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17レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トマソンというアイデアの発見,
By カスタマー
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
新しい視点を与えてくれる本にめぐりあえる機会はそう多くない。この本はそういった数少ない機会を提供してくれる本である。純粋階段にはじまり、無用の窓口、無用門へと続く流れは、新しい視点を詳細な観察からつくりあげていくプロセスと楽しみを非常にわかりやすい形で示してくれる。その後に続く発見も驚きに満ちており、読者を飽きさせない。
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
新しい視点で笑う、という驚きと喜び,
By 龍厳寺盛尊 (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
読んでおなかが痛くなるくらい笑えました。ドジャースから高額で巨人に入ったはいいが、三振ばかりで「扇風機」とあだ名されたトマソン選手を「立派なボディはあるのに、世の中の役に立つ機能というものが無い。シュールな生きた芸術品であり、超芸術としか言いようが無い」とトマソン=超芸術と宣言し、役立たずなのにシュールで手厚く保護されている不動産付属物件を「トマソン体」と名づけて紹介・研究している本です。 トマソンのバットはグリップが手垢で汚れているのに、ボールが当るべき先端部は真っ白で、トマソン本人のみでなく、彼のバットもトマソン体であるとして絶賛しています。また、かように役立たずのトマソンを、高額の費用をかけて大切に保存している巨人軍の態度を「素晴らしいこ??」としています。 赤瀬川先生は、「トマソン体」は世の中の役に立っていないため、いつ撤去されるかわからない。従って、トマソン研究者=トマソニアンは、トマソン体の発見にいそしみ、発見し次第、映像などの手段で特質を保存し、他人に伝える努力をしなければならない、としています。 実際、この赤瀬川先生の危機感は、シーズン途中にもかかわらず巨人のトマソン選手が解雇された、とのニュースで現実のものとなります。 赤瀬川先生は「恐れていたことが起こった。超芸術の理念を体現している巨人のトマソン選手が、このたび撤去され、ゴミとしてアメリカに捨てられることになった。バットにボールが当てられないという、たったそれだけの理由で!」と巨人軍の態度を非難しています。 不動産付属物件!もそれぞれに絵的、由来的、また撮影のエピソード的にも興味深く、単なるギャグエッセイを超えた、街が時間軸でどう変化していくか、という点を考えさせられる、奥深さがあります。 お勧めです。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
1.20数年を経てわかること 2.文庫判と単行本の違い,
By アマゾン三郎四郎 (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
この本の元になった赤瀬川原平の連載が白夜書房のウィークエンドスーパー、写真時代で発表されてから24年ほどになるのだろうか。一時のブームにすぎないと思われた本書がこ れほどのロングセラーになって刷数を重ねていると誰に想像できただろう。 トマソン観測は路上観察に発展解消したようなアナウンスが出版元から成されている。 ほんとうにそうだろうか。 無名な人達が発見のおもしろさに突き動かされて、ある者は煙突に登りある者は休暇を とって街を歩き回った。美しいだけで全く役に立たないものの為に。 そんな有り様が赤瀬川の筆を動かし、独特な(異様と言ってもいい)ダイナミズムがあふ れた本になっている。 内需拡大→地上げバブル にさらされた東京の町のナマな記録も本書の切り離せないバッ クグラウンドとして色を放っている。 トマソンとは決して有名な先生達が頭でひねくり出した観念的な思いつき、平凡な物の しゃれた見立てではなくて実在するものだったと20数年は証明しているのではないだろうか。 また美術・芸術とはなんなのかを美術を学び、志す人には問い直してくる青春の書でもあろう。 (さしづめ美術界のサリンジャー?) なお単行本、白夜書房版は連載途中での出版のため文庫版 に入っている連載末期の内容は入っていない。写真も若干違いがある。 写真の印刷製版は文庫版がむしろ見やすい。 カバーデザインはどちらも平野甲賀。 本書の前に雑誌「ウィークエンドスーパー」などで連載していた「自宅でできるルポルタージュ」 をまとめたのが単行本「純文学の素」であってその連載途中でいきなり「というわけでトマソンである」 と唐突に始まったと記憶しています。 *「考現学」は今和次郎の発案によるもの(1920年代)。トマソン連載開始当時赤瀬川は神田の 「美学校」で「考現学教室」という教場を担当していた。考現学の手法がトマソンの“下地” “前史”と考えることはできる。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一度味わったらやめられない、それが赤瀬川原平の世界,
By 高山の山さん (岐阜県高山市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
数年前には「老人力」という本が大ベストセラーになった赤瀬川原平だが、その原点はこの「トマソン」を中心とした路上観察の世界だ。かつてせっかく日本に呼ばれてきたものの、実力を十分に発揮出来なかった巨人の「トマソン」選手の名から命名したのは言い得て妙といったところか…。しかし、この彼(赤瀬川原平)の独特の世界というのは何と言ってよいのか、一度味わったらやめられないものがある。かく言う愚生も彼の世界観にハマッてからは、名古屋にまで「赤瀬川原平展」を見に行ってしまった。 多分同じような知的好奇心をお持ちの方はこのようにハマッてしまうだろう。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ヒルズの歴史が垣間見れます,
