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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 Dear My Friend
 マキャヴェリという非凡で現実に即した直截的な思想家の
生涯を、著者独自の視点でスライスしてくれる。その断面の
着眼点が面白い。冷徹な現実家としてのマキャヴェリの闊達
で女性好きな、人生の快楽に浸り味わう一面を著者一流の
共感と愛情を以って描き出す。また、「君主論」という書物
の置かれた時代環境を、特に受け取ったエリートの立場を
踏まえて叙述する点などは、著者ならではのものだろう。
投稿日: 2004/12/9 投稿者: 学生

対
10 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 政治の側面ばかりからフィレンツェを見ておもしろいのか?
 塩野七生のルネサンス系の本を読むたびにぼくが不思議に思うことは、塩野七生は何でルネサンスを研究対象に選んだんだろうということだ。彼女が中心的な題材に選んだのはレオナルドやダンテ、あるいはフィチーノなど芸術・文学・思想系の人ではなく、チェーザレ・ボルジアやこの本のマキアヴェッリといった政治的人間ばかりである。たぶんそこに興味があるんだろうし、いつの時代であっても権力者たちの政治闘争というのはそれなりにおもしろいものだが、ルネサンスが特別な時代である理由は、むしろ思想や文芸系の側面にあるのではないか? 政治の面からばかりルネサンスを見てどこがおもしろいんだろうと、結局は思ってしまうのはぼくだけなんだろうか?...
投稿日: 2009/7/23 投稿者: coton


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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 Dear My Friend, 2004/12/9
 マキャヴェリという非凡で現実に即した直截的な思想家の
生涯を、著者独自の視点でスライスしてくれる。その断面の
着眼点が面白い。冷徹な現実家としてのマキャヴェリの闊達
で女性好きな、人生の快楽に浸り味わう一面を著者一流の
共感と愛情を以って描き出す。また、「君主論」という書物
の置かれた時代環境を、特に受け取ったエリートの立場を
踏まえて叙述する点などは、著者ならではのものだろう。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 この1冊でコシモ・メディチ以降のフィレンツェ共和国の歴史がわかります。, 2006/4/9
By 
ともぱぱ - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (殿堂入りレビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫) (文庫)
イタリアの都市国家、なかでもルネサンスの中心となった共和国として、フィレンツェとヴェネツィアの歴史はおさえておきたいところです。後者に関しては同じ作者に「海の都の物語」という大作・好著があり、それがカバーしてくれますが、前者、特にコシモ・メディチが実質的に支配するようになって以降の歴史は、解説をいれて629ページに及ぶ本書がカバーしてくれます。というのは、本書はマキアヴェッリがフィレンツェ共和国の官僚として、そして失脚して以降の本人の言動を中心にすえて彼が活躍した時代を生き生きと描くとともに、その前後の歴史、つまりマキアヴェッリが生まれる前、生まれてから官僚に登用されるまで、そして死後フィレンツェ共和国がトスカーナ大公国になってしまうまでの歴史も簡潔に記してくれているからです。この構成が素晴しい。

マキアヴェッリ本人は有能だが、決して権謀術策の人ではなく、まさに「わが友」と呼びかけたくなる人間味あふれる人物だったことが本書でよくわかります。特に失脚中に、夜書斎で読書、つまり古の人と対話をするときにわざわざ官服を身につけていたという冒頭のエピソードが感動的です。わが国の漢詩に「一穂の青燈万古の心」という読書の醍醐味を集約した名句がありますが、それに通じます。歴史ものの読書を愛する人にとって、このエピソード一つとっても「わが友」と呼びかけたくなる人物にマキアヴェッリが思えてきませんか。
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5つ星のうち 5.0 権威と迷信の時代から経験と理性の時代へ, 2011/8/23
レビュー対象商品: わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫) (文庫)
政治学及びリアリズムの開祖であるマキャベリの一生を通して彼の人柄と思想を書いた本です。
ルネサンス=芸術と誤解している人が多いが、ルネサンスとは今まで教会の権威と迷信に支配されていた欧州において人間の経験・合理性・理性が開花した社会革命を指します。
つまり、平らな大地の周りを空が回っていると説いた教会に対し、無限の宇宙の中を丸い地球が回っていると説いたコペルニクス。
コペルニクスの説を信じてインドを目指したコロンブス。
これまでの古臭い絵柄を維新し優美さを極めたルネサンスの絵師たち。
これらは全て人々が迷信から解き放たれ理性を取り戻した結果生まれた偉大な業績です。

