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37 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本人の基層文化「ヤンキー」
最近の子供の名前(昨年の1位は「大翔」)、エグザイルや浜崎あゆみ、少し前のモーニング娘。、森田恭通のデザイン、小悪魔AGEHAや、キャバ嬢・ホストの人気、「デコる」こと、キティちゃんやディズニー、ケータイ小説、、、、それらバラバラにみえる流行の背後に連続性を見出す言葉があるなら「ヤンキー」を置いてほかにはない。日本人が「ゴージャス」を志向したとき、そこでヤンキーの香りを消し去ることができないからだ。...
投稿日: 2009/3/23 投稿者: picander

対
45 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 オタク文化論が煮詰まったら、今度はヤンキー文化論で盛り上がろうぜって?
 この本の評価がどうしてそんなに高いのか、理解に苦しむ。
 まえがきで編者の五十嵐が、「本書は最初の試みであることを優先し、あえて細かい定義を行わず、ヤンキー的と思われるさまざまなトピックを扱う」(p5)と言っているが、確かに通読してみて、この本には「ヤンキー文化が注目株!」って売り文句だけがしつこく繰り返されていて、それ以外は何も書かれていない。帯にも「オタク論には、もう飽きた! いまこそ、ヤンキー文化の豊潤な可能性を見よ!」とあって、要するに出版業界だか思想業界だか知らないが、新しい「産業」を立ち上げようという話でしょう。...
投稿日: 2009/8/2 投稿者: モワノンプリュ


有用性の高い順 | 最新のレビューから

37 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本人の基層文化「ヤンキー」, 2009/3/23
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picander - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
最近の子供の名前(昨年の1位は「大翔」)、エグザイルや浜崎あゆみ、少し前のモーニング娘。、森田恭通のデザイン、小悪魔AGEHAや、キャバ嬢・ホストの人気、「デコる」こと、キティちゃんやディズニー、ケータイ小説、、、、それらバラバラにみえる流行の背後に連続性を見出す言葉があるなら「ヤンキー」を置いてほかにはない。日本人が「ゴージャス」を志向したとき、そこでヤンキーの香りを消し去ることができないからだ。
日本人の多数は「ヤンキー」的なものを求めていると喝破したのはナンシー関の洞察であり、その衣鉢を継いで宮本常一のように全国を歩きヤンキー文化をレポートするのが、都築響一である。東京都心以外の日本人の心の中心にあるのに、メディアでも論壇でも無視されてきたヤンキー文化の研究において、この2人の業績によるところは大きく、本書でもナンシー関のコラムと都築響一のインタビューが白眉。ヤンキーの改造単車とトラック野郎のデコトラはその目的において異なるとか、ヤンキーはフェラーリにシールを貼らないが日本車は改造する、といった長年ストリートを歩いてヤンキーを見てきた都築の指摘には膝を打つ。言論界は新しい日本人論の視座を獲得した、というと大げさだろうか。
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28 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ヤンキーを知りたければ、この一冊, 2009/5/8
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
編者のヤンキーについて、あまりよく知らないので詳しい人たちに語ってもらおうという
意図がとても良い方向に働いたと思う。
それで、都築響一氏、近田春夫氏などの日本の不良文化にずっと接していた人たちの
貴重な話が収録されているので、資料価値も大変高い。
リアルヤンキーを知らないどこぞの大学教授が書いた文化論と違い、フィクション作品の中の
ヤンキーにはないリアルヤンキーならではのツボが、都築氏の語る細か〜いところで端的に
言い表されていることに感心した。
後藤和智氏の”「ヤンキー先生」とは「何だった」”のかも、義家議員の主張の変遷こそが
ヤンキーの本質(過剰・短絡・他力本願)であることを示しているし、
阿部真大氏の”ヤンキーたちは地域に戻ることができるのか”もヤンキーの就労・経済の
現状に切り込んだ秀逸な文章。
惜しいのは、冒頭の宮台真司氏の言葉をこねくり回しただけのおもいっきり的外れな
インタビュー。あれさえなければ…。
それでもヤンキーの研究者にとっては必読と言える一冊である。
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45 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 オタク文化論が煮詰まったら、今度はヤンキー文化論で盛り上がろうぜって?, 2009/8/2
By 
モワノンプリュ (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
 この本の評価がどうしてそんなに高いのか、理解に苦しむ。
 まえがきで編者の五十嵐が、「本書は最初の試みであることを優先し、あえて細かい定義を行わず、ヤンキー的と思われるさまざまなトピックを扱う」(p5)と言っているが、確かに通読してみて、この本には「ヤンキー文化が注目株!」って売り文句だけがしつこく繰り返されていて、それ以外は何も書かれていない。帯にも「オタク論には、もう飽きた! いまこそ、ヤンキー文化の豊潤な可能性を見よ!」とあって、要するに出版業界だか思想業界だか知らないが、新しい「産業」を立ち上げようという話でしょう。
 同じくまえがきに、「今回の執筆者は必ずしもヤンキー体質ではない。インタビューでは、都築響一からもその点を指摘された。彼らを分析するまなざしに、オリエンタリズム的なフィルターが介入しているかもしれない。批判は甘んじて受ける。それでも、やらないよりは、やるべきだと思うからだ」(p7)ともあるが、曲がりなりにも大学人の言うことか? 踏みとどまる勇気ってこともあるでしょうよ。
 都築のインタビューは一応読ませるが、しかし何を根拠にヤンキーを「サイレント・マジョリティ」(p65)と言えるのか? まさかナンシー関が「人口の約5割」(p271)と口走ったからじゃないでしょうね? ナンシーさんがそう書くのは許せるけど(厳密には、そう書いていない)、卑しくも研究者や評論家を名乗る連中が、検証もなくそれに乗るか?(例えばp250)
 辛うじて節度を感じさせたのは、近田春夫・阿部真大・速水健朗・後藤和智あたりかな。ハァ……
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「序説止まり」でいいかなと思えてしまう, 2011/2/25
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倒錯委員長 "今田祐介" (横浜市と夢半ば) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
故ナンシー関はかつて、日本人の三分の一はヤンキー的メンタリティがあると喝破した。また、斉
藤環は酒井順子との対談本で、広義のヤンキーを日本人の70%と推測した。本書は、日本のマ
ジョリティであるヤンキーについてほとんど初めて総体的に論じた編著である。

