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67 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 大人たちの利権問題により闇に葬られた“子どもたちのヒーロー”, 2008/5/20
By 
腐乱鬼博士 (ノンマルトの海底基地) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
・ 「お母さんが二人とも赤ちゃんの手を放さなかったんです。その結果、キャンディは引き裂かれて、この世から消えてしまいました」――第一章『キャンディ・キャンディ
・ 「そっとしておいてほしいというのが私の思いです。だから、幻で終わっていただいてよろしいかと思います」――第二章『サンダーマスク』
・ 「これを黒人だということで出版社が自主回収したとしたら、明らかにひどすぎますよ。」――第三章『ジャングル黒べえ』
・ 「知らされないほうがいいんじゃないですか?そんなことしたら、藤子プロも藤子スタジオも傷つくでしょ。当事者がいるのに、人を傷つけてまで本を出す必要があるんですか?」――第四章『オバケのQ太郎

 前回大好評であった『封印作品の謎』に続く第二弾であるが、前回以上に取材の壁が立ち塞がり難航する様子が伺える。今回は『キャンディ・キャンディ』『サンダーマスク』『ジャングル黒べえ』『オバケのQ太郎』の封印の背景に迫る戦慄のドキュメントである。前回が封印理由の背景に差別表現に対する抗議が原因に対し、今回は著者同士や関係プロダクション、著者の親族の利権問題により今現在も絶版の原因となっている真相が少し明るみとなる。

 特に『ジャングル黒べえ』の絶版に纏わる背景に現在から20年前に突如湧き起こった黒人差別の問題が原因とされ、私自身も当時新聞で大きく取り上げられていたのを知り、それが原因と信じていたが今回本書を読んで真実が別にあった事を知り驚愕した次第である。
 さらに『オバケのQ太郎』絶版に追い込んだ黒人差別問題の背景に実は黒人差別とは何も関係のない日本人一家3人が自らの売名行為のためにこの問題に加担して世論をあおった事実を知り、深い憤りを感じた。

 最後に少年時代に数々の夢を与えてくれた名作が大人の利権問題等により歴史の闇に完全に葬られたことが残念でならない。
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82 人中、77人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 論より証拠、読む価値あり!, 2007/9/26
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
この人が凄いのは若手にも関わらず、こういった類の本にありがちな自己完結の推測で終わるのではなく、
ガンガンアポを取って事実を克明に書き連ねていく点。
一冊の本を作るために惜しみない努力をしているのが、文章からも伺える。
ネットのBBSやテレビで見聞きした事を恥ずかしげも無く参考資料として挙げる最近のライターどももこれを見習え!
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63 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 オバQ・黒べえが復活!, 2007/9/23
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
単行本では歯切れが悪かった、オバQ封印の謎。今回『コロコロ伝説』にオバQが収録された事で、やっと理由が判明した。その真相は、加筆された第五章を読んで自身で確認して欲しい。そして章末の「二人の藤子先生」の言葉が悲しく心に響くことだろう。しかし、複数の利権が絡む著作権て厄介だなぁ
追記:オバQとジャングル黒べえが復活、小学館から発売されます!
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33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 前作同様「なぜ」に興味にある人にとっては読み応えあり。, 2007/10/1
By 
TaroTaro - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
「封印作品の謎2」として06年に発売された単行本を改題、加筆・新編集した作品。

封印作品(いわゆる放送禁止や出版禁止の意)の紹介ではなく、《なぜ作品が封印されたのか》を追ったルポ。取り上げられた作品は、作品の一部ではなく全てが封印されている「キャンディ・キャンディ」「サンダーマスク」「ジャングル黒べえ」「オバケのQ太郎」の4作品。文庫化にあたり「オバケのQ太郎」のその後についての新章(第5章)が加筆された。

