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53 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 欧米だけでなくアジアやイスラムも平等に記述し、文明のダイナミズムをたった二冊で見事に解説。残念ながら訳のまずさが難点
友人に勧められて読みました。日本史だけでも2冊にまとめるのは至難の業なのに世界史、しかもホモサピエンスから現在までを網羅するというのは大変なことだと思います。

ややもすると、教科書みたいに単なる偉人、戦争、革命を無味乾燥に年代順に並べてしまう内容になりがちだけれど、時代のダイナミクスを理解させてくれる大変興味深い内容になっています。
そのように出来た理由としては、あえて偉人の記述を最小限に切り捨て、歴史を文明の優劣による必然的な流れと文化の発展による人間の自然な行動原理によって説明したことにあると思います。...
投稿日: 2012/12/5 投稿者: sanjunio

対
93 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 内容は文句なし。しかし日本語訳が・・・
文庫2冊とお手軽ですが、よくわかる○○のような類の本とは一線を画す良書。
何故国が出現し、広がり、そして滅びていったのか。通常あまり語られることのない部分がしっかり説明されています。
著者の推測に基づく記述も多いですが、どこも論理の柱はしっかりしており、歴史に対する一つの考え方として大変勉強になると思います。
いわゆる教科書的な本と合わせて読むと、より理解が深まるでしょう。

ただ、内容が濃いだけに文章そのものの読みにくさが気になります。
単語に忠実に訳そうと試みたからなのか、修飾語句や挿入的な語句の扱いにおいて機械的な訳が目立ちます。
文庫として気軽に持ち運び、より多くの人に読んでもらいたい本なだけに、もう少しかみ砕いた文章にできなかったものか。残念です。
投稿日: 2012/3/26 投稿者: NotFound


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53 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 欧米だけでなくアジアやイスラムも平等に記述し、文明のダイナミズムをたった二冊で見事に解説。残念ながら訳のまずさが難点, 2012/12/5
投稿者 
sanjunio (大阪府豊中市) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
友人に勧められて読みました。日本史だけでも2冊にまとめるのは至難の業なのに世界史、しかもホモサピエンスから現在までを網羅するというのは大変なことだと思います。

ややもすると、教科書みたいに単なる偉人、戦争、革命を無味乾燥に年代順に並べてしまう内容になりがちだけれど、時代のダイナミクスを理解させてくれる大変興味深い内容になっています。
そのように出来た理由としては、あえて偉人の記述を最小限に切り捨て、歴史を文明の優劣による必然的な流れと文化の発展による人間の自然な行動原理によって説明したことにあると思います。

たとえばエジプトが古代に王国を築けた理由として、ナイルの両側が不毛で外敵がいないこと、そして下りは川の流れで、上りは風にのって航行できる交通の容易さが大きな原因だったと説明されています。
簡略にいうと、誰が国王になってようが結局はそうなる可能性が非常に高かったということがわかります。

さらにこの本のすごいところは、西洋人が書いた歴史書というのはアジアをおまけ程度にしか扱わないものですが、中国や日本の歴史も少なくとも欧米と同等の扱いで記述していることです。
イスラム教の国々についても充分なページを割いています。イスラム教の超国家的でしかも厳しい戒律が、国家主義的なまとまりを拒み、競争社会による文明の発展を阻害してしまったという説明は議論をよびそうな内容ですが、現在欧米国家によってほぼ完全に袋のネズミ状態にされてしまったイスラム社会をみると、そういった説明も納得させられるものがあります。

下巻は、西欧の優勢とそれが生み出したグローバル化についての説明ですが、それまで人間の発明というものが個人の努力と偶然の産物だったものが、国家や会社という組織が、計画的に戦略や将来の明確な目的に従って教育、訓練された学者などの人材が職業として継続的に生み出されていったことが科学技術の爆発的進歩の要因だと説明されていて、非常に納得させられるものがあります。今のiPhoneなどの製品は、組織と展開の力が地理的制約を飛び越えてグローバルになってきていることを実感させ、21世紀の文明の進歩がさらに加速していくことを思わせます。