研究者やコラムニスト、サブカル評論家や精神科医まで巻き込んだ、バラエティ豊かな執筆陣が、
幅広い領域に偏在するヤンキー的なセンス、美学、意匠について論じている。

しかし、通読してみると、本は厚いものの内容は薄い。意匠的には五十嵐太郎氏のいう「ヤンキー
バロック」は的を射ているのだろうし、社会学的な階層論もうなずけるところがある。けれど、それ以
上先を考えたいとは思えないのだ。その原因はきっと、この本全体が醸す「オタクの次はヤンキー
だ!」という短絡的発想と、執筆者各々が漂わす「ヤンキーというお題で書いてくれと言われたもん
で…」という他人事な姿勢にもよるのだろうが、それだけではない。

それはどちらかというと、各論者の抱える「ヤンキーではないのにヤンキーを論じている」ことへの疾
しさによるところが大きいのではないだろうか。都筑氏も論じているが、学者や評論家にはいわゆる
オタク気質の人が多く、彼らヤンキーとは対極にいた人々である。一時期オタク論が盛り上がったの
は、「オタクはオタクについてのオタクである」という彼らの過剰な自己言及欲によるところが多く、そ
の欲がないヤンキーから気合の入ったヤンキー論が紡ぎ出されないのは、うなずける。

