
印象的なトピックをあげるとすれば、第2章検証7(女性の管理職は増えていない)が爽快。
社内で、「こんなに女性が活躍できているのに何言ってるんだ」
ということを言われ、実態はどうなんだろう、違うのではないかと
思っていた部分が数字できちんと証明されました。
社内の人間にこれを突きつけたい気分。
採用、人事関係者に限らず、一度は読んでみるべき本だと思います。
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19 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「本当に見えるウソ」の本当, 2009/5/20
週刊モーニングに連載中の「エンゼルバンク」に登場する『カリスマ転職代理人』海老沢のモデルの人物が著したと知って、興味をもって読んだ。
表紙がなかなか惹かれる。「エンゼルバンク」を知っている人は「お!?」と思う装丁である。
では内容はどうだったのか。
個人的な感想としては、「暴論」も含め、非常に面白かったし、思い切った論述展開は読んでいて心地よかった。
日本の雇用の現状についての言わば「定説」を、あらゆるデータを分析しながらぶった切る潔さ。
もちろん、反駁もあろうが、著者はそれをも十分に覚悟の上で言い切っていることが読み取れる。
この「本当にそうなのか?」と言い切る視点で語る強さこそが、実は最も大切なのだ。
「どうせ若者はすぐに転職を考えるから」「終身雇用なんてもう古い」、、、中堅層以上の社会人は特に、心のどこかでそう思っていないか。実は、私自身そう思っていた。ちょっと目からウロコである。
「暴論」として将来のビジョンも提案しているが、このような「暴論」を批判することは容易いかもしれない。
しかしながら、こうした「暴論」をもとに現状認識がどうなのかをいったん見返して、
現在の雇用問題の課題の洗い出しや、課題解決につながることだってあるような気もする。
まさに「世に問う」一冊。読んでいて元気になる逸書でもある。
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