マキャベリはそんなルネサンス発祥の地であるフィレンチェで生まれ育ち、そしてフィレンチェに尽くし、フィレンチェで死んでいきます。
そして権威と迷信と最も密接に関わっていたのが政治の世界であり、マキャベリはそんな時代に理性的に現実に根ざした統治術を提唱しました。理性的現実的な統治術がフィレンチェおよびイタリアのためになると心のそこから信じていたのでしょう。
この本には優秀な外交官で、ユニークで悪戯好きなお喋りで、そして偉大な政治思想家であったマキャベリの魅力がたっぷり詰まっています。
新潮文庫から新装版が出ていますが,中央文庫版の方が1冊にまとめられているので良いと思います。
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5つ星のうち 5.0 愛すべきマキャベリ, 2000/11/21
By カスタマー
レビュー対象商品: わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫) (文庫)
存亡の危機にあるフィレンツェで、 どうにかフィレンツェを盛り立てようと 一所懸命考え行動するマキャベリの姿 が生き生きと描かれている。 その姿に敬意の念を覚える。
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5つ星のうち 2.0 政治の側面ばかりからフィレンツェを見ておもしろいのか?, 2009/7/23
レビュー対象商品: わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫) (文庫)
 塩野七生のルネサンス系の本を読むたびにぼくが不思議に思うことは、塩野七生は何でルネサンスを研究対象に選んだんだろうということだ。彼女が中心的な題材に選んだのはレオナルドやダンテ、あるいはフィチーノなど芸術・文学・思想系の人ではなく、チェーザレ・ボルジアやこの本のマキアヴェッリといった政治的人間ばかりである。たぶんそこに興味があるんだろうし、いつの時代であっても権力者たちの政治闘争というのはそれなりにおもしろいものだが、ルネサンスが特別な時代である理由は、むしろ思想や文芸系の側面にあるのではないか? 政治の面からばかりルネサンスを見てどこがおもしろいんだろうと、結局は思ってしまうのはぼくだけなんだろうか?
 マキアヴェッリに対して「わが友」といった題名は、おそらく権謀術策の人ととられることが多いマキャヴェッリのイメージに対する反措定だろう。それはそれで理解はできるものの、しかし、まったく違う時代の違う文化、違う世界で生きていた人物を、まるで隣人であるかのように親しみをもって捉えてしまうことは、それ自体問題でもある。別の時代の人間は別世界の人間として、容易に共感したり理解したりはできない存在として扱うべきということに欠けてはいないか?
 じっさい、最後まで読んでも、マキャヴェッリがなぜ歴史に名を残す人物になったのか、つまり彼のようなものの考え方をする人間がそれまでの西欧社会にはいなく、なぜこの時代のフィレンツェに登場したのかはまったくわからない、ルネサンスとは何なのかはわからないのである。
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24 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 専門家の方に, 2004/9/22
イタリア・ローマ史専門の方にお聞きしたいのですがこの塩野という人の本にはどれだけのオリジナリティがあるのでしょうか?日本人が世界史の本を出すときはネタ本があるケースが非常に多い。門外漢にはわからないのを良いことにそういう本が横行し、専門家も知っていて何も言わないことが多い。なんとなく私は彼女の著作は基本的にイタリアの歴史小説(日本で言えば司馬遼太郎みたいな)で普通に書かれている事や、本国ではすでに定説になっていることの受け売り(「イタリアでは・・・ローマでは・・」のいわゆる「出羽ノ守」)で、オリジナリティを出ているのは日本人向けに「これを日本に例えると・・・」とか「女の心理はこういう場合・・」などと言っている所だけなような気がしてならないのですが、どうでしょうか?何冊か読んだ上でのカンですが。
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わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (中公文庫)
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