前作「封印作品の謎」と同じく《なぜ》に興味を持つ人にとっては非常に読み応えのある一冊だと思う。

前作同様、関係者への取材を重ねることによって真相を突き止めようとするという構成なのだが、関係者の口は前作以上に重たい。まともな取材ができずに著者が苦労している様子が目に浮かぶ。

今回取り上げられた4作品が封印されている理由は、詳細は不明にせよ結局のところ「著作権」の問題であり、原作者と作画者の訴訟となってしまったキャンディ・キャンディは別にして、作者と関係のないところで問題が起きていると著者は推測する。関係者の証言が乏しく確信が持てないから推測としているが、おそらくこれが事実であり、だから、関係者の口も重たいということなのだろう。

この作品は「なぜ」を追ったルポだが、リスト的なものとしては「放送禁止映像大全」という作品がある。マニア向けではないようだが、それは放送禁止もしょうがないだろうと突っ込みを入れたくなるような番組もあって楽しめる。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ぜひとも読んでおきたい、封印されている理由, 2011/2/28
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いと - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
「藤子・F・不二雄大全集」を買うにあたり、その中の「オバケのQ太郎」と
「ジャングル黒べえ」は、長い間本が発刊されておらず、封印されていた
そうなので、その理由が知りたくてこの本を読みました。

著者が自分の足で細かく調べて歩き、当事者を多く訪ねて
真相を聞き出そうとしています。まるで長編推理小説のように、
読んでいて本に入り込んでしまいます。こういう暴露本?としては
たいへんな労作、ぜひとも読んでおきたい一冊と思います。
内容上、今後もテレビなどマスメディアではこの本は宣伝されないでしょうから、
読んだ人が口コミで周りに勧めたい一冊です。

上記2作の封印理由は違う理由のようですが、
特に「オバQ」が長年発刊されなかった理由は、知って嫌な気持ちになります。
でも「大全集」で復活したということは、解決したのかな?

実はこの本のメインは、「キャンディ・キャンディ」の著作権トラブルの話で、
原作者と漫画家の両女性が延々とドロ沼裁判を争い、
そのため漫画もグッズも出せないでいる話ですが、
こちらは今も解決していないようなので、
とにかく読んでいてイヤになります。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 あらゆる『作品』を愛するすべての人へ, 2010/9/27
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
本作では『オバQ』や『キャンディ・キャンディ』というメジャー作品の封印が採り上げられており、読者の目を引きつける。ただ、これら2作品は原因を追っていくと、究極的には人間関係のトラブルに起因することがわかってきて、どうしてもゴシップぽくなってしまい、結果として良質なルポルタージュとなっているとは言い難い。
しかし、私にとっては残り2話『サンダーマスク』と『ジャングル黒べえ』が大きな収穫だった。
『サンダーマスク』は手塚治虫の周辺が、苦しい手塚プロの台所事情を何とかしようと、一世を風靡したウルトラマンにあやかって<手塚治虫+特撮もの>のコラボによってヒット作を低予算で作ろうと挑んだ作品だ。
しかし、結果から言えば、視聴率的にはウルトラマンほどヒットせず、しかも、権利関係のトラブルから作品は封印されることになってしまう。この「トラブル」が具体的にどういうトラブルだったのかが本作の肝なので、是非一読してほしい。
視聴率的には振るわなかったが、リアルタイムで見ていた世代に聞くと、等身大のまま変身して戦うところなどが、ウルトラマンよりもごっこ遊びに向いていて、身近に感じられるヒーローとして人気だったという。
子どもに夢を与えていた作品が、業界の闇の部分により封印に追い込まれた真相を明らかにしていったという意味で、前作にも劣らぬ快作である。
『ジャングル黒べえ』では、「黒人差別をなくす会」の実体がどういうものかを克明に描き出して、実質組織とも言えない「個人」に大会社の幾多の作品が回収・絶版を余儀なくされていった現実を赤裸々に描いていく。
そして、今我々が「手塚治虫全集」の巻末で目にするあの文章「現在の価値観からすると差別に当たる表現がありますが…云々」あの文章がどのような苦闘の元に作られ、誰のどういう熱意によって作品が救われたかを描いていく。
あらゆる「コンテンツ」を愛する人に読んで、そして考えてほしい一冊である。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 引きこまれます, 2010/1/15
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
何と言ってもキャンディキャンディの全真相について、迫真の取材が読ませます。
この本の価値の半分はキャンディキャンディの章にあるでしょう。
私は山中湖の近くのいがらしゆみこ美術館に行ったことがありまして、
綺麗で可愛いログハウス調の建物でしたし、紅茶を出して頂いてとても楽しかったのですが、
真実は判らないものです。