一方、興味深いことに、社会的生物としての人間は、他者を排除して仲間とのつながりを維持していこうという特性をもっているので、文化の限界や壁は依然として存在しつづけているとも述べています。似たような人種なのに、インドとパキスタン、日本と韓国のように憎しみと争いのスパイラルは歴史の流れに今後も存在し続け、その上で営利追及の企業と商業取引はグローバル化、均一化がどんどん進む、そのせめぎ合いがこれからの100年間になるのでしょう。

この二冊を読むと、「1000年後の人は、自分が生きている時代がどんな風にまとめられてしまうのだろうか」と思ってしまいます。おそらく数ページになるのでしょうが、そう考えると時の流れの重みを感じてしまいます。なによりも1000年後に人類が存在していることを願いますが。

最後に、みなさんが指摘されている翻訳のつたなさは、その通りだと思います。原書を読んでないのでわかりませんが、倒置法や二重否定が多く、意味を理解するのに何度も読み返さないといけないことが多いです。訳者の方には、意味をいったん理解した上で、日本人が日本語で理解しやすいような文章に直してもらいたかったと思いました。
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148 人中、133人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 その名の通りの「世界史」, 2012/2/26
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レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
歴史が好きな人はその歴史上の人物に魅せられることも多いと思うが、
この本はそういった人物の「個性」よりも人類の「技術」を重視することで、
世界の歴史全体を俯瞰している。

上巻では、古代史の「なぜ磨製石器」が必要になったか、
また大航海時代の「経度がわからないまま、どのように喜望峰に達したか」
が特に面白かった。何より古代史が占めるページの割合に驚く。

個人的には通史は学参ものを中心に読んでいたので、
この本のあまりに固有名詞が出て来ないことに不安になったりもしたのだが、
そういう今までの読書とは違うというのが最大の魅力だったのかもしれない。

反対に、固有名詞をたくさん覚える現状の学校教育というのは「固有名詞に理解を頼る」
という意味で「簡単な」歴史の勉強法なのかもしれない。

どちらの叙述にもメリットはあると思うが、日本で教育を受けた人には、
こういうタイプの本が刺さるのではないだろうか。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 バランスのとれた良書, 2012/8/28
投稿者 
五島雅 (富山) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 約900ページにコンパクトにまとめられた世界通史である。受験勉強が終わり、少し詳しく世界史を読んでみたい学部生に最適。大学の生協で売れているのはよくわかる。

(1)非常にわかりやすい
 中学生レベルのバックグラウンドがあれば、ほとんど前提とする歴史知識が不要である。わかりやすい。図表も簡にして要を得ている。

(2)客観的である
 ある程度欧州中心になるのはやむおえないが、アジア、アフリカの文明文化への目配りも忘れていない。「発見」以前のアメリカ大陸の記述がやや薄いか?

(3)面白い
 学者の書く本としては面白い。内容が平易になると退屈になることが多いが、本書ではところところで突っ込んだ記述があり、飽きない。

(4)古代の記述が充実している
 筆者は世界史を起源500年まで、500年〜1500年、1500年〜 の3期間に分けているが、最初の紀元500年までの記述が類書と比べ充実している。これは本書の一大特色。

