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90 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「これはダイヤモンドだ!」(L.トルストイ)
「あの人は良い人だ。だから、私はあの人が好きなんだ。」
あなたは、他の誰かさんについて、こんな風に思ったことがありますか? もしそうなら、この主人公、ムイシュキン公爵のこともきっと同じように、いや、もしかしたら、その誰かさん以上に好きになるかもしれません。「世界をひっくり返すほどの」美貌と、恐ろしいほど深く傷ついた心をあわせ持つヒロイン、ナスターシャも、公爵に「生れてはじめてほんとの人間を見ました」と告白します......
投稿日: 2001/5/25 投稿者: 有容赦(ありようしゃ)

対
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 実は「アルジャーノンに花束を」の元ネタ的な作品。
何かに似てると思ったらアルジャーノンに構造が似る。つまり最初と最後。実はアルジャーノンは一番売りになってる二つの大きなアイデア(構造とスタイル)は(ネタばれになるので言えないが)、この白痴と、ジェームス・ジョイスのユリシーズからとってると気づいた。どちらもキリスト教がテーマになってる点もそう。ちなみにドストエフスキーの作品、罪罰、兄弟、白痴、どれも面白いテーマとアイデアがあるが、はっきりいって長すぎる。冗長。ドストエフスキーが借金返すためにページ数をかせぐために長くしたという事実もあるし。
投稿日: 11か月前 投稿者: Amazon Customer


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90 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「これはダイヤモンドだ!」(L.トルストイ), 2001/5/25
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
「あの人は良い人だ。だから、私はあの人が好きなんだ。」
あなたは、他の誰かさんについて、こんな風に思ったことがありますか? もしそうなら、この主人公、ムイシュキン公爵のこともきっと同じように、いや、もしかしたら、その誰かさん以上に好きになるかもしれません。「世界をひっくり返すほどの」美貌と、恐ろしいほど深く傷ついた心をあわせ持つヒロイン、ナスターシャも、公爵に「生れてはじめてほんとの人間を見ました」と告白します...
極端な話ですが、たとえ『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』がこの世に存在しなくても、ドストエフスキーは、「無条件に美しい人」を描こうとしたこの長編だけで、世界文学史に第一級の天才としてその名を輝かせていたでしょう。超・善人の主人公を中心に、一癖も二癖もある表情豊かな美女達と、彼女たちにすっかり目が眩んだ男達がおりなす、波瀾万丈のラブ・ストーリー。いわく言い難いとぼけた味の脇役達も、それぞれ個性的なやり方で盛り上げてくれます。一体、最後は、どうなるのか? ワクワク、ドキドキして、一度読み出したら途中でやめられない、エンターテインメントとしても素晴らしい作品。それでいて、読者が忘れかけていた、人生にとって大事な何かを、じわぁっと温かく思い出させてくれる力を持った不思議な本です。
あの黒澤明監督が、どうしてもどうしても映画にしたかった、という、この人の心の美しさの極限世界に、あなたも一度どっぷりと漬かってみては如何ですか?
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76 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ドストエフスキーは好きです, 2005/8/11
投稿者 カスタマー
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
面白いのだけれども、読んでいると「これは誰の名前だ?」とわかんなくなってしまう。
ロシア人の名前は「本人の名前」「父の名前」「姓」によって成り立っているらしく、主人公はレフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキンという名前です。
これがムイシュキンと呼ばれることもあればレフ・ニコラエヴィチと呼ばれもします。
さらに登場人物によっては愛称、卑称も加わりますのできちんと名前と人物を結びつけておかないと混乱してしまいます。
最初にフルネームがでてきたらとりあえずそれをメモしながら読んだほうがいいかと思います。
本の内容はとても満足できました。
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38 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 一部ネタバレ注意, 2004/3/19
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
 一応ドストエフスキーの作品は中編・短編まで一通り読んだ、でもごく普通の読者です。難しいことは良く分かりませんが、この物語はドストエフスキーの作品の中でも非常に分かりやすく、また最も好きな作品です。
 ご存知の通りキリストを想起しながら「無条件に美しい人間」を描くことを試みたこの作品に、作者は「白痴」と名付けました。この作品はタイトルが初めから明らかにしている通りに非常に残酷な物語でもあります。
 物語の詳細に触れる必要はないでしょう。とにかく、「無条件に美しい」主人公のムイシュキン公爵はいつでも誠実であり続け、そのために信頼され、同時に失笑を買い、また人を傷つけます。そして、主人公自身も自らの誠実さのために傷つき、最後には文字通り正気を失ってしまいます。
 誠実であろうとすることの困難さ、非常識さ。無条件に美しい人間なんて結局は現実世界と相容れないんだという著者の認識と、この救いようのない結末。
 しかし、おそらく誰もがムイシュキン公爵を愛さずにはいられないし、またどこかでこうした誠実さを渇望している筈です。おだからこそこの物語が多くの人の心を捉えて離さないんでしょう。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 なんだかほんとにすごいんだよね、やっぱり。, 2011/10/7
投稿者 
たつなり - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
上下巻読み終わって、ぜいはぁしちゃったくらい最後ははらはらして
打撃を受けました。
ああ、ムイシュキン公爵は最後どうなってしまうのというミーハーな
読みだけど。

