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141 人中、126人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 その名の通りの「世界史」
歴史が好きな人はその歴史上の人物に魅せられることも多いと思うが、
この本はそういった人物の「個性」よりも人類の「技術」を重視することで、
世界の歴史全体を俯瞰している。

上巻では、古代史の「なぜ磨製石器」が必要になったか、
また大航海時代の「経度がわからないまま、どのように喜望峰に達したか」
が特に面白かった。何より古代史が占めるページの割合に驚く。

個人的には通史は学参ものを中心に読んでいたので、
この本のあまりに固有名詞が出て来ないことに不安になったりもしたのだが、
そういう今までの読書とは違うというのが最大の魅力だったのかもしれない。...
投稿日: 2012/2/26 投稿者: 92

対
91 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 内容は文句なし。しかし日本語訳が・・・
文庫2冊とお手軽ですが、よくわかる○○のような類の本とは一線を画す良書。
何故国が出現し、広がり、そして滅びていったのか。通常あまり語られることのない部分がしっかり説明されています。
著者の推測に基づく記述も多いですが、どこも論理の柱はしっかりしており、歴史に対する一つの考え方として大変勉強になると思います。
いわゆる教科書的な本と合わせて読むと、より理解が深まるでしょう。

ただ、内容が濃いだけに文章そのものの読みにくさが気になります。
単語に忠実に訳そうと試みたからなのか、修飾語句や挿入的な語句の扱いにおいて機械的な訳が目立ちます。
文庫として気軽に持ち運び、より多くの人に読んでもらいたい本なだけに、もう少しかみ砕いた文章にできなかったものか。残念です。
投稿日: 2012/3/26 投稿者: NotFound


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141 人中、126人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 その名の通りの「世界史」, 2012/2/26
Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
歴史が好きな人はその歴史上の人物に魅せられることも多いと思うが、
この本はそういった人物の「個性」よりも人類の「技術」を重視することで、
世界の歴史全体を俯瞰している。

上巻では、古代史の「なぜ磨製石器」が必要になったか、
また大航海時代の「経度がわからないまま、どのように喜望峰に達したか」
が特に面白かった。何より古代史が占めるページの割合に驚く。

個人的には通史は学参ものを中心に読んでいたので、
この本のあまりに固有名詞が出て来ないことに不安になったりもしたのだが、
そういう今までの読書とは違うというのが最大の魅力だったのかもしれない。

反対に、固有名詞をたくさん覚える現状の学校教育というのは「固有名詞に理解を頼る」
という意味で「簡単な」歴史の勉強法なのかもしれない。

どちらの叙述にもメリットはあると思うが、日本で教育を受けた人には、
こういうタイプの本が刺さるのではないだろうか。
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110 人中、97人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 人類絵巻, 2011/1/27
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 歴史学の大家であるウィリアム・H・マクニールによる「世界史」である。厚い本だが上下2巻しかないので話の展開は駆け足である。
 まず、犂(すき)の発明が大きい。開墾力が高まり、農地が広がり、面のような国家ができる。食料生産の増加は封建制を支える。戦車戦術の発明も大きい。これにより、機動戦闘力を得た民族は、平原戦闘で圧勝するようになり、農地型文明世界を席巻する。そのほかにも、ムラサキウマゴヤシにより重装機兵を養えるようになり、これが文明世界と遊牧民世界の境界線に安定をもたらした話、古代ギリシャのファランクス戦法はなぜダメになったのか・・・などなどマクニール史観を織り交ぜながら解説されている。単に出来事を羅列するような退屈な本ではない。技術や宗教(哲学)が歴史の進展にいかに影響するか、というところを仮説まじりで解説されていて、一言で言えば人類絵巻のような本である。
 上巻は紀元前の世界の解説が中心だが、モンゴル帝国や日本の室町時代くらいあたりまで解説されている。限られたページ数ではあるが、日本の歴史についても、4ページほど触れられている。
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38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 欧米だけでなくアジアやイスラムも平等に記述し、文明のダイナミズムをたった二冊で見事に解説。残念ながら訳のまずさが難点, 2012/12/5
By 
sanjunio (大阪府豊中市) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
友人に勧められて読みました。日本史だけでも2冊にまとめるのは至難の業なのに世界史、しかもホモサピエンスから現在までを網羅するというのは大変なことだと思います。

ややもすると、教科書みたいに単なる偉人、戦争、革命を無味乾燥に年代順に並べてしまう内容になりがちだけれど、時代のダイナミクスを理解させてくれる大変興味深い内容になっています。
そのように出来た理由としては、あえて偉人の記述を最小限に切り捨て、歴史を文明の優劣による必然的な流れと文化の発展による人間の自然な行動原理によって説明したことにあると思います。

