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9レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Master Misery,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
カポーティの小説には、2つの系統がある。表題作や彼の代表作である『ティファニーで朝食を』といった、都会を舞台にし雨と霧で閉じこめられた幻想的な作品群。そして、彼の幸福な子供時代を描いたものと思われる、アラバマを舞台とした作品たち。この、短篇集には全部で9つの作品が納められているが、2つの系統がバランスよく配置されていると感じた。そして、アラバマものの温かさが、Master Miseryに登場するような孤独で救いがたい作品にも微妙に影響を与え、こんなにも印象深い短篇集ができあがった。カポーティの原作はもちろんのこと、川本三郎の訳もすばらしい。何度も読みかえして味わいたい作品です。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
カポーティで1冊を選べと言われれば本書を推す,
By 羽後燦樹 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
トルーマン・カポーティというと、日本では「ティファニーで朝食を」、しかも映画の「ティファニー…」の「原作者」という知名度なのだが、どうしてどうして映画の「ティファニー…」のテイストとは似ても似つかぬ作風、似つかぬながらも極めて多様な才能の持ち主なのである。米国ではカポーティというとベストセラー「冷血」の作者、というのも通り相場のようであるが、本書に収録されている短編の数々は、そんな「冷血」や「ティファニー…」(もちろん映画でもテキストでも)とはひと味もふた味も違った作品ばかりである。 O・ヘンリ賞受賞作品の「ミリアム」に始まり、本書のタイトル作品「夜の樹」、村上春樹の絶賛する「無頭の鷹」といった幻想的な「ゴシックロマン」と、「銀の壜」「誕生日の子供たち」といった何処かからやってきたストレンジャーを巡る寓話的と言っていい作品、そして抒情的な「感謝祭のお客」…。 いずれも「これぞカポーティ」という典型的な作品といってよく、かつ「これだけではカポーティは語り尽くせない」と言わざるを得ない。 この多様な作品群の中で唯一共通しているのは、何処かバランスを欠いた不安定な「空気」である。 意図的にそんな「空気」を前面に押し出している作品もあれば、巧みなストーリーテリングで覆い隠されながらもその隙間から「空気」がにじみ出てくる作品もある。 いずれにせよその「空気」はカポーティの持ち味で、「ティファニー…」や「冷血」にも共通する。 そんな「空気」の共通性と各作品の多様性。 本書を通してその両方を満喫できる。 日本で出版されているカポーティの中で1冊を選べと言われれば、僕は本書を推す。■
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この短篇集を読まずしてカポーティは語れません。,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
ノンフィクションの傑作「冷血」や、やや難解な「遠い声、遠い部屋」。それに言わずとしれた「ティファニーで朝食を」。どれもカポーティの代表作ですが、彼の原点はこれら短篇にあると思います。ゴシックホラーテイスト溢れる「ミリアム」から、ノスタルジーを感じさせる「誕生日の子供たち」や、その他影も曇りもない「昼の文体」、背筋がひやりとする様な「夜の文体」の作品が、バランスよく収められています。そしてこれらの作品群には一貫して透明な空気の粒を感じさせる瑞々しさ、繊細な硝子細工を思わせる叙情的なものを感じます。どれも20代のうちに書かれたものばかりという事で、早熟ながらその文章の完成度には改めて驚きました。別出版社から出ている村上春樹訳の「誕生日の子供たち」の短篇集に含まれる作品と重複してるのもありますが、少し位かぶっていても両方買っておいて損はない筈。 私にとっては人生の中でもベスト5に入る位手放せない短篇集です。
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
雪の雲。,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