僕がこの本で一番すごいと思うのは、作者の悲願だったとされる
無条件に美しい人を描くことの成否よりも、そのための
演出でしょうけれど、周りの人々の俗っぽさ、下劣さ、下品さ、
粗野、粗暴、悪意、敵意、それらの描かれ方の具体的で
もう読んでてちょっと腹が立ってきちゃうくらいの迫り方
でした。
そして、ちょっと考えてみるとそんなことは自分でもどっかで
やってそうで、ムイシュキン公爵の応答を読み進めるにつれて
1400ページをかけて自分の内側を全部こそげるみたいな
何とも言えないお掃除感を受けました。

ただね、この本はやっぱり罪と罰なんかに比べたら登場人物
が多い感じで、できれば一気に読みたいし、僕みたいに
2週間もかけてちょっとずつしか読めない状況であれば
どっかネットで探して登場人物一覧を手元に置いた方がいいの
でしょうね。相当回数、「あれ、誰だっけ」となって、
前に戻って探すことになりました。

これで40過ぎにして5大長編を3つまで読むことができた。
止められない。ドストエフスキー。
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24 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しい人, 2004/3/16
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
『白痴』。 初めて読んだのは、暇に任せて近所の図書館に入り浸っていた大学生の時。
読み始めてすぐに、ムイシュキン公爵に魅せられた。
ムイシュキン公爵が語り掛ける言葉を読むと、なぜか素直な気持ちになり心地良かった。
そんな自分に気づき、意外な気持ちになった。
最後に本の解説を読み、ドストエフスキーが美しい人を書こうとして、この小説を書いたことを知った。
心が刺激された。ドストエフスキーの書いたのは「美しい人」か。
その「美しい人」に自分は魅せられたのか。
自分自身の新しい面が発見できた。そう思った。
ドストエフスキーが身近に感じられ嬉しかった。
そして、人と素直に接することがいかに美しいことか知った。
しかし、それから十数年、二度、三度とこの『白痴』を読むたび、今の自分を思うたび、
人と素直に接することが如何に難しいか痛感している。
そんな時、ふと、ムイシュキン公爵のような人が恋敵になったら苦しいだろうなと思う。
ムイシュキン公爵を否定するのは、自分自身の最も大切な部分を否定してしまうようなものだ。
ロゴージンは苦しかったろうな。切なくなる。
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 無条件に美しい人間を描く試み, 2004/2/17
投稿者 
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
スイスの精神療養所で長期療養を終え、ロシアに戻ってきたムイシュキン公爵。純粋で無垢な心をもつ公爵が、現実を知らぬままにロシア社会に飛び込み、巻き起こす騒動とは・・・。公爵と遠縁の良家エパンチン家の三女で身勝手なアグラーヤと、汚辱の中にありなお気高さを失わない美貌の女性ナスターシャ、正反対な二人の女性と分け隔てなく接し両方を愛するムイシュキン公爵の三人の交流を核に、ロシア社会の病理を描く。
あとがきに、「この長編の主要な意図は無条件に美しい人間を描くことです。・・・(中略)・・・この世にただひとり無条件に美しい人物がおります――それはキリストです」というドストエフスキー自身の言葉が引用されています。確かにすべてを許し、常に与え、その純粋さゆえに、俗にまみれた取り巻きから「白痴(ばか)」と呼ばれるムイシュキン公爵は、ドストエフスキーによる、当時流行の無神論に対抗して神の存在を証明する、もしくは個人に内在する神性を具現させる試みといえそうです。
一般的に、意志を持って何か行動を起こす、という行為そのものに、目的を達する障害は排除する、というエゴイズムが内包されていると思われます。純粋な善玉キャラクターを創造する試みの中では、そうしたエゴイズムを避けるために、往々にして極端に無色透明な性格に描いてしまうことがあるようです。結果として、キャラクターの意思が不在になり、行動の動機が希薄になるのです。それこそがドストエフスキーの狙いだったのだとは思いますが、ムイシュキン公爵の人物造形は、あまりにつかみどころがなく、残念ながら私は感情移入がしにくく感じました。
また、物語を進行させるための伏線の数が大変多く、筋が見えにくいのも難点の一つです。ドストエフスキーの思想を理解する上では重要な作品だと思いますが、もう少しシンプルに面白い作品があるので、最初に読むのであればそちらを先にお勧めします。
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27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 初ドストエフスキーでREVIEWを書くのもおこがましいのですが、、、, 2006/4/26
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
どんな小説でもそうかもしれませんが、この名作「白痴」も、実際に起こった事象だけを並べると単純で、痴情のもつれによって結果的に殺人事件が起こっただけ、ということになるのですが、そこに作者特有の精緻な人物洞察が描写された途端に底の見えない、人間内部の深淵を覗き込まされたような気持ちになり、もう、途中で読み止めることができなくなります。
私のように読書スピードが遅い人間にとっては、文庫本上下合わせて1400ページ程度、しかも小さな活字で記された本作(日本人の人気作家の文庫化のように字が大きくてドンドン読み進んでいくという感覚からは程遠い)はかなり読み応えのあるものでしたが、時間を費やして考えながらジックリと読むだけの価値はありました。ロシア文学は登場人物の名前が長くて覚えにくい、と中学生の頃、国語の教師に脅かされて(からかわれて?)、ずっとロシア文学を避けて通って30歳を越してしまいましたが、本当に読んでよかったと思います。未読の方は是非、トライしてみてください。人間が生きるということについて真剣に考える一つの切っ掛けになると思います(因みに名前の件についてのみ、教師の言っていたことは正しかったです、、、確かに覚えにくい)。
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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 魂の純粋さへの追求, 2007/4/8
投稿者 
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
ドストエフスキーの代表作の一つ。主人公ムイシュキン公爵は全くの無垢な人物。彼が周囲の人間の思惑によって精神的に冒され、一度は復活するが、最後には結局この世から逃避せざるを得ない姿を通じて、人間世界の様々な醜さ、欲望、自己保身などを描いたもの。ムイシュキン公爵はそれらを映し出す鏡なのである。