By amataro (tokyo) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
アークヒルズの建設用地買収時期の話や、そのころの写真も掲載され東京都心在住の人は必読です。トマソン探しだけでなく、様々なエピソードから 住宅や地域は金銭的な価値ではかられるだけでなく、「人が存在する所」だという 当たり前のことを再認識せてくれました。読んでよかったです。 人の生きるところにトマソンあり、でしょうか。 面白さでも読む価値あります。
5つ星のうち 5.0
超芸術の極北,
By 廃人関係 (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
というわけでトマソンである。トマソンはもうトマソンとしてかなりメジャーな存在になっていますので、説明不用かと思いますので、ここではあえて言及いたしません。 問題はタイトルの「超芸術」です そもそも「芸術」とは何か? アートとはどういう現象なのか? そして、それを超える「超芸術」とはいったいなんなのか? 20世紀に入り近代アートの「芸術」の解釈は膨張の一途をたどり、 トイレの便器をして美術館に飾られる「芸術品」になりえました。 そんな世界で前衛芸術家として、極限まで「芸術」とは何か? そのことを考えに考え抜いたアカセガワがたどり着いたひとつの現代アートの極北 それが、「超芸術トマソン」 便器やキャンベルスープ缶が芸術になるということは、作品それ自体ではなく、 鑑賞する者の中に「芸術」があると言うことではないのか? 「芸術」は「見る者」の中に既にあるとするならば 「芸術作品」には主体的な「作者」すら必要ないのではないか? 「見る者」の中にある「芸術性」を呼び覚ますには 「作品」を「芸術」たらしめようとする作者の「作為」はむしろ邪魔になってくる。 そこで「トマソン物件」が登場する それまでの「芸術」にどうしても付きまとっていた作者臭とその作為性 ところが「トマソン」には奇跡的にそれが無い このアカセガワらの発見によって「芸術」の新たなる地平が切り開かれたのであり 「トマソン」に「超芸術」の冠が与えられたゆえんなのである
5つ星のうち 4.0
発見する喜び,
By yaitoya (栃木県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
無用の長物だが、味のある物件は、よく観察しないと見つからないかも?あなたの街にも、きっとあるはず・・・飯村さんの魚眼レンズによるエントツ写真が、秀逸。
5つ星のうち 5.0
トマソン,
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レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
大人たちの会話の中でトマソンという固有名ともつかぬ言葉を初めて聞いたのはいつのことだったか?百聞は一見に如かず。トマソンは無用の長物ではないんであって、トマソンはトマソンとしか説明のしようがない。だって《芸術のように実社会にまるで役に立たないのに芸術のように大事に保存されあたかも美しく展示されているかのようなたたずまいを持っている、それでありながら作品と思って造った者すら居ない点で芸術よりも芸術らしい存在=「超芸術」》とか説明されても、???ってな感じでしょう。煙に巻かれ、トマソンは自分で見つけ楽しむに尽きるってことなのかも(笑)。
5つ星のうち 5.0
たいへんなはっけん,
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レビュー対象商品: 超芸術トマソン (ちくま文庫) (文庫)
この本は赤瀬川博士の種々多種にわたる発見の中でも、最初にして最大、かつうんちくに満ちあふれた大発見『トマソン』の基本テキストである。まず、赤瀬川博士といえば中古カメラであるが本作でも魚眼・マクロ等様々なぎじゅつをくししていらっしゃる。圧巻はカバーにも使われているトマソン物件に魚眼カメラをつけて地上に向け撮影した証拠物件(最近金融界ではこれをエビデンスと偉そうに言っている)ではないだろうか。 閑話休題。この本にも多く感じられる『アカセガワゲンペイ』というウィルスは超強力で、あっという間に渦を巻いて読者を引き込んで行く。読者だけでなくRICOHという会社はデジタル・カメラのコマーシャルになんと彼を採用し、僕に悔しくも一台を購入させるという荒技をしてみせた。なかなかである。 今やデジタル・カメラ200万画素以上を内蔵していない携帯電話を愛用しているのは僕ぐらいだろう。世界は『アカセガワゲンペイ』というウィルスの影響を知らず知らずに受け、今や老人力と路上観察学者とトマソンに溢れている。本作はそのスタートも言える大傑作で、疲れてショボンとした時に読むとめきめきと笑いが沸いてきてなかなかだ(●^o^●)。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トマソンに歴史あり,
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レビュー対象商品: 超芸術 トマソン (単行本)
今でこそ「トマソン」といえば社会的認知を受けた芸術(?)概念であるが、それが誕生し、確固たる地位を占めていくまでを豊富な写真とともに紹介してあり読者もふむふむと追体験ができる。 トマソンはその後、路上観察学と発展していくわけであり、路上観察ファンであればその早期に読むべき入門書である。 などというごたくを並べましたが、ごたくを抜きにして、写真を見て、文章を読むだけで、楽しめる面白い本です。 |
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超芸術トマソン (ちくま文庫) 作成者 赤瀬川 原平 (文庫 - 1987/12)
¥ 1,155
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