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カスタマーレビュー

20
5つ星のうち4.1
人間というもの PHP文庫
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VINEメンバー2004年4月16日
「人間というもの」と言うタイトルから推して、小難しい人生論かエッセイの類と思い、手にとって見もしなかった不明を恥じている。この本は司馬氏の作品中から金言、格言、箴言となりうる文章を抜き書きして一冊にまとめたものである。
 出典は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「梟の城」など名作揃い。そこから、抜粋した文章はまさしく珠玉の名言ばかりだ。
 人としての生き方、組織の中でのあり方、生きがいなどについて的を射た言葉が並ぶ。短いものでは一行、長くとも一ページ程度なので気が向いた時にさっと読める。下手な「人生指南書」よりずっと為になる一冊だ。
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2005年2月23日
司馬さんの物語の中で、踊っている箴言をまとめた書です。司馬さんの物語の魅力は、登場人物の中に見ることができるのですが、創造性を醸し出す卓越した文章の中にもあります。「時勢に乗ってくるやつにはかなわない。」(最後の将軍)は、権力の象徴だった徳川幕府が、あえなく倒壊していく事実を一言で納得させるものです。「文学というのは、結局自分の中にある少年の投影だと私は思っている。」(歴史の交差路にて)は、司馬さんの文学に対する捉え方を象徴したものだと思います。「もともと権力というのは、権力維持のために、国家の名を借りて行う私的行為が多い。」(翔ぶが如く)などは、司馬さんの洞察力を感じさせる名言だと思います。この書は、テーマごとにそって、司馬さんの書の箴言がまとめられているばかりでなく、読み返すごとで、その書の内容を振り返ることができます。
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2004年9月29日
戦後の荒廃の中、自信をなくしきった日本人に、日本人も捨てたもんじゃないよと、世界に誇れる日本人を題材に生き生きとした小説で生きる希望と勇気と自信を与えつづけたのが司馬遼太郎さんの小説でしょう。私もその勇気づけたれたひとりです。
ただし、晩年の司馬さんは日本人がこんなにも傲慢になってしまったのは自分の小説のせいではないかと、ひどく悩んだとも聞きます。
ともあれ、司馬さんの小説は読んで面白いし勇気と知恵を与えてもらえる。その司馬さんの傑作小説の抜粋編であるこの本がよくないはずがない。いい本です。
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2008年8月25日
『竜馬が行く』『坂の上の雲』などの膨大な作品群によって、人間とは何か、日本とは、日本人とは何かと問い続けた国民的作家司馬遼太郎。

本書は、「人間を考える」というテーマで、同氏の作品群の中から、選び抜かれた珠玉の言葉を収めた一冊。

司馬作品に精通された方は、読んだ作品を思い出す、または、知らない作品を見つける目的で。そうでない方は、本書でお気に入りの一冊を見つけて、ぜひとも原書にチャレンジされてはいかがでしょうか。
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VINEメンバー2009年7月8日
■読み始めたきっかけ

 司馬遼太郎の著作は愛読しており、氏の人間に対する洞察、日本人とは
どういう歴史と民族性を持っているのかに興味があり、読み始めました。

 オムニバス形式、ベスト盤のようにジャンルごとに引用がありますが、
個人的には少し読みにくかったです。時間のない方向けの、司馬遼太郎の
エッセンスが抜き出されているとの趣旨だと思いますが、個人的には時間
を掛けてでも小説を読んで、そこから司馬遼太郎の人間観、日本人感を感
じ取る方がより深く理解できるような気がします。

■心に残る言葉

p.136 太平洋戦争のベルは、肉体をもたない煙のような「上司」もしくは
その「会議」というものが押したのである。

→今の日本企業も同じような状況にあると思います。決裁事項は、「本社」
の指示を仰いだり、会議で決めます。その中に「個人の顔」はありません。
「会社」として決めたのであり、「個人」で決めたわけではありません。
その決定事項が失敗したとしても、「会社」や「会議」が決めたことであ
り、個人に責任はありません。ただし、終業後の居酒屋で「あのプロジェク
トは俺がやった」、「あれは、自分は反対だった」と会社の外で個人の主張
が出てきます。

p.144 朱子学が江戸期の武士に教えたことは端的に言えば人生の大事は志で
あると言うこと以外になかったかも知れない。志とは、経世の志のことであ
る。世のためにのみ自分の生命を用い、たとえ肉体が砕かれても悔いがない
というもので、、、

