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260レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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99 人中、84人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小説は何のために読まれるのか,
By Arjunaheart (長野県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
雑誌に特集が組まれ、謎解き本が出版されなど、何かと話題の本作だが、いくら細かく切り刻んだり結びつけたりしてもこの本がなぜこれだけ人気なのかを 説明できているわけではないと私は思う。 これまでのレビューにあるように、女性の体の描写に不快感を抱く読者がおり、 文学の死を叫んだり、社会に対して襟を正せとどなったり、宗教を分かってない などとこき下ろしたりとさまざまだが、この作品に求めているものが読者によって 異なっているということだろう。 レビューにとらわれずに読んで、楽しんでほしいと私はお薦めする。★5つの レビューが参考にならなかったと切り捨てられることが多くとも、あえて減点無し でお薦めしたい。迷っているのなら読んでみたらどうだろうか。 この小説は創作であり、著者が有名だからという理由で比較対象とされる現実の 物事に対する配慮や正確性を求められる必要はない。性的な表現もいつもの村上氏 の味だ。主人公はクリーンである必要はなく、対抗する宗教団体も「悪の組織」で なければならない理由はない。読む側がそこに個人的な規範を持ち込むから、その ように不ぞろいな反応が起こるのだ。 あわせて千数百ページの長編を概観することは不可能だが、この物語を通して 作者が語りたかったことのひとつはこうだと想像する。現実社会が実は曖昧で不安定 であり、人々は揺るがない(ように見える)枠に自ら入り込んで生きたがり、その中 で正しいと思われた価値観が、枠の外では反社会的であったり、違法であったりする。 それを描くことで、人々は社会の成り立ちの不確かさや目に見える物事の裏に隠された 「深み」に思いをはせることができる。文学的であることは、公平公正で正義を身に まとい、理想を標榜することとは無関係だ。まして、勧善懲悪的な構図やスリルを 演出することとも違う。 ストーリーに入り込んで楽しめたこと以外に私が面白いと思ったのは、著者本人の ものと思われる哲学的な認識が登場人物によって語られていることろだ。特にBook1の 第22章にある「時間と空間と可能性の観念」を人間が脳の発達によって獲得したと いう記述とそれに続く説明については私の考えに近く、納得したところだ。 全体を通してヤナーチェック作曲の「シンフォニエッタ」が登場する。この曲を私は 高校の頃、実際に演奏したことがある。Book1の冒頭にこの曲が登場したとき、その 重厚な響きを頭の中で蘇らせることができたことも、この小説に入り込むことができた 要因のひとつだろうと個人的に思っている。もちろん、この作品に登場するいかなる 曲や文学作品に触れたことがなくても、ストーリーを、とりあえず目の前に広がった 現実として読み進めれば、最後まで飽きることなく読み通してしまうことだろう。 小説は解釈より「ノメリコミ」が大切!読み進めている最中の気持ちが大事だ。 ストーリーを追体験してつかの間の楽しみを得るためにこそ小説は読まれるべきだと 私は思う。
134 人中、105人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
さて、どっちの声に耳を傾けるか...,
By 英太郎 (ロンドン) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
つい先ほど、Book3を読了。う〜〜む、僕の頭の中で相反する二つの声が交錯してる。 【右脳からの声】 エンターテイメントとして、手放しに面白い。こんな荒唐無稽な話を、よくぞここまで完成した筋書きに仕上げられたものだと感嘆する。 相変わらず文章や表現力も素晴らしく、並みの作家と一線を画すことは素人にもわかる。 厚目の3部作を苦もなくスラ〜っと読めた。流石は稀代のストーリーテラー。 【左脳からの声】 確かに話としちゃすごく面白いんだけど、いま頭に残る「だから何なのよ?」的な余韻は何だろう。 もしこれが、ずっと若い期待の新人のデビュー作品でもあれば、「これからの作品が楽しみだ〜」ときっと素直に喜べただろう。 しかし、著者はノーベル文学賞の候補にも名が挙がる日本を代表する作家だ。 既に還暦を過ぎて円熟の極みにあるはずの著者の最新作がこれかと思うと、「そりゃちょっと違うだろう〜!?」と、僕ならずとも感じるはずだ。 バカ売れしているアメリカの娯楽映画を観た後の、長続きしない感動にもどこか似てる。 自分の中でどちらの声に決着がつくかもうちょっと冷却期間が必要だけど、どうも左側が優勢だ。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