全体的に原作者の方のほうに分がある(実際、いがらしさんの方が立場が悪い)のですが、
それでも大岡裁きになぞらえて「どちらの母親も手を離さなかったせいでキャンディは
二つに引き裂かれてしまった」という辛口の文章は実に的を射ており唸らされました。

章によってはちょっと筆者との距離を感じる(ジャングル黒べえが藤子作品と気付かなかった
子供はむしろ少ないのでは?)のですが、愛を感じさせる取材です。

後書きにはコロコロ伝説に収録されたオバQについての解説も付け加えられていて、
実に充実していました。
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 単行本を持ってても文庫もぜひ!, 2008/1/23
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
単行本を以前買った方もこの文庫に追加された「オバQ封印のその後」の
ために買わざるを得ません。
そこには封印の真相「らしきもの」、そして
コンビ解消の真相をもチラッと匂わせています。

それにしてもここで取り上げている数々の名作が封印されている
諸事情には「チッ」と舌打ちしたくなることばかり。
「これじゃあ封印されても仕方ないなぁ」というのが一つもない。

そしてなによりこのライターさんの取材パワーともいうべきものはスゴイの一言。
想像や引用では結論づけずにとにかく言質を取るために
インタビュー、取材、インタビュー、取材・・・・
マニアには常識と言われてることにも切り込んでいく。
他の分野のライターにも見習ってほしいです。
この著者は将来、ものすごいのを書く気がする。
次作が楽しみです。
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34 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 藤子漫画よ永遠なれ, 2007/11/10
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
以前に発刊された単行本を文庫化したものですが、本書の目玉はやはり
追加補記された「第五章 浮遊霊の行方」に尽きます。
ついに明確に明かされる「オバQ」封印の真実。
これまで無責任に氾濫していた噂にようやくピリオドが打たれた感、大です。
あまりにも不合理で無常な結末ではありましたが、その理由を知り、
多くの藤子漫画マニアは妙な安堵感を覚えたのも本当ではないでしょうか。

オバQ問題はお二人の絆の亀裂によるものではないか・・・と明示されることが
私はとても怖くてたまりませんでした。「それだけは聞きたくない!」という
切なる願いは私だけではなかったはず。
F先生とA先生の友情が最期まで変わることなく永遠だったこと。
それを明確に示してくれた本書に感謝の辞を述べたい気持でいっぱいです。
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 大きな利益, 2007/11/23
レビュー対象商品: 封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫) (文庫)
著者が取材を続ける中で「封印された作品を追ったって何の得もない」と言われるという場面が出てくる。世間から消えたとされる作品のことを書いても、著者にも、版元にも、関係者にも、読者にだって利益がないだろうと。
しかし読後、私は決してそう思わないと感じた。
特に「オバQ」「ジャングル黒べえ」には昔から思い入れがある。私は幸運にもすべて所有しているが、だからこそ、こういう面白いマンガが普通に書店に並んでいて当然、人々が気軽に読めて当然なのに、それができないという現状にずっと不満を抱いていた。
こんな状況にあえて一石を投じ続けてくれている著者に心からお礼をいいたい。こうしたルポこそが著作者、版元、読者にとって最終的な大きな「得」になっていくと信じる。
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