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24レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
表現手法は評価できる,
By のいのい (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
以前若者が持っていた若さというエネルギーはここでは完全に失われてしまい、リアルな世界で生きていくにはあまりにも脆く弱々しい若者の姿が無防備にさらけ出されます。しかしその一方で、頭の中に渦巻く言葉とエネルギーは、抑えきれずに堰を切ったように次から次へと外部へ流れ出し、本書の文章を浸食していきます。 頭の中にしか存在しないという意味で非リアルであるはずの彼らの世界は、それらが文章化され小説の一部を成していくことによって、次第にリアルな世界との境界を曖昧にしていきます。 自分自身の内と外との区別が曖昧になり、自己と他者・リアルと非リアルの境界が見えなくなっていく、この不安定で拠り所の見つからない世界はまさに現代の若者の心象風景そのものであるような気がします。 強い自己愛を持つ一方で他者への強い依存を示し、ヴァーチャルな共感能力が高い一方でリアルさに対しては鈍感である、そんな自己矛盾を抱えた若者たちの日常を、物語の内容ではなく文章の表現技法によって描き出している点が非常に興味深いです。 そもそも「オートフィクション」という言葉自体、フィクションの手法で自伝というノンフィクションを書く、という自己矛盾を含んだ小説形態を指しているんですね。 そういう意味では、小説全体がはっきりとした意図のもとに描かれており、不安定な文体の割には一本筋の通った落ち着いた物語であると言えるでしょう。
13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
イタダケナイ,
By naonao-703 (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
今回は賛否両論というより、彼女から離れるファンが多数でそうな作品だ。こういうのを好きだという人は、個人の好みなので多いに満喫して頂きたいと思う。 ただ、声も挙げず離れていくかもしれない読者が存在しそうな作品と感じる。 ま○こ連発の自伝的作品は、22才、18才、16才、15才と巡ることで、 愛情も友情も未来も築いてゆけいない女の子が、 愛に飢えていたことさえ見失っていくのが、この発端からだと見えてしまうところにある。 結構ラストでがっくりくる。
26 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
世界は生首で出来ているー死ね,
By
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
金原ひとみの作品は、数年前に『蛇にピアス』から注目しているが、なんだこりゃ? これが芥川賞受賞を果たした人間の書く文章か? という感が正直否めない。もともと金原ひとみはアッシュベイビーとかオートフィクションみたいな文章を書く作家だったんだろうと思う。それでも悪くはない。ただ、文学作品として、なんだこの破壊力は。この投げやりな感情は。これを文学として発表する気になれるところが才能だともし仮にいえるとしたら、それが彼女の才能なのだろう。しかし、世の中にはもっとましな文章を書く人間などいくらでもいるのに、これはひどすぎるんじゃないのか?? 最後の15歳のところの文章の、統合失調症的心理描写など、あまりにもわけわかんなさすぎて読んでいて苦痛になった。これがプロの文章なの?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
生々しい経験、その痛み,
By よみーな (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
自伝だとバイオグラフィー。オートフィクションだから、これらの物語がイコール作者だとは思わないけど、 当事者の肉感というか、ひりひりする実感が、読む側にせまってくる。 どんな上手な作家が創造力をもってしても、こういうふうには書けないだろう、という、リアルさがある。 22才、18才、16才、15才、さかのぼるにつれ、その感覚が強くなる。 非行する人は、反社会的な行動をとることで社会という意識があり、どこか古風なモラルを大事にしていることがわかる。 前作までに比べて、主人公がちゃんと食事をしていること、15才の部分で描かれる両親が、前作にない新しさ。 ただ、似たような設定、主人公になるのは、どうしようもない。 物語としては消化不良な感じがしないでもないが、そのぶん感覚は生々しい。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
まるで進歩がない現代版私小説,
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (集英社文庫) (文庫)
「オートフィクション」。この題名が作者や作品をそのまま物語っている。人生経験や創造力に欠けているので、自身が過去に体験した事しか書けないのだ。訴えたい何かがある訳でもない。旧来の私小説の枠に、自身の過去を遡った性愛体験を加えただけで、何の工夫も文学的価値もない。作者に個人的興味を持っている方くらいにしか意味を持たないだろう。「蛇にピアス」から、まるで進歩がない(と言うより、切り口を少し変えただけ)。作家としての資質に非常に疑問を感じる。
5つ星のうち 3.0
試行錯誤?,
By
レビュー対象商品: オートフィクション (集英社文庫) (文庫)
第4作目。今回は割と実験的な趣が強い作品だったように感じる。 オートフィクションというスタイルを選択したこと、時代を断片的に逆流したトリッキーな描写を試みたこと、結婚した22歳と妊娠した15歳というキャラクター設定に手を出したこと、これらは全て前3作に見られない新しい挑戦だっただろう。 ただ、本質的にAMEBICからの思想的な進展が見られていないように感じるので少々期待はずれであった。Mothersへ向けての助走といったところなのだろうか。
5つ星のうち 4.0
怠惰で無気力な生活を,
By
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
している人やしていた人はかなり良さが解ると思う。世間的にしっかりしてる人は読んでて退屈かな…?
5つ星のうち 3.0
少々期待はずれだったかな,
By ぷーやん (大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
なんとなくアッシュベイビーの主人公を再読させられている気になってしまった。あくが強く毒のある可愛い若い女は好きなんだけど、同じ展開じゃあねえ。 次作はもっと破天荒なのを期待します。
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
構築の意思,
By ライラライ (鹿児島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
初の書き下ろしで発表された金原ひとみの4冊目となる単行本。「自伝的創作(オートフィクション)」を編集者から書いてみないか と話を持ちかけられた主人公が順序通りではなく、過去から過去へと 遡っていく形で展開されていく物語。この構造はだいたいの小説で 見られる「成長の物語」の構成を反転させ、まったく逆方向からの アプローチによるものです。 さらにこの小説の主人公自体が著者の金原ひとみさん自体を思わせ、 「著者の金原さんがオートフィクションとして書いた小説『オート フィクション』の主人公が書くオートフィクション」と二重構造に なっているのも興味深く、前作の『AMEBIC』から見られ始めたメタ フィクショナルな構造を構築する意思が強くなっているように思え ます。 もともと金原さんの作品は「私性」が強いので、そういう面からも これからどんな「構築」を仕掛けていってくれるのか楽しみです。
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
実に惜しい,
By 栗田まゆ (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: オートフィクション (単行本)
この作者の本はすべて読んできた。毎回、新鮮な驚きとこの世代のエッジを提供してくれたから。 この人の才能には天性の物書きの神が寄り添ってる。 まず、真っ赤な表紙に自らの写真を載せて、挑発しているやる気は よしとしよう。 しかし、この小説の失敗もあらわしている。 二十歳で芥川賞の栄冠を手にしてから、普通でない特別な存在になった作者を彷彿させる主人公が、「オートフィクション」という、企みで小説を編み出してゆくという、凝った前ふりや、現代から15歳までの過去へさかのぼる 構成もよくない。 文章は整理され、美しく洗練されて、読みやすくなった。 しかし、そのため、そぎ落としてしまった、ものが多かったのでは。 まだ、自伝ぽく、過去を振り返るには、早すぎたようだ。 上滑りしてしまった。実に惜しい。 何年か後に同じテーマで書き直して欲しい。 |
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オートフィクション (集英社文庫) 作成者 金原 ひとみ (文庫 - 2009/7/16)
¥ 500
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