 
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112 人中、98人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 人類絵巻, 2011/1/27
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 歴史学の大家であるウィリアム・H・マクニールによる「世界史」である。厚い本だが上下2巻しかないので話の展開は駆け足である。
 まず、犂(すき)の発明が大きい。開墾力が高まり、農地が広がり、面のような国家ができる。食料生産の増加は封建制を支える。戦車戦術の発明も大きい。これにより、機動戦闘力を得た民族は、平原戦闘で圧勝するようになり、農地型文明世界を席巻する。そのほかにも、ムラサキウマゴヤシにより重装機兵を養えるようになり、これが文明世界と遊牧民世界の境界線に安定をもたらした話、古代ギリシャのファランクス戦法はなぜダメになったのか・・・などなどマクニール史観を織り交ぜながら解説されている。単に出来事を羅列するような退屈な本ではない。技術や宗教(哲学)が歴史の進展にいかに影響するか、というところを仮説まじりで解説されていて、一言で言えば人類絵巻のような本である。
 上巻は紀元前の世界の解説が中心だが、モンゴル帝国や日本の室町時代くらいあたりまで解説されている。限られたページ数ではあるが、日本の歴史についても、4ページほど触れられている。
・・・2014年10月14日再読・・・・
 曰く・・・
 初期のエジプト文明にはシュメールの影響がある。このため、メソポタミアで千年以上かかったことがエジプトではその半分以下の時間で実現されている。シュメールの経験を利用できた。
 ナイル川は上流方向も下流方向も航行が容易であるため、船を規制すれば全国土の統御が可能。このことも中央集権的な帝国を成立可能とした一因である。
 戦車戦術は強力だったが、その一方、戦車隊の貴族戦士は馬の調教師でもあり戦場の支配者でもあるため扱いにくい臣下である。このため新王国のエジプト、ヒッタイト、初期のアッシリアはゆるく結合され、官僚制が成り立たず、慢性的に地方の反乱に悩まされた。
 貴族の戦車戦士はどうしても少数であるし、王は不満分子の臣下に取り巻かれていたため団結ができない。このため、誰もが鉄器武装している蛮族の「大衆攻撃」に抗し切れなくなかった。
 戦争技術の大革新がアッシリア帝国を滅ぼした。鐙(あぶみ)の発明によりステップの遊牧民が乗馬技術を身に付ける。馬の少ない土地を基盤とするアッシリアは遊牧民の機動性(ヒットアンドアウェイ攻撃)に対抗できない。アッシリア帝国は三分割されるが、やがて勝者たちも仲間割れするようになる。
 インドは、国家よりもカーストに属するという意識が強いため、どんな王も純粋な忠誠を得ることができない。インドのたいていの帝国が脆いのはこういう事情がある。
 仏教はその初期の形態において、誕生、死、結婚などに対応する儀式をもたなかった。このため、日常生活の必要上、バラモンの儀式が必要なままとなる。(小乗)仏教は、あたりまえの家庭生活をなげうつ非凡な人間だけに完全な導きを与えるため、インドは完全な仏教国になりきれなかった。
 中国の地理的輪郭がはっきりしてきたのは戦国時代になってから。中央で暴力がはびこり、亡命者たちが文化と技術を周辺民族にひろめて、やがて周辺民族が中央政治の渦に巻き込まれたり、王たちと同盟することで中国的生活スタイルが広がっていった。
 中央アジアのパルティア人はムラサキウマゴヤシを飼料にすることで大きな馬を育てる方法を発見する。この新しい馬により騎兵および騎馬は完全武装が可能となる。重武装により草原の軽騎兵の矢の威力をかなり減じさせることができる。一方で、軽騎兵に追いつくこともできない。こうして、文明世界の重装騎兵と大草原の軽騎兵の間で一種の手詰まりが生じ、両者の勢力圏が分離される。中央アジアはこうして文明化した諸政府が安定するようになる。中央アジアが遊牧民から守られたお陰で通商路(シルクロード)が成立するようになる。
 南部インドでは、祭式に工夫を重ねているうちに、無数の神々の神話が相補的なシヴァ神とヴィシュヌ神に凝集されていく。素朴な人びとは敬虔な行いと奉納物が上のカーストへの再生をもたらすと信じ、教育あるものはヴィシュヌ神やシヴァ神自体がその単なる表れにすぎない至高の実在に自己を滅却することが修行の最終目標と捉える。高度の形而上学と卑俗な迷信が結合することでヒンズー教はすべての人に何かを与える存在となり、仏教を追い払った。
 重装騎兵はコストがかかる。パルティアの代々の国王は重装騎兵装備を自弁する領主階級の出現を黙認・奨励したが、その引き換えに各地の叛乱と不服従という代償を払うことになる。叛乱者の一人であるアルデシールは、パルティアを倒し、ササン朝を創始する。アルデシールは、ゾロアスター教を国の礎にすることで権力を安定させた。ペルシャ帝国の偉大さとゾロアスター教の信仰が田舎領主の心に訴えた。祭壇と王座の同盟が実際的な効果を上げたといえる。国教と組織された聖職者によってもたらされる超自然的制裁の観念が領主(軍人)と中央王権との争いを鎮めた。こうして重装騎兵を国土防衛に専心させることができるようになった。
 ムハンマドは、ユダヤ教徒もキリスト教徒も彼の教えを神の意志の最後にしてもっとも完全な啓示として認めるだろうと考えていた。なぜなら、アラーとは、アブラハム、モーゼ、イエスそのたの預言者たちに語りかけたと同一神格なのだから。
 アッバース朝をはじめ、理想に欠けるところのある現実のすべての体制を否定する革命的態度をつらぬく集団がシーア派で、アッバース朝の政策の枠内で生を送ることを望む大多数がスンニ派。
 日本は中国から距離的に離れているため、中国文化圏に完全に飲み込まれてしまう危険をあまり感じなくて済んだ。そのため、日本は、仏教、儒教などあらゆる中国文化を歓迎して受け入れた。日本人の外国の文物に対する精力的な熱狂性はそれ以後の時代にも何度か繰り返され、そのたびに日本の歴史は急激な転換をみせた。これはほかにはない日本史だけの特徴である。
 インドはカースト制度ゆえに政治的・軍事的な力が弱い。このため、ヒンズー教徒はイスラム教徒を武力で追い払えなかった。かわりに、なんとかヒンズーの伝統を守っていこうとして引きこもる。明確に疑問の余地なくインド的なものだけに集中し、国外からの刺激を拒否するようになる。
 儒教の原理は商人を寄生者とみなすので、中国人は商売で金持ちになると土地を買って紳士になりたいという気になる。それゆえに、真に大規模な個人商業や産業が中国ではどうしても生まれなかった。
 明の時代の中国人の海上活動は活発でペルシャ湾にも拠点を作っている。しかし、明の支配者は蒙古から北京を防衛する必要があり、このようなときに国家の財源を海外で浪費したくないため、海禁政策を採用する。こうして、中国の海外植民地はすみやかに崩壊している。
 中国の文化と諸制度はあまりにも高い内的完成度と均衡を得てしまったので、20世紀のような徹底的社会崩壊をともなわないかぎり、何事であろうともエリートたちに一時的印象のものを与えることができなくなった。
 みたいな話。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 訳、悪くないよ。, 2014/2/11
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レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
ふむふむこのあたりが「300」の頃ね。
おお「ヒストリエ」!
等々、知ってる映画とか漫画とかの舞台に思いを馳せながら読ませてもらいました。
「十戒」のあたりはどうも苦手なので宗教がらみの記述が多いのには閉口したけど、それは当方の問題で。