→私も志というものは大好きな言葉です。最近は、リナックスなど無償で協
力し合う、ボランティアが起きていると聞きます。参加している人は、「楽
しいから」、「かっこいいから」という自分の美的感覚によって、行動して
いると聞きます。自分が世の中のためになると思ったことがあれば、何か手
伝うことができないかと思うことが志の根幹だと思いました。

p.228 陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思い込んで暮らすこと
です。

→最近は未来が予想しにくい不確定な時代になっているような気がします。
ちょうど、時代の転換点にあるような感じがします。その世の中にあって、
自分を生かす術を身につけ、世の中の役に立つことを考える必要があると思
います。自分が何ができるのか、それが社会にとってどんな影響があるのか?
仕事も家庭についてもそんなことを考える毎日です。

 ただ、悲観をしてばかりではいけないと思います。逆にいえば、変化はチ
ャンスがあると思います。江戸時代の300年間は変化しないことが大切でし
た。これからの10年は大きな変化のある時だと、上海に暮らしていると強く
実感をします。

■どんな人にお勧めか

人間とは、日本人とは、について考える人
歴史上の英雄の行動から、何かを掴みたい人
長い小説は読む気がしない人
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2005年11月20日
凄い人物である

下手な学者の書いた心理系・啓蒙系を100冊読むよりこの一冊という感じだ

その全てのコトバに背景がありより深くより濃く感じたければ引用された著作を読めばいい

少なくとも自分は司馬氏がいなければ日本の歴史を知ることはなかった

こういうのを人物というのかもしれない。おなじ内容の言葉をしゃべっても、その人物の口から出ると、まるで魅力がちがってしまうことがあ

る。人物であるかないかは、そういうことが尺度なのだ。

                                                       「竜馬がゆく 一」
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2006年1月21日
幼少の頃から司馬遼太郎先生の著書を愛読してきたのですが、最近は遠のいておりました。大河ドラマで「功名が辻」をするというので、無性に読みたくなり、真っ先に手に取ったのがこの一冊。日本人にはたまらない、名文がこれでもかっ!と詰め込まれています。この一冊は、私が初めて部下を持ち、一つの組織をまとめ収益を上げるといった状況に直面した時に常に手にしていた一冊。Machiavelliの君主論が結論まで明らかにしているのに対して、司馬作品は、歴史を題材としているのに、あくまで現在進行形。全てが生きている。私たち次第といった感じでしょうか。だから、頭にも心にも入りやすい。「時勢は利によって動くもの。議論によっては動かぬ。」そりゃ、そうだ。で、あなたはどう動く?と言った具合に。
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2009年12月22日
司馬遼太郎先生の作品の中から
道標となるフレーズを集めたもの。
イイとこ取りでこの値段は安すぎる。

出典の書名と巻数が記されているので、
未読の作品を読み始める切っ掛けにもなる。
_____________________________________________________________

司馬遼太郎さんが描く、人物像には、人間愛が詰まっている。
これは氏が生涯、対面できなかった理想像や人間臭さが
表現されているのかもしれないし、その真逆だったかもしれない。

 ・他人の裏側に潜む闇を機敏に把握するための技
 ・嘘っぱちの大人と、理想の大人
 ・昨今のワイドショーめいた情報過多をどう生き抜くか?
 ・戦国武将、信長、秀吉、家康から滴るエキス
 ・自己愛を捨てて、澄んだ眼になる
 ・正義という言葉に隠された陳腐さ
 ・愛嬌は役立つ
 ・女に溺れる恐怖
 ・強制される思想や仕組み、胡散臭いルール
 ・子供心を失うな

生きるには、時間はあまりにも短い。
やりたくないコトに囚われている場合ではない。
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2005年5月21日
司馬作品50作品の中から抜書きして編んだ本です.
  「人生の大事とは」「才能と仕事」「悪人と善人」「歴史と正義」
  「政治と革命」「運と才能」「男子の本懐」「なぜ戦争をするのか」
  「権力と金と悪」「人の世を動かすもの」「日本軍部の失敗」「信長と秀吉」
などのくくりで,各テーマについて数個,
司馬氏の小説・評論からそのエッセンスとなる一節を抜き出してあります.
一通り読むと,司馬史観を俯瞰できます.
司馬小説の入門書といえるでしょう.
小説のストーリーは追いかけたくないが,
司馬遼太郎の思想を知りたいという人にとっては,すこぶる便利な本です
ただこの本を読むと,一度読んだ司馬作品でももう一度読んでみたくなる人が多いでしょう.
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2012年7月7日
各々歴史小説等内の「名言」だけを抜き出して並べられて それだけを読んでも、どうも私には眠たくなってしまいます。 やはり話の前後・背景があって「名言」は生きてくるものが多いと思いますので、私には、本書は買って失敗したと思っています。
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