たとえばエジプトが古代に王国を築けた理由として、ナイルの両側が不毛で外敵がいないこと、そして下りは川の流れで、上りは風にのって航行できる交通の容易さが大きな原因だったと説明されています。
簡略にいうと、誰が国王になってようが結局はそうなる可能性が非常に高かったということがわかります。

さらにこの本のすごいところは、西洋人が書いた歴史書というのはアジアをおまけ程度にしか扱わないものですが、中国や日本の歴史も少なくとも欧米と同等の扱いで記述していることです。
イスラム教の国々についても充分なページを割いています。イスラム教の超国家的でしかも厳しい戒律が、国家主義的なまとまりを拒み、競争社会による文明の発展を阻害してしまったという説明は議論をよびそうな内容ですが、現在欧米国家によってほぼ完全に袋のネズミ状態にされてしまったイスラム社会をみると、そういった説明も納得させられるものがあります。

下巻は、西欧の優勢とそれが生み出したグローバル化についての説明ですが、それまで人間の発明というものが個人の努力と偶然の産物だったものが、国家や会社という組織が、計画的に戦略や将来の明確な目的に従って教育、訓練された学者などの人材が職業として継続的に生み出されていったことが科学技術の爆発的進歩の要因だと説明されていて、非常に納得させられるものがあります。今のiPhoneなどの製品は、組織と展開の力が地理的制約を飛び越えてグローバルになってきていることを実感させ、21世紀の文明の進歩がさらに加速していくことを思わせます。

一方、興味深いことに、社会的生物としての人間は、他者を排除して仲間とのつながりを維持していこうという特性をもっているので、文化の限界や壁は依然として存在しつづけているとも述べています。似たような人種なのに、インドとパキスタン、日本と韓国のように憎しみと争いのスパイラルは歴史の流れに今後も存在し続け、その上で営利追及の企業と商業取引はグローバル化、均一化がどんどん進む、そのせめぎ合いがこれからの100年間になるのでしょう。

この二冊を読むと、「1000年後の人は、自分が生きている時代がどんな風にまとめられてしまうのだろうか」と思ってしまいます。おそらく数ページになるのでしょうが、そう考えると時の流れの重みを感じてしまいます。なによりも1000年後に人類が存在していることを願いますが。

最後に、みなさんが指摘されている翻訳のつたなさは、その通りだと思います。原書を読んでないのでわかりませんが、倒置法や二重否定が多く、意味を理解するのに何度も読み返さないといけないことが多いです。訳者の方には、意味をいったん理解した上で、日本人が日本語で理解しやすいような文章に直してもらいたかったと思いました。
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91 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 内容は文句なし。しかし日本語訳が・・・, 2012/3/26
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
文庫2冊とお手軽ですが、よくわかる○○のような類の本とは一線を画す良書。
何故国が出現し、広がり、そして滅びていったのか。通常あまり語られることのない部分がしっかり説明されています。
著者の推測に基づく記述も多いですが、どこも論理の柱はしっかりしており、歴史に対する一つの考え方として大変勉強になると思います。
いわゆる教科書的な本と合わせて読むと、より理解が深まるでしょう。

ただ、内容が濃いだけに文章そのものの読みにくさが気になります。
単語に忠実に訳そうと試みたからなのか、修飾語句や挿入的な語句の扱いにおいて機械的な訳が目立ちます。
文庫として気軽に持ち運び、より多くの人に読んでもらいたい本なだけに、もう少しかみ砕いた文章にできなかったものか。残念です。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 一度は読んでおきたい、ずっしりとした良書, 2012/3/4
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
分厚くてかなりの大著であるが、章に分かれて書かれているため、
自分の興味のある時代ごとに気軽に読むことができる。
世界史は高校の授業以来であるが、改めて勉強をしたくなった。

なお、本書は、地理的・技術的な影響により必然的な方向に歴史が進み、
個人個人の英雄の影響力は大きくないという観点で書かれているようである。
例えば、アレクサンドロス大王、カルタゴのハンニバル、ローマのユリウス・カエサルについての記載もかなり短い。
この点は、例えば、「ローマ人の物語」においてユリウス・カエサルの存在を大きくクローズアップしているのとは異なる。
歴史書と歴史小説の違いといってもいいのかもしれない。
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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 副読本との併読を!, 2012/4/7
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ヒデボン (奈良県奈良市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 本書を読むにあたっては、「歴史地図」「世界史図説」等の高校世界史の副読本との併読をお勧めする。でないと、ダラダラとした文章が退屈で退屈で読み続けるのがいやになる。半面、副読本を手許において読めば、なんて面白いんだろうと思わずにはいられないこと請け合いである。
 添付されてる地図等は、ちゃちいすぎて、ちょっと使いづらい。