このムイシュキン公爵の人物造型をより積極的にしたものが、「カラーマーゾフの兄弟」のアリョーシャである。無垢なだけの性格から、無垢ではあるがその純真さで周囲を包み込む優しさを兼ね備えた者への成長。そして、ドストエフスキーがもっと長生きをしていれば、「カラマーゾフの兄弟」を第1部とする超大河小説の中で、アリョーシャは"神"になるという構想だったのである。ドストエフスキーが"神"の創造の第一歩として、「白痴」のように見える純粋無垢な青年を創造したという事は、彼の思想を知る上で大変興味深い。

人々の心を映し出す鏡のような無垢な青年を創造し、それを通じて人間の欲望、醜さ、身勝手さを映し出し、"神"の創造への第一歩とした記念碑的名作。
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23 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文豪は単純に「美しい人」を造形した訳ではない, 2004/5/3
投稿者 
簿記受験生 - レビューをすべて見る
(殿堂入りレビュアー)   
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
筋書きを単純化すればナスターシャ・フィリポブナと主人公ムイシュキンと好色家ロゴージンの三角関係である。本書のあとがきを読めば分かることだが、文豪は決して「美しい人」を造形したのではない。「白痴」のロシア語 идиот は病名としての意味と同時に、一般に「ばか」「まぬけ」として使われる言葉である。この作品を論ずる際に使われる「美しい人」は語弊があるのである。ナスターシャは少女時代に性的虐待を受けた身の上であり、ムイシュキンはもちろん性的不能、そしてロゴージンさえ己の性的な欲望が強すぎて、性的行為に及べない一種の「不能者」であるらしいことが事を複雑にしている。彼の家は正教の異端の去勢派で自身も去勢しているのではないかと思しき記述が散見される。このように実は性の問題を扱った作品なのだが、ロシア文学の常で性が表立って出てこない。この意味で文豪の作品ではもっとも理解が難しいものだと言えるかもしれない。
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26 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ドストエフスキニーに圧巻!, 2005/2/5
投稿者 
甲山筆夫 (神奈川県小田原市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 白痴 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
とても悲しいお話です。公爵は本当に白痴であったのしょうか?
おりしも19世紀、科学の進歩・社会の変容・宗教のあり方は、…。いずれも大きな曲がり角であったことは、言うまでもない。しかし、急変するそれら諸要素を、じっくりと人間の生活に溶かし込めたのでしょうか?あるいは、熟成させるべく器を、こしらえられることが出来たのしょうか?
著者は当時を時代背景とし、未来の人類を憂い、この著作を書き上げたと思う。在りし日の公爵は、天から舞い降りたキリストと思えてならない。
確立した正義を信じ、行動を実践する。この様は現実社会においては、些か滑稽に他ならない。喜劇であるが、行動様式はまさにドン・キホーテさながらである。悲劇にの中の公爵、喜劇の中のドン・キホーテ、いずれも、世知に長けた者が忘れがちな、人類の思想的豊かさ欠如に、警鐘を鳴らしていると感じる。そこに、時を越えた素晴らしさの裏打ちがあるのでしょう。
この長い小説の大方は、ナスターシャ=フィルボビナの亡骸の前にした朋友ロゴージンと公爵の末期の一幕のために書かれたのであろう。とても悲しい作品を描きつつ、人間に美しさを描くことに挑戦したドストエフスキニーに圧巻です。私は、公爵を「白痴」と思えませんでした。
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白痴 (上巻) (新潮文庫)
白痴 (上巻) (新潮文庫) 作成者 ドストエフスキー (文庫 - 2004/4)
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