そしてこれは申し訳ないのだが、評者自身もこの本を読み終えて、もうこれ以上はヤンキー論を追い
かけたいとは思えないのだ。彼らについてこれ以上知りたいという欲求が、不思議とわいてこない。
これはしかし、オタクやサブカルなど、本来は学問にならないものを対象にしてきたカルスタ的なもの
自体に対して、飽きがきはじめているということなのかもしれない。
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16 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 古くて新しいテーマがここに!, 2009/4/3
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ソコツ - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ100レビュアー)   
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
オタ・カルチャーよりもよほど一般人と「近い」ところに存在しているのに、というかその「近い」ところにある異様さのゆえに真面目には論じられることがほとんどないヤンキー文化について、様々な論客が多角的な論点を提示している滅茶苦茶おもしろい本である。新宗教建築や「結婚式教会」など日本独自のキッチュな建築様式を鋭く分析する五十嵐太郎氏を編者に、宮台真司・永江朗・酒井順子・都築響一という優れたヤンキー・ウォッチャーの諸氏による総論、ファッション・音楽・マンガ・現代アートにおけるヤンキー的な表象や創作者の系譜の探索、若手の社会学者による郊外ヤンキーたちの現状の考察、そして現在におけるヤンキー文化論の最先端たる速水健朗氏のヤンキー思想の起源論や、これから総論を出版するらしい斉藤環氏のヤンキー私見が展開され、そして最後に日本人の深層に潜む「ヤンキー性」を先駆的に指摘した切れ者として斉藤氏も評価するナンシー関の傑作コラムが四本収録されて本書は上等見事なエンドとなるんでよろしく。
基本的には、社会経済構造の大転換によりヤンキーの受け皿たる地域社会が崩壊しかかっていることを受け、田舎の不良たちによる愛すべきヤンチャとしての「実体的」なヤンキー文化は危機的な状況にありその明るくない未来が予見される一方、より広い意味での「ヤンキー的なもの」の歴史や現代的な拡散については今後も論じがいがあるか、という印象を受けた。その可能性の片鱗は「序説」たる本書でもビンビンと感じることができ、誠に興味津々でしょうがなかった。大げさに言えば、今年の文系研究(評論)本の必読書ではないか。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ヤンキー的なるヤンキー文化論, 2010/9/1
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
ヤンキーを題材にして、成立過程から拡散(あるいは衰退)過程を
描きつつ、その根底にあるものを問うような内容になっている。本書
の構成は4つにわけられており、「ヤンキー文化とは何か」、「ヤン
キー系表現」、「地域社会のなかのヤンキー」、「ヤンキー文化論の
射程」で、それぞれオムニバス形式で執筆者が思い思いに論じている。

冒頭でも編者の五十嵐太郎は述べているが、ヤンキーの定義をあえて
統一せずに執筆者にまかせているようである。対比させるとするなら
ば、宮台や安部、大山といった社会学出身の論者(森田もどちらかと
いうとこっちよりかもしれない)と批評家やメディア論系の論者にお
けるヤンキーのとらえ方の違いであろう。前者はヤンキーを(地方の)
地域社会の下位集団(不良グループ)に属する若者としてとらえてい
る。そのため90年代以降、地域社会がさらに解体していくなかで、消
滅していったと考えている。対して、その他の論者は、ヤンキーをス
タイルとしてとらえている。ヤンキーのセンスは、複数の表象をそれ
ぞれ過剰に誇張した上でキメラ的に結合したものであるという(この
点は、共通認識のようだ)。そして、そういったヤンキー的センスが
各分野(建築、音楽、絵画など)においても見出されることを指摘し、
その普遍性について述べている。
この対比はそれぞれの論者のスタンスからくるものであろうが、ヤン
キーに対するまなざしの違いであるので、非常に興味深い。ステレオ
タイプのヤンキー像は、80年代のリーゼントに改造学ランを着て、暴
走族に参加するタイプであろう。このような者に対して、社会学系の
論者は、社会集団のなかで生きるひとりの生活者に対するまなざしを
むける。他方で、批評家系やメディア論系の論者たちは、ローカルに
ブリコラージュする表現者に対してのまなざしから論じている。そし
て、前者はヤンキーの消滅に郷愁感を、後者はヤンキー的センスの拡
大あるいは拡散に感興を含んでいるような印象を受けた。

ヤンキー文化論は「〜文化論」としても一般には色物に位置するであ
ろうし、ヤンキーへの2つのまなざしと、2つの感情からキメラ的にこ
の本は構成されている。本書はそうしたヤンキー的なる書籍である。
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10 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ヤンキー、非東京的存在, 2009/5/17
By 
いせむし (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ヤンキー文化論序説 (単行本)
日本文化=オタクカルチャという言質は、
ここ10年の支配的な評論です。
実は世の中を見回すと実はそんなことはない訳です。
それは「ヤンキー」の存在。
土着した根強い風俗はヤンキー文化と言えるのです。
まずその着想が、ああ、そうかと視野を広げてくれます。

非オタクで、
独自の美的価値観を保持する「下位文化集団」。
こういう多元的な視野でのサブカルチャー論は、
大変珍しいし、説得力があります。

社会学として面白いのは第'V章。
ヤンキーと地域の関係を解説しています。
これが面白いです。
大山昌彦の「暴走族文化の継承」が白眉。
祭りと暴走族の関係性を明らかにしています。
ヤンキーは、やっぱり「地元志向」なんですね。

ヤンキーカルチャーとは非東京であるという都築響一の指摘は、
物事の本質をついた慧眼です。

本書をきっかけにヤンキーカルチャーの面白い書籍が続くといいなあと。。。
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ヤンキー文化論序説
ヤンキー文化論序説 作成者 五十嵐 太郎 (単行本 - 2009/3/3)
¥ 1,680
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