微妙だった,
By みる "さり" (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
なんだかんだ文句言いながら結局BOOK3まで読みました。 謎が気になったのと、 天吾と青豆にめぐり合って幸せになってもらいたかったから。 後者は、最後青豆と天吾が無事出会って穏やかに終わったので それは満足。ほっとした。 ただ、やはり謎は謎のまま、むしろさらに支離滅裂なことが起こって なんの説明もなく終わりましたね…。 「リトルピープル」「空気さなぎ」「ドウタ マザ」 それらは結局一体なんなの??? まあ私のような「すべてはっきりさせて欲しい!」 という人間は この本は手にしてはいけなかったんでしょうね。 映画でいうと「マトリックス」のようなよく分からないストーリーでした。 BOOK2は夢中になって読んだのですが BOOK3は物語に動きがないのでちょっとつまらなかった。 1Q84おもしろかったかといったら 「微妙。無名の小説なら一巻のはじめで放り出していた」 という感じです。 きっと気に入る人は気に入るし ダメな人はダメな小説なんでしょうね。 ただ、夢中になった部分もかなりあったし結局3冊読まされてしまった のでそこに敬意を表して☆1プラスして☆3で。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
通りすがりの一読者として,
By
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
(私は、熱烈な村上春樹ファンでなく、通りすがりの、一読者の感想です)以下、ネタバレの感想を書いています。 3巻をとおしての感想としては、私はBOOK2の中盤で、窮屈に感じました。思えば、青豆・老夫人の怒りが『おびただしい落雷のさなかに失われてしまった』という表記がありますが、まるで読者も、本に対する期待感や楽しみなども、失われた気がします。というのも著者特有の表現、性的表現の多用で、物語を楽しむ気をなくし、また著者の宗教観も見え初め、読者にとっては違和感を感じるせいかもしれません。 (著者は、物語の中で描くカルト的な宗教を、その宗教によって翻弄される人達を通して、肯定的に書いていると思います。)それがBOOK3に入っても続き完結に向かうため、ただただ単調で長いだけと感じました。 しかし終盤のミステリアスなタマルに興味を感じて読みました。BOOK3では、青豆主観ではなく、タマルを通しての青豆を描かれたら全く違っていたかもしれません。またSF的な言い方ですが、平行世界を描いた物語としては、賛辞を送ります。 基準点を3点とし、今回は3点としました。
63 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
もう村上春樹の新作をわくわくして待てない…,
By
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
BOOK1から何とか読みとおしてきましたが、もう限界。最初に『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』を読んだときは衝撃だったんだけどなぁ。 以来、小説・エッセイ・旅行記と楽しんできましたが、本人がいうところの、社会と「コミットメント」 しだした後の作品には全く共感できません。 いろんなところでほかの作家に対する偉そうな批評を読んだからかもしれない。 じゃあ村上春樹本人は、そんなにすごい作家なのかと。 ドストエフスキーとかを公言するからいけないのだ。落差にがっかりする。 本作も、生まれ育った家庭環境の問題、性的虐待の問題、新興宗教の問題など、社会問題の提起を行って いるように見えるが、何一つ消化されていない。 むしろ「どんな悪にも良い側面があるよ」として、判断は読者にまる投げ。 これが「総合小説」というのならそんなジャンルいりません。 確かに、初期から村上春樹の書く主人公は独善的であった。 現実にいたら、受け入れがたいであろう。 しかし、そのアウトサイダー的な位置が魅力的であったと思うのだ。 それが社会とコミットした結果、独善的な部分がグロテスクに浮かび上がって見えるのだと思う。 はっきり言って、青豆というキャラクターに感情移入はできないし、むしろ彼女が幸せになることを歓迎しない。 やっていることはシーシェパードなどの環境テロリストとなんら変わらないではないか。 純愛?ふざけるな。自分を肯定してくれた唯一の人に20年間もすがってきただけだろう。 結末がハッピーエンドであるなら、村上春樹は社会的に終わっていると思う。 最後に、30歳のカップルを「若い」と表現するところに、作者の歳を感じました。
45 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
BOOK3に帰結しているとは思いたくない,
By
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
