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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 なかなか切ない, 2012/4/27
レビュー対象商品: 赤い薔薇は背徳の香り (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) (文庫)
シャロン・ペイジの二見からは2冊目の本です。
ラベンダーの方から出ていた三部作より、二見からの本の方がストーリー的には良いかと思います。
ただし、ホットシーンの多さにはそれ程違いはないかも・・・です。

止むを得ず、娼婦になった元子爵令嬢アン、そして戦争で傷を負い、失明して引きこもっているマーチ公爵。
この2人が少しずつ、お互いの過去の傷から徐々に立ち直り、信頼関係を築いていく様がなかなか
うまく書かれています。

最初はアンが公爵の愛人なりに押しかけて、ちょっと強引すぎ?と心配し、愛人になったらなったで
いつアンが押しかけてきた、そもそもの事態がバレるかと心配し・・・。
娼婦として愛人として振舞うには、もともとの育ちが良すぎてそういうこともできず、かといって、世間からは
不道徳な女としかみなされず、冷たく扱われ、肩身の狭い思いをし。
公爵は戦場での記憶、体の傷、という地獄を潜り抜け、アンは子爵令嬢としてはありえない堕ち方で地獄を生き抜き、
この2人が互いを認め合い、癒しあう様が丁寧に書いてあります。

アン本人が娼婦にまでなった経緯や、娼婦になってもまだ素直で純真さを残しているだけに、彼女が周囲からの非難
や評判、公爵やその家族にかける迷惑にまで心を配り、自分が身を引こうとする様が切ないです。

星が減っているのは、アンの従兄弟のアンへの執着の理由等、悪役側の細かい部分が不明なままで終わってしまった
ので、恋愛小説としてはよくても、ミステリとしてはあまりにお粗末な気がしたからです。
ミステリ部分はオマケだと割り切って読むといいのではないでしょうか?
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赤い薔薇は背徳の香り (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
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