|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
20レビュー
|
|
有用性の高い順 | 最新のレビューから
|
|
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
きらめく川の流れのような作品,
By Norry (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 川の名前 (単行本)
夏の光をあびてきらきらときらめく川の流れ。その流れがそのまま小説になったようなみずみずしい感性にあふれた作品です。 少年のある夏休みのできごと。 それを期に少年たちはまた一歩成長していきます。 川の名前… ぼくの川の名前は? もう一度問い直したい名作品です。
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
川の名前、私の名前,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (単行本)
あっという間に読了。特によくできた小説ではない。綿密に練り上げられた物語でもなく、途中で結果は予想できる。 しかし読むうちに、気持ちは先へ先へと引き引っ張られ、 河口へ向かって一直線になっていく。川になって、流れにのって。 文字を読むのではなく、流れを読み、その流れに流され、 この作品自体が一本の川となって読者を導いてゆくかのような感覚。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
少年たちのペンギン・サマー,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (単行本)
夏休み。少年達。自由研究。川端氏の作品は初めてなのですが、少年達の登場する物語がとりわけ好きな私は、迷うことなく話に引き込まれていきました。この物語は、ノスタルジックな翳りがなく、本当にいま時の子供達のアイテム満載で、そういう意味でもおもしろかったです。携帯電話、私も大好きな海賊団が活躍するアニメ、アレだとわかるRPGのゲーム、メール等々、旬の小道具が上手に配されていて、そんないま時の少年達が、一夏を費やすことになった、川にまつわる考察と冒険と、友情の物語。脩、ゴム丸、河童の3人を中心に、手嶋が加わり、その他のクラスメートとのいざこざや、連帯が、小気味よいテンポで、描かれていきます。 そして、重要な人物として、喇叭爺の存在。少年達を、精神的に引っ張っていく、このお爺さんがすごくいい。大事なことをストレートに伝え、見守るそのスタンスがとてもいい。話の中心となるペンギンは、もちろん大切なのだけれど、脩がペンギンを通じて、川を見つめ直す、知っていく過程が、ゴム丸や河童を、より深く理解していく過程と重なっていて、彼らの、小学5年生なりの葛藤、逡巡、決断、団結などのようすが、実に気持ちよく心を揺さぶるのです。「川の名前」で、自分の居場所を表すという考え方。とても、地球規模的なスケールで、感動しました。いいなあ、おおらかだなあ、私だったら、どう言えばいいのかなあ・・・しばし、考えたりして楽しみました。そして、喇叭爺のいうように、流れ、出でて、巡り、還ってくる自然の不思議さに、心うたれました。 この夏は、どこへも行けないのですが、脩たちのペンギン・サマーにつきあって、充分な気持ちにさせてもらいました。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高尚なのです。,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
この物語が少年たちの自由研究そのものであり、ひと夏の壮大なアドベンチャーです。川端裕人の川に密着した自然への考察が、主人公である少年たちのフィルターを通して、いきいきと、清らかに伝わってきます。 また、ひと夏の経験が少年たちをたくましくするという物語は、やはり読んでいて気持ちいいものだなとも思いました。 「川の名前」という一見なんてことないタイトルは、身近なものでありながらとても高尚な響きとして優しい読後感を与えてくれるはずです。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
カワガキになろう。,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (単行本)
自分の子どもと同じくらいの少年たちが主人公だと、つい読みたくなる。ほんとうは子どもと一緒に読みたいのだが、彼はまだ本の厚さや字の大きさで選ぶ傾向がある。 しかし、この本にはぜひトライしてほしい。 夏休みの自由研究、クラスの派閥、親子関係、友情、将来の夢、環境問題…等等、 一緒に考えたくなるテーマがテンコ盛りなのだ。 日本は川の国だという喇叭爺(らっぱじい)の話を、別の本で読んだことがある。 そのときはあまり気にしていなかったが、 こんなに具体的にしかも面白く書かれると、川に出かけてみたくなった。 わたしたちの住む町は、河口にある。 自分の「川の名前」を調べよう。 夏休みはカワガキになって、この川をさかのぼってみようか。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
一部、なじめませんでした。,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