はっきり言って酷い、と思った。1,2で村上春樹が自分のポピュラリティをあえて逆手にとって挑んだようにみえた問題提起は全くなくなっていて、 何の展開も発展もない後日談がはっきり言ってだらだら続く。600ページも。 正直、途中からかなりうんざりしてきたのだけど、 もしかしたら最後になにかあるかと思って読み続けたら、最後までなにもなかった。 「もしかして話題になりすぎた1,2へのアンチテーゼとしてあえて駄作を提示したのか?」とか考えちゃったくらい。 いや、わかりやす〜いハッピーエンドで喜ぶ人もいそうですけどね。 1,2を書いた直後の村上春樹のインタビューで 「続きを書くつもりはまったくなかったけど、書き終わったら書きたくなったので続きを書き始めた」的なことを言っていたけど、それがこれ? 村上春樹はこの作品をセンチメンタルな叙情小説にしたかったのだろうか。 1,2で行われていた、自らが持っている長編作家としての「物語力」でもって あえてポピュラリティな要素を取り入れ、文体スタイルを変えて挑み、 多くの人に届けようとしたもの、それがこのBOOK3に帰結しているとは私は思いたくない。1,2がかわいそうだ。 作家自身が、そしてほかの読者がどう思っているかはわからないけど。
53 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
つらい3巻,
By いろは (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
長年の春樹ファンです。最初に私の好きな作品を挙げると、「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。まず独特の春樹らしい表現方法は健在で、言い回しや会話なども魅力があります。 結論、1Q84(特にbook3)に関しては、book2で終わったままにして欲しかったです。 春樹作品にしては珍しく読むのに時間がかかりました・・・。最初は「早く読んだらもったいない」でしたが、中盤から青豆と天吾にあんまり好感が持てなくなって速度が落ちました。 以下ネタばれ含みます。 book3では牛河さんに大変惹きこまれました。見てくれが悪くてついてなくて、でもその哀れっぷりが興味をそそり、「天吾」「青豆」の章より楽しめました。なので、最後ああいうかたちで死んだ時は大変残念でした。なんで死ななくてはならなかったのか、いや〜な気持ちにもなりました。まあそのへんはお話なので仕方ないですかね。 しかしながら、ふかえりも小松も教団のその後も不明のまま、不明というか、不明なら不明でいいのですが、放置したままというか、説明が難しいのですがまるでこのbook3はあとから付け足した物語のようで、細部までは考えていなかった、ラストまで無理やり持っていく・・みたいな、私はそんなふうに感じました。 そもそものところ青豆と天吾が元の世界にあっさり戻ってハッピーエンドという最後になんだか納得行きませんでした。教団のリーダーが、青豆が死なないと天吾が助からない、と言ってたのに、本当にあっさり・・・もうひと悶着あると思いましたのに。 青豆が天吾の子供を妊娠した時点で「う〜ん?」と強引だな〜思いましたが、信じた天吾もどうかと; この展開とラストなら文庫で良かったな、と思いました。book1と2はハードカバーだからなんとなくそろえたいですがね(笑) この値段で何冊の小説が読めることか・・・。
136 人中、103人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
残念な感じで,
By toroneco (日本、東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
これが「村上春樹」というブランド物ではなかったら、こんなに話題になり、売れる本になったか?それが私の正直な感想です。みなさん、目を覚ましてください。普通に考えると「青豆」の恋愛に対する思考回路、ほぼストーカーです。私は“アラサー女子”ですが、まったく共感できません。また女性の話し言葉が非常に不自然です。「海辺のカフカ」でも感じたのですが、村上春樹さんは女性を即物的に扱いすぎです。ある意味、登場する女性は非常に従順です。男性の主人公に対するオブジェのようです。女心が描けないのなら描けないまま、「僕」の視線で物語が運ばれていく「羊」シリーズなど初期の方が、普遍的な孤独感をうまく炙り出していて、心に刺さる言葉が沢山あったのに、と残念な気持ちでいっぱいです。 また「ジュンコシマダ」だの記号のようにしつこくブランド名が出てくるのですが、それによって暗示される背景が全く分かりません。当時大人だった人にしかわからない表現のような気がします。 読んでいて、全般的にイライラしました。「削るべきところは削る」というセオリーを無視して、ダラダラ書いているとしか思えませんでした。このキャラクターはこんなにしゃべらないだろうというキャラクターまで、やけに饒舌で説明くさいのに、深みも意味もない。 村上春樹さんは、そろそろ30代前半の人間の視点ではなくて、自分のリアル年齢の「僕」の視点から、現在の小説をかかれてはどうかと思います。たぶん、30代の頃の「僕」を引きづりながら、気づけば60代になっていた現代人の話を書いたらすごく面白いし、読んでみたいと私は思うのですが、いかがでしょうか?