この本を手にしたのは、ほんの気まぐれからでしたが、ラッキーな出会いだったかもしれません。収められた短編の一つ一つに、何か共感できる物語があるわけではないし、決して、涙を流すような感動的シーンがあるわけではありませんが、流れる雰囲気は、人をひきつける存在感がありました。 主人公たちを取り巻く不思議で、ふわふわした取り留めのない、そして少し冷たい感覚を伴った雰囲気がすべての短編に、一貫してながれていて。それは、私にうっすらと低く敷き詰められた、雪の雲を思わせました。 雰囲気と登場人物は、巧みな描写で表現され、ふとしたはずみで、日常からそんな不思議な空間に紛れ込んでしまった主人公たちの「なぜ??」という問いかけが聞こえてきそうでした。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大傑作です。,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
個人的にカポーティは、「ティファニーで朝食を」などの中篇よりも、切れ味のするどい短編のほうが優れていると思います。本書収録、「ミリアム」、「夜の樹」などは、まさに短編小説のお手本のような作品です。抽象的なストーリーに対し、おさえた筆致で人間の孤独や不安や恐怖などネガティブな感情を色濃くうつしだす手腕にはただただ脱帽するのみです。なかでもおもしろいのは、「誕生日の子供たち」です。最高の書きだしです。魔女的な女の子がひっこしてくることにより子供たちは狂わされ、けれど彼女はバスに轢かれてしまう。まったく意味のないストーリーなのに何故か背筋が寒くなるほどの絶対的な恐怖と哀愁がただよいます。是非読んでください。
5つ星のうち 4.0
哀しさと温かさ,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
何だか息苦しくなった。登場人物たちは皆、何かに囲われていて、そこから逃れられずにもがいている。裏表紙の紹介文には「お洒落で哀しい短編集」とあったが、正直哀しみばかりが胸を打った。それでも、最後の短編「感謝祭のお客」では、主人公の親友である老婆の温かさにほっとさせられた。良い構成。
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いいと思う,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
内容はとても暗いものが多いですが、どれも割りと面白いですし、ずしっとくるものがあります。 ただ、(個人的な理由ですけど)「無頭の鷹」だけは難しくてうまく理解できなかったのが残念でした。 でもそれにしてもはまる人ははまると思うので、お勧めですよ。 2回も3回も読める作品群です。
16 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
村上春樹の短編ファンの方、読んでみては?,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
作家の村上春樹氏はカポーティをお好きみたいで、エッセイや何かの文章の中でときおり彼の作品に触れています(私は「夜の樹」もそれで知りました)。 カポーティの短編を読むと、春樹さんの初期の短編は「カポーティの影響を受 というか・・・「なるほど、春樹さんはこういうのが好きだったんだなあ」 「夜の樹」に収められている短編は、筋書き・オチのはっきりとしたストーリ (緑色のギターって実際にはどんなかしら?グリーンのアコ たぶんカポーティは原書も良いのではないでしょうか。
10 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ぼくにだって言いぶんがある,
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レビュー対象商品: 夜の樹 (新潮文庫) (文庫)
カポーティは大学(英文学科)の授業のテキストなので大半を英語でよまされた。簡単な英語で殆ど短編で楽なもんだ。訳者の川本三郎は東大出の朝日新聞記者だったが朝霞基地での自衛隊刺殺犯人をかくまい逮捕され有罪。朝日はクビの私や佐藤優と同じ前科者だが事件のことは一切語らない。間抜けな川本、そいつは警察のスパイだった。スパイとつるんでいるといつかは警察に売られ会社もクビ、立派な前科者で売文で飯を食うはめになる。これは教訓だ。カポーティは前科者でも訳せるほど英語がシンプルだから勉強に英文で読めば彼女もあらインテリね、と惚れ直す。だろう。前置きが長い。さて「ぼくにだって」は自伝的な小説でいちばんよい。小生も「あんたの品性を疑う」と女性からメール。「ぼくにだって」と言いたいが。まあ散々「下ネタ」を書いたから黙ってます。奥さんのパンティ被って離婚された作家もいますが。私、いくらなんでも律子さんに新年会でパンツ見せろとは言いました。が頭から被ったことはないです。
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夜の樹 (新潮文庫) 作成者 トルーマン カポーティ (文庫 - 1994/3/1)
¥ 620
在庫あり | ||