著者の川端さんはノンフィクションも書いてるそうですが、そっちの方を読んでみたくなりました。と書くと、本作はイマイチみたいに聞こえるかもしれませんが、一気に読めるという点ではおもしろいですし、少年とか自然とか好きな人はさらにおもしろいと感じるでしょう。 本作の重要タームである“川の名前”には共感できるし、描写も生き生きとしていて、子供たちの相手に対する気持ちもうまく表現しているなぁと思うんですが、私にはちょっとなじめないところがあって評価を下げました。 少年たちが感じたり考えたりしてることが著者の代弁になってるなと臭ってしまう時があって、そのあたりがなじめないところなんです。(よくもわるくも)大人が子供を利用する場面が何度か出てくるのは著者自身もその臭いを気にしてるからかな、と思ってしまいました。 この世の中、少年たちが簡単に冒険などできるわけもないのですが、それをさせてしまった著者はすごいなと思います。ネットやらテレビやらゲームやらに囲まれていても、やっぱり自分の目で見たもの、自分の手で触れたものにワクワクする。ワクワクする自分を制御できなくなって突っ走る。条件が揃えば、現代でも冒険できるんだね、と思って嬉しくなってしまいます。 でも、ラスト直前の場面がどうも私にはイヤなのです。この小説はある動物をめぐって物語が展開していくのですが、その動物の最終的な取り扱いがなじめない。 「ねえ、どうする。脩君が決めるんだぞ」 主人公の少年が決断する、それが少年物のスジとは思います。でも、少年の人生に関わる話なら本人に決断させて間違ってたら後で大人がフォローすればいいけれど、動物の、しかも生態系にも影響することの判断を任せるなんて、大人が逃げてるとしか思えない。テーマが「大人はよくない」だったらいいんですが・・・。 人と自然の関わり方の話であれば、もうちょっと違う結論であったほうがよかったと思いますが、このあたりは読む人の考え次第ですね。 てなわけで、小説の一部の場面がなじめなかっただけで大筋は共感できたので、私は著者のノンフィクションを読みたいと思った次第です。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
醜い物たちとの戦い,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
少年達のひと夏の成長を描く物語。少年達が夏休みの自由研究の課題を探すうちに見つけ出した驚くべきもの。彼らはその大切なものを守り通すために強く、たくましくなってゆく。大人達の破廉恥な騒ぎぶりは、昨今、どこぞの川であったアザラシを巡る騒ぎを彷彿とさせる、というかそのものです。その滑稽なまでの熱狂ぶりの見苦しいこと。 この物語は、そんな大人達と一歩も引かずに戦う子供たちを描くことで、その醜さを告発し、未来への希望を託す。 主人公の子供たちの造形が、それぞれの特徴を際だたせようとするあまり、やや類型的に過ぎるきらいはあるのが星一つの減点。
5つ星のうち 5.0
科学少年だった自分を思い出させる小説,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
彼の作品は何冊か読んだが、これが一番面白かった。『S.O.U.P』も好みだけど、こういった作品もいい。夏のロケットもかなりいいな。科学少年だった自分を思い出させる小説だ。子供のころは自分もNASAの職員になりたかった。よくわかるな。もしかしたら自分と同世代の作家なのかな。
5つ星のうち 5.0
今風のお話、でも、どこか懐かしい…そういう読後感でした,
By
レビュー対象商品: 川の名前 (単行本)
東京にペンギンが現れるだなんて、昨今のアザラシなど群れからはぐれたり理由がわからなかったりして、町なかにいるはずのない動物が出現する話に絡ませているように思いました。 小学生でも携帯電話を持ったり、インターネットをバリバリに使いこなしたりする…時代はすっかり 変わったなとつくづく思います。 架空の川とはいえ、住んだことのない東京の様子は想像するだけですが、ふと、自分の子ども時代の 情景が浮かんでは消え、消えては浮かぶような場面もあり、話題やツールは現代物でも、小学生の 発想は私の頃と似たものがあるように感じました。 ミクロは残念でしたが、子どもは親のもとを巣立っていくものだから、ゴンは彼の一生を悠々と泳いで いくと思います。 パペンとマペンが再び幸せでありますように…。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
夏になると思いだす1冊,
By 夏希 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
タイトル「川の名前」のコンセプトには、今まで気付きそうで気付かなかったスケールの大きな物語がひそんでいる。 誰もが持っている、川の名前とは?川と人との関係とは? 著者は、本書の中で「川」を心豊かに定義する。 本書を、著者の代表作の一つとして推したい。 タイムレスに流れていく川やその周辺に生きる生き物の豊かな自然描写がいい。 そして登場する、サプライズな動物。 川を冒険し、成長していく小学生3人組と子供の頃の自分を重ね合わせてみた。 スタンドバイミーのようにどこか懐かしい、少年時代の夏だけの友情物語を追体験できる。 かーっと暑い夏、冷たい飲み物でも飲みながら本書を読めば、至福の夏休みが味わえるだろう。 |
|
有用性の高い順 | 最新のレビューから
|
|
川の名前 (ハヤカワ文庫JA) 作成者 川端 裕人 (文庫 - 2006/7)
¥ 840
在庫あり | ||