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70レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
闇と光、情熱と冷静のコントラスト,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (新潮文庫) (文庫)
お台場と品川倉庫。東京湾をはさんで向かいあう地で働く男女の出会いの物語。この小説、男女の設定が非常にうまいコントラストで描かれている。華やかなお台場と質実剛健な品川埠頭。広告業と港湾労働者。偽名を語る女と本名を名乗る男。これらが、東京湾をはさんで1kmほどで隣り合っている。それなのに、ゆりかもめ−山手線−モノレールと乗り継がないと到達できないアクセスの悪さ。目の前にいるのに、遠い存在。そんな二人が出会う。モノレールは、そんな二人のわずかな接点の象徴だ。「モノレールに乗ったことがないから。」女はそこで、未知なるものへと一歩を踏み出す。 体のつながりよりも、心のつながりを切実なまでに求めつつ、うまく表現できない男。「体だけならいいのに」と自らの心を排除しようとする女。そんな二人の恋愛の結末は最後まで語られない。こちらとあちら。近くて遠い二人は、分かり合えるのか。 気になるキーワードはいくつかある。「女を窮地に追い込みたかった」と照れ笑いする殺人犯。「私にはまだ傷がない」といって小説執筆を断念する小説家。「なにやっても楽しくないんだよねぇ」といって自殺した少女。「いつ愛が消えたんだ」と問いかける映画『日蝕』の主人公。深い闇を心の奥に抱える二人に未来はあるのだろうか。 まぶしい明かりと漆黒の闇のコントラストに、女と男の関係を重ね合わせた恋愛小説。東京湾の夜景を楽しみつつ、味わってほしい。
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だから面白い小説,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。 携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。 小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
淡くも切ないラブストーリー,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
著者は物語を構成する「場」の設定が実に巧みである。お台場にある大手石油会社宣伝部に勤めるキャリアウーマンの美緒は23階のオフィスビ ルから東京湾を隔てた品川埠頭をみおろす。その品川埠頭で汗と埃にまみ れてフォークリフトを操る亮介は近くのアパートに暮らす。この2人をめ ぐる淡くも切ないラブストーリー。 この東京湾で隔てられた2つの「場」そしてその雰囲気が2人のキャラク 文章は切れ味鋭く、テンポも速い。ユーモアもちりばめ一気に読めた。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
熱を秘めたクール,
By suzumibachi (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
吉田修一さんは今注目している作家の1人です。何冊か彼の作品を読みましたが、これは一番いいです。 本気になるのが怖くて、カラダだけの付き合いに甘んじていた時の、二人の冷めた目。「本気になろう」と決めた時、一気に熱が高まっていくキモチ。 先日ドラマ化されましたが、タイトルと設定の一部だけ原作にそっていて、あとはすべて韓国ドラマの真似。「吉田さん怒って!」と、何度心の中で叫んだことか。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
乾いた恋心に…。,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
ドラマの影響で読み始めました。ドラマとは全然ちがうのですが、原作には原作の良さがあって、読んでよかったな…と思いました。 恋したいな…と思いつつ、あと一歩が踏み出せない…恋に臆病になってしまってる現代OLには、ジンと染みるものがあると思います。 自分という立場だと無理だけど、自分以外の人という設定なら恋にはまれるかもしれない…そんな美緒の心境は何となく分かる気がしました。 細かな心理描写や、すれ違う歯がゆさ…そういうのが、きれいに表現されていて、 読後感の良い、作品です。ぜひ、一読を!
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心に残る,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
パークライフにしても東京湾景にしても東京に住んでいる自分にとっては、すごく情景が分かりやすいし、わざとらしくない設定に親近感を覚えます。その分、なかなか品川やお台場に親近感のない人が読むには表現が不足していてイメージが伝わらないかもしれません。 身の回りにいる人物と登場人物を自然に重ね合わせてしまいそうになりました。 情景描写、主人公の気持ちの描写などがバランス良く書いてあって
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
とても真摯な「わざとらしさ」,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
舞台は、新幹線新駅開設とりんかい線の開通に伴って再開発が一層進み、超高層マンションが雨後の筍のように次々と建設されている品川駅港南口。らしさを感じさせる部分は、まず、人は他人と「分かり合う」ことなどできず、自分というフィルターを通過した情報から意識の中で再構成された「他人」としか関わり合えないという事実が、明確に示されていることだろう。 また、この小説は、主人公2人がそうした事実に絶望して終わるのではなく、そのような認識を経た後でなお、あえて「信じる」ことを選び取り前に進もうとする、そんな場面で幕を閉じる。 その場面で描かれる2人の気持ちのありようには、あえて演じてみせるという「わざとらしさ」が拭い難く張り付いるけれど、そうした「わざとらしさ」とは、その言葉から想像される軽いノリのものでは決してなく、むしろ正反対のとても真摯なものなのだ。 というよりむしろ、そのような認識を通した後に残る「真摯さ」は、そうした「わざとらしさ」を抜きにしてはありえない、そう、作者は言っているように思える。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
東京の風景は綺麗なのかもしれないと思わせる小説,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
東京湾景は私の中で一番好きな恋愛小説です。吉田修一さんの作品の中で一番共感できる描写や感情表現が多かったせいかもしれません。男女の恋愛を東京湾をはさんだ品川埠頭とお台場の距離間とリンクさせていることが一つの面白いところです。小説を読んでいくと分かるのですが、お台場と品川埠頭は見た目は近いけど、そこまでいくのに電車などを利用して手間や時間がかかるので実際は遠いんです。お互い欲しくてたまらずに体を重ねあうけど、心ではどこか信じあうことができないもどかしさ抱えている恋愛です。そのほかにも心惹かれる要素がいくつもあります。 今「世界の中心で愛を叫ぶ」がとても話題になっていますが、これは純愛で綺麗すぎて、なんだか現実離れしたような話だなと感じました。東京湾景は下心や本音など、心と体を絡ませた男女の日常生活をリアルに描いていると思います。私は東京湾景が好きです!読後感がとても良い作品。東京湾景を見に行きたくなりました。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これはなに,
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レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
小説になぞらえて展開していくのは、かなり今ひとつな感はある。けれど出会いが出会いなだけに、そして信用することにどこか 散りばめられていて痛々しい。そして救われる余地がある。 お互いを探る恋愛。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一日で一気に読みきちゃいました!!,
By カスタマー
レビュー対象商品: 東京湾景 (単行本)
無性に恋愛小説が読みたくなって・・・そんな時に東京湾景を見つけました!ドラマの内容は大体知っていて、同じかと思っていたら全く違っていました。読んでいくうちにどんどんはまっていって勉強なんてそっちのけで、一気に読みきちゃいましたー!!亮介の飾らず、自分の気持ちにストレートなとこにすごい惹かれました☆忘れがちな思いを気がつかせてくれる作品です。
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東京湾景 (新潮文庫) 作成者 吉田 修一 (文庫 - 2006/6/28)
¥ 500
在庫あり | ||