 (上)では、人類文明の誕生という壮大なドラマから、西暦1500年前後までが一気に語られる。冒頭、人類歴史において最も重要な大事件として、食糧生産の発達、文明の発生、犂(すき)の発明、そして戦車戦術の確立が書かれているが、これはなかなか面白い見解であると思う。マクニール先生は、とりわけ犂について重要視しているようで、後々何度かコメントがある。この(上)の後半において触れられているが、西欧が他の文明と全く異なる制度と技術をもたらしたものとして、騎士制度、独立の気概に燃えた商業人口に加え、この犂、それも中世期において発達した大型犂をあげているのだ。犂、犂、犂よ、大好きよっていうことだろうか。

 この本の特徴のひとつは、各文明の発達の基本ともなった各宗教について、その起源、理念等々が比較的詳しく書かれていることだろう。初期ユダヤ教及びゾロアスター教についても、相当詳しく書かれている。
 
 一方、古代ローマ帝国の栄枯盛衰の記述については、なぜか、非常にあっさりとしている。カエサルの部分なんか「独裁を志向したため、元老院内で暗殺された。」と、たったこれだけ。まあ、もっとも我々日本人には、ことローマ帝国に関する限りは、塩野七生氏による壮大な物語がしっかりとあるから、むしろこれで十分だけど・・・・・。
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30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 内容はともかく、翻訳が最低レベル, 2012/9/11
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
むしろ翻訳になってないような気がする。
修飾文が英文特有の付け足し方式でどんどん繋がっていくため日本語の文章になっておらず、わかりにくいことこの上ない。
中には訳者自体意味がわかってないんだろうなっていう感じの直訳もあり、高校生による解答で散見されるレベルの訳文がある。
英語では一文で表現されていても、日本語なら二文以上になる場合だってあるだろうに…

自分が翻訳した本であれば、こんな翻訳は恥ずかしくて早々に訳し直すと思う。
原著者にも失礼だろうし…
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35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 再発見多い, 2012/2/27
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
上下で分厚いのですが、さすがに世界史をこれだけで語れるわけは有りません。
必然的にかなり駆け足感は有ります。

しかし、通読する事で、各地域地域の関係、同時期に起こった事件などが俯瞰でき、新たな発見も多く有りました。

一度歴史を勉強した人、全くの初心者だが、さらっと全体を俯瞰しておきたいという方には最適だと思います。

さらっととは言っても、漫画世界史的な浅いものとは違い、読了感も有ります。
これを読んだ後、特に読みたい時代を別の本で掘り下げるのも面白いと思います。
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40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 これを世界史と呼ぶべきか否か, 2012/5/18
By 
ペルシャ猫 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
題名通りの「世界史」の本をイメージすると読んだときに逆に違和感を覚えることになる。

本書は歴史上の事象を記載している本ではなく、技術・技能面に重きを置いた一種の文化人類学史と言った方が正しいと思う。
文化人類学はどうしても十分な証跡がないため類推に頼らなければならない部分が多い。
本書も、史実を述べるというよりは、人間の技術・技能文化がどのような経緯で形を現わし、変わっていったかについて仮説をかなり織り交ぜて説明している。
少なくとも読み手が特定の分野の詳しい知識を持っている場合、違和感のぬぐえない説明も多い。

さらに、本書の訳のせいなのか、もともとの文章がそうなのか分からないが、著者の仮説と資料を元にした蓋然性の高い事実なのかの区別がつきにくい。

この本自体は、一つの仮説としてある分には別に悪いことではないので、それを知っていて本書を楽しんで読む分には構わないと思うが、「世界史」という題名はかなりの誤解を生むと思うので星は2つとさせていただく。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 バランスのとれた良書, 2012/8/28
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五島雅 (富山) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 約900ページにコンパクトにまとめられた世界通史である。受験勉強が終わり、少し詳しく世界史を読んでみたい学部生に最適。大学の生協で売れているのはよくわかる。

(1)非常にわかりやすい
 中学生レベルのバックグラウンドがあれば、ほとんど前提とする歴史知識が不要である。わかりやすい。図表も簡にして要を得ている。

(2)客観的である
 ある程度欧州中心になるのはやむおえないが、アジア、アフリカの文明文化への目配りも忘れていない。「発見」以前のアメリカ大陸の記述がやや薄いか?

(3)面白い
 学者の書く本としては面白い。内容が平易になると退屈になることが多いが、本書ではところところで突っ込んだ記述があり、飽きない。

(4)古代の記述が充実している
 筆者は世界史を起源500年まで、500年〜1500年、1500年〜 の3期間に分けているが、最初の紀元500年までの記述が類書と比べ充実している。これは本書の一大特色。

 
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世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)
世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) 作成者 ウィリアム・H. マクニール (文庫 - 2008/1/25)
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