訳が悪いというレビューが結構あったので心配してましたが。
悪くないと思うけど。
原本に忠実かどうかはわかんないけど、日本語として「?」なところは特別ないけどなぁ、、。
たまに二度読み三度読みしなきゃ意味がわからない箇所もあるけど、それは内容の密度に起因するところばかりだし、、。
まあ、翻訳が読み難いという方々の感想を否定するつもりは毛頭ないんだけど、、、。

全体としては、読みやすい。

というか、とても格調高いうえに比較的平易、つまりこの手の本では理想的な訳だと思う。
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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 副読本との併読を!, 2012/4/7
投稿者 
ヒデボン (奈良県奈良市) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
 本書を読むにあたっては、「歴史地図」「世界史図説」等の高校世界史の副読本との併読をお勧めする。でないと、ダラダラとした文章が退屈で退屈で読み続けるのがいやになる。半面、副読本を手許において読めば、なんて面白いんだろうと思わずにはいられないこと請け合いである。
 添付されてる地図等は、ちゃちいすぎて、ちょっと使いづらい。

 (上)では、人類文明の誕生という壮大なドラマから、西暦1500年前後までが一気に語られる。冒頭、人類歴史において最も重要な大事件として、食糧生産の発達、文明の発生、犂(すき)の発明、そして戦車戦術の確立が書かれているが、これはなかなか面白い見解であると思う。マクニール先生は、とりわけ犂について重要視しているようで、後々何度かコメントがある。この(上)の後半において触れられているが、西欧が他の文明と全く異なる制度と技術をもたらしたものとして、騎士制度、独立の気概に燃えた商業人口に加え、この犂、それも中世期において発達した大型犂をあげているのだ。犂、犂、犂よ、大好きよっていうことだろうか。

