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2005年2月8日
 ナイトキャップ本として、旅のポケット本として読んできた開高健。自由な大人の遁走曲の背後に、海中に沈んだ氷山が沈潜していた。あっけらかんと見えて、どこか何かに駆られ憑かれたように、幻の魚を求め大陸を駆け回った男。彼の心の奥にあったもの。それは何か、菊谷氏の物語を通して、それを微かに読み取れる気がする。
 伴奏によって味わいが深まるのは、本物の証。もちろん伴奏の方も。これはまさにそうした本だ。
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2010年10月18日
本書の白眉は、開高健の最高傑作『夏の闇』に登場する「女」のモデルに関する記述である。

開高健との会話で、著者は「女」が佐々木千世であることを確認する。
また著者は昭和45年3月24日付け朝日新聞夕刊で、佐々木千世(当時37歳)が都内で交通事故死していたことを確認する。

しかし佐々木千世がドイツから帰国して、亡くなるまでのいきさつは『藪の中』だ。
開高健が著者に語ったことと、著者が友人であるエッセイストを通じて知り得た情報とが、矛盾するのだ。
(詳細は本書を読まれたい。)
開高健の死後、刊行された『花終る闇』(未完)では、「女」(加奈子という名前が与えられている)と主人公が再会する場面で終わっている。

果たして、現実には開高健は佐々木千世と再会していたのだろうか? していなかったのだろうか? 
仮に2カ月も前に帰国していたとするなら、再会しないほうが不自然ではないだろうか?
私は本書を繰り返し読み、この問題を考え続けている。「闇三部作」が完成しなかった理由に深く関わっていると思う。

本書には、他にも、『流亡記』が生まれたきっかけ、女優ブルック・シールズとの邂逅など、30年を超える開高健と著者の交流が描かれている。貴重な本である。
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