18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マクロ・マクロ・マクロ, 2008/2/27
レビュー対象商品: On Lisp (単行本)
Scheme で Lisp の洗礼を受けた自分は,本書を読むまで hygienic でないマクロに対して偏見を持っていましたが,読後徐々にその考え方は変わっていきました.
冒頭の引用にある「Lisp はプログラム可能なプログラミング言語である」,この特徴に大きく貢献しているマクロの使い勝手やテクニックを,実例を交えながらこれでもかというほど見せてくれる.何度も読み返してはその知恵を肌身に染みこませていきたい,そういう類の本です.
41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Lispの真の実用書。ライバルには読ませたくない。, 2007/6/15
レビュー対象商品: On Lisp (単行本)
本書の著者ポール・グレアムの別の著書「ハッカーと画家」(オーム社)で、グレアムはLisp言語の実用でのメリットを強く主張していた。WebシステムにおいてもLispを採用することで、グレアムのベンチャー企業はライバル会社よりはるかに早く強力なシステムを開発し、競争に勝ち続けた。Web開発言語もPerlからPython、そしてRubyが支持されてきているが、それはLisp化への流れであるという。
しかし、学術的なLispのテキストを見ても、なかなかそれが理解できなかったので、グレアム自身がこれを懇切丁寧、そして実践的に解説してくれている本書は実に興味深いと思う。
グレアムが強調するLispのメリットはマクロである。本書でも、マクロは機能面は(Lisp独特のクセも含め)もとより、微妙な問題でもある、マクロを使うべき場面、関数との使い分け、効果的なマクロの定義方法からマクロの欠点まで、絶妙な実例を参考にしながら教えてくれている。さらに、Prolog言語の実装やオブジェクト指向Lispも簡易ながら実践的に解説しているのも面白い。システム開発のライバルには読ませたくない本だ。
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
マクロ礼賛、だけど、使いますか?, 2013/1/5
レビュー対象商品: On Lisp (単行本)
私は今40代のオジサンですが、高校生の時以来プログラムを書いてます。
Lispはemacsのカスタマイズのため「だけ」に勉強しました。
会社ではオブジェクト指向言語ばっかり(過去にC++,今はJava,Ruby)使っています。
Lispで書いたのは人生で数千行程度だと思います。筋金入りのLispハッカーではございません。
この本は、近年lispの本をちらほら見かけるので買ってみた本の一つです。
本書の主張は、「Lispはマクロがすごいんだぞ」、ということに集約されると思います。
マクロの効用は、新しい構文を言語に導入でき、それが組み込みのもともとの機能と
全く対等に使えるようになることです。ネイティブコードにコンパイルするLispの処理系
なら、性能的にも、組み込みの構文と全く対等です。
それはそうなんですが、構文レベルでのアイディアがプログラマのアイデア次第で
追加されてしまうと、ソースを読むのが、恐ろしく難解になります。
調子に乗って、マクロをホイホイ使ってプログラミングしてしまうと、覚えることが
それだけ増えてしまいます。
新しい言語を習得するときに大変なのは、構文を覚えること、イディオムを覚えること、
ライブラリを覚えることだと思います。近代的な言語は、構文のフレキシビリティは
それほど高くない。そのおかげで、覚えることを減らしているのです。
そんなふうに感じたものですから、読んでみましたけれど、「うん、これは重要な
ムーブメントだ、やはり企業ももっとLispを使うべきだ」とは感じませんでした。