 この本の特徴のひとつは、各文明の発達の基本ともなった各宗教について、その起源、理念等々が比較的詳しく書かれていることだろう。初期ユダヤ教及びゾロアスター教についても、相当詳しく書かれている。
 
 一方、古代ローマ帝国の栄枯盛衰の記述については、なぜか、非常にあっさりとしている。カエサルの部分なんか「独裁を志向したため、元老院内で暗殺された。」と、たったこれだけ。まあ、もっとも我々日本人には、ことローマ帝国に関する限りは、塩野七生氏による壮大な物語がしっかりとあるから、むしろこれで十分だけど・・・・・。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 一度は読んでおきたい、ずっしりとした良書, 2012/3/4
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
分厚くてかなりの大著であるが、章に分かれて書かれているため、
自分の興味のある時代ごとに気軽に読むことができる。
世界史は高校の授業以来であるが、改めて勉強をしたくなった。

なお、本書は、地理的・技術的な影響により必然的な方向に歴史が進み、
個人個人の英雄の影響力は大きくないという観点で書かれているようである。
例えば、アレクサンドロス大王、カルタゴのハンニバル、ローマのユリウス・カエサルについての記載もかなり短い。
この点は、例えば、「ローマ人の物語」においてユリウス・カエサルの存在を大きくクローズアップしているのとは異なる。
歴史書と歴史小説の違いといってもいいのかもしれない。
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93 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 内容は文句なし。しかし日本語訳が・・・, 2012/3/26
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
文庫2冊とお手軽ですが、よくわかる○○のような類の本とは一線を画す良書。
何故国が出現し、広がり、そして滅びていったのか。通常あまり語られることのない部分がしっかり説明されています。
著者の推測に基づく記述も多いですが、どこも論理の柱はしっかりしており、歴史に対する一つの考え方として大変勉強になると思います。
いわゆる教科書的な本と合わせて読むと、より理解が深まるでしょう。

ただ、内容が濃いだけに文章そのものの読みにくさが気になります。
単語に忠実に訳そうと試みたからなのか、修飾語句や挿入的な語句の扱いにおいて機械的な訳が目立ちます。
文庫として気軽に持ち運び、より多くの人に読んでもらいたい本なだけに、もう少しかみ砕いた文章にできなかったものか。残念です。
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35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 再発見多い, 2012/2/27
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
上下で分厚いのですが、さすがに世界史をこれだけで語れるわけは有りません。
必然的にかなり駆け足感は有ります。

しかし、通読する事で、各地域地域の関係、同時期に起こった事件などが俯瞰でき、新たな発見も多く有りました。

一度歴史を勉強した人、全くの初心者だが、さらっと全体を俯瞰しておきたいという方には最適だと思います。

さらっととは言っても、漫画世界史的な浅いものとは違い、読了感も有ります。
これを読んだ後、特に読みたい時代を別の本で掘り下げるのも面白いと思います。
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44 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 これを世界史と呼ぶべきか否か, 2012/5/18
投稿者 
Amazon Customer - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) (文庫)
題名通りの「世界史」の本をイメージすると読んだときに逆に違和感を覚えることになる。

本書は歴史上の事象を記載している本ではなく、技術・技能面に重きを置いた一種の文化人類学史と言った方が正しいと思う。
文化人類学はどうしても十分な証跡がないため類推に頼らなければならない部分が多い。
本書も、史実を述べるというよりは、人間の技術・技能文化がどのような経緯で形を現わし、変わっていったかについて仮説をかなり織り交ぜて説明している。
少なくとも読み手が特定の分野の詳しい知識を持っている場合、違和感のぬぐえない説明も多い。

さらに、本書の訳のせいなのか、もともとの文章がそうなのか分からないが、著者の仮説と資料を元にした蓋然性の高い事実なのかの区別がつきにくい。

この本自体は、一つの仮説としてある分には別に悪いことではないので、それを知っていて本書を楽しんで読む分には構わないと思うが、「世界史」という題名はかなりの誤解を生むと思うので星は2つとさせていただく。
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世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)
世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) 作成者 ウィリアム・H. マクニール (文庫 - 2008/1/25)
¥ 1,440
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