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
人間観が偏りすぎ,
By adong (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
まず、牛河という人間の描き方の容赦のなさには全く共感できない。いったいこれほどひどい目に遭い、ひどい殺され方をしなければならないほどの何を彼がしたというのか。不条理な死を描くこと自体が悪いというのではない、それが何かを告発するためのものなら意義があるだろう、しかし、この小説のそれは、牛河という人間が醜い外見で悪徳弁護士だったことがあるからどんなむごい殺され方をしれもいいのだというだけのものだ。煎じ詰めれば、彼が怪異な容貌をしていること以外に理由はなく、村上はものすごい差別主義者なのだと思わざるを得ない。不快でたまらない。 また、最後もおかしいだろう。10歳の時手を握った女の子のために、それまで築いてきたもの全てを失ってもいいということが現実にあるのか、ファンタジーならファンタジーの描き方があるだろう。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
苦しい…,
By
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 3 (ハードカバー)
物語の終わりをなんとか作り出したという印象を受けた。book2までばら蒔いた沢山の伏線は曖昧に消え失せて なんとなく作者が苦慮して話を終らせた三巻目な感じで、 話として魅力的な部分は無い。 2で登場した河牛は単なる怪しい探偵だったし 連続殺人を犯した青豆は、 すっかり恋愛モードの乙女になり、 自分のしてきた事の重みは無いようだし、 周りで起き続けた猟奇的な出来事にもとくに何も感じなくなってるよう。 普通なら警察が追う可能性だとか、あらゆる精神的葛藤を背負うはずだろうとおもうけど、 その辺のめんどくささは一才排除して 物語は、 散りばめた意味深そうな?議題の上部だけすくいとって軽いテイストに収束した。(これで終わりなのかは分からないけど) 本巻は、 book2で撒いてきた不可思議な出来事の回収というか、 ケジメみたいの着けようとするんだけど、 いくら言葉を尽くしても説得力を獲得出来ず、 結局うやむやになり終わりになってしまう。 同じように不可思議な話だったねじまき鳥のに比べても、話しに引力がなくて読み進めるのが退屈だった。 結局、1Q84という話しは、 70年代から90年代にかけての、共産主義的なコミューンやヒッピー達、オウムのような新興宗教が、今の世界に拒否されたり解体された後にも、 多分色濃く幻影を残していて、 それが人の心にどう深く影響していっているのか、 その核心みたいのを まとめて(現代的な恋愛や、 人智を超えた何かを面白く描いて)総決算したかった作品なのかなあと自分は解釈したけど、 深くは入ることが出来ないままなにも描けなかったんでは無いかと思った。 この小説を書いた人がノーベル賞候補者だなんて、 ノーベル賞というのは下らないものなのかなあと思う。 どうして村上は世界に受けるのか、 それを考えることの方が1Q84よりずっと面白くてミステリアスな話だと思う。 |
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1Q84 BOOK 3 作成者 村上 春樹 (ハードカバー - 2010/4/16)
¥ 1,995
在庫あり | ||