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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
もっと評価され、話題になってしかるべき良書。, 2009/9/19
非常に興味深く読ませていただきました。もっと評価され、話題になってしかるべき良書だと思います。
リクルートワークス研究所の所長だけあって、豊富なデータで裏づけを取りながら、現在の雇用問題について鋭く切り込んでいます。
特に印象に残ったのは以下の点:
・雇用ニーズは経済活動の必要性から生まれるのであり、経済の活性化を経ずに国が雇用を作り出そうとするのは愚行。
・短期時間労働のニーズがない日本にワークシェアリングは根付かない。
・失業者の7割は失業給付金をもらえていないという雇用保険の限界。
・非正規社員を「ある種の」正社員にすることで、正社員を多様化するという提案。
雇用されている人がそれぞれの立場から理論武装しておくのに最適な1冊だと思います。
最近はタイトルだけ刺激的で中身はスカスカという週刊誌みたいな新書が多い中で、本書のシンプルでストレートなタイトルと重厚で骨太な議論は好感が持てました。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
労働者の約2人に1人は雇用に不安ありとか…, 2009/8/18
同じ雇用問題の書籍で、データで示されている『雇用の常識』と
比較しながら読んでみたが、実感度で言えばこちら。
ワークシェアリングは、
・労働者賃金が下がり
・企業生産性下がり
・政府税収下がる
という、三方一両損となることは良く分かる…
なんでこれがいいんだろう?
97ページの職場に渦巻く雇用不安の傾向(15個)も、
成程言い当てている。
大雑把に言えば、正社員の場合20代前半は
収入が本当に上がっていくのか?という不安…
自分がこのままでいいのか?という不安…
それ以降は常にリストラの不安である。
最初に非正規雇用を選択してしまい
長期にその仕事を続けていると正社員になることが
たいへん難しくなる…
そしてもっとも成長する年齢時期に職業能力が高まらない…
と、書かれていたが、これは確かにあります…要注意です。
167ページ転職阻害要因も成程分かる…
転職したくても出来ずに、
不本意ながら長期雇用となる原因が書かれている。
あとは、『おわりに』を是非参考に!
全体的に『雇用の本質』が、具体的に書かれている良書だった。
現場を知らずに、日本は『終身雇用だけが問題だーーー』
と、何とかの一つ覚えみたいにいつもいつも同じことで騒いでいる、
『何処かの売れている本を書く頭でっかち士業の人』
に必要な知識のひとつでしょうね……あっ!?失礼
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
これからの雇用を考える必読書, 2009/10/20
「雇用の現場で何が起こっているのか」ということが具体的によく分かり、納得度が高い。
バブル崩壊後の「3つの過剰(人員・設備・負債)」を減らしていく減量経営の中で、日本の雇用のシステムは大きく変わったし、国民の意識も変化した。
例えば、新卒に対する企業側からの求人率は本書にあるように最悪時で99%、最近は200%を超えている。
しかし学生側から見た大卒就職率(学校基本調査)では、09年でも68%に留まり、バブル期以前と10%の以上下回る。
これは学生が希望する企業と求人のミスマッチかもしれないし、大学院進学を選ぶ若者が増えたということかもしれない。
ただ、バブル以前と就職の構造が大きく変わったことだけは確かである。
筆者はその現実を的確に摘出し、これから考えるべきことを整理してくれている本。
これから就職のことを考える若い人にも、一読を勧めたい。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
感情論でない雇用について, 2009/9/6
雇用の本となると、感情的か、もしくは、理想郷的な本が目立ちます。
しかし、この本、労働、人事、キャリアデザインの専門家というだけあって、ワークシェアリングに代表される甘っちょろい感情論に流されることなく、淡々と日本のあるべき、かつ、これからの時代を先見すべき労働という点に言及しています。
まず、日本の雇用について、この10年間で起きたことについて言及し、ワークシェアリングなどの雇用の理想郷に対して、冷静な批判をくりひろげます。
そして、企業、労働者ともにこれからの雇用に対してどう向き合うべきかという方法に言及しています。
こうしてみると、世論というか、メディアのいい加減さ、主張のブレがわかりますね。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
雇用問題の本質, 2009/8/23
雇用問題については、巷では適当な主張が多い。
「派遣はかわいそうだから禁止しろ」「ワークシェアリングすべきだ」などなど言われるが、その実態はどうなのだろうか。
本書では、現場を知り、かつ俯瞰的な視点から緻密な議論を展開している。
他にも「直接雇用を作るべき」や「今は新卒氷河期だ」という主張の誤りなどをきちんと論理的に示している。
扱われる内容も、マネジメントから失業保険の現状まで幅広い。
しいて欠点をあげるなら、トピックトピックを取り上げていくような感じなので、各内容の掘り下げは弱いという点か。
雇用問題の関係本の中ではかなりいい部類に入ると思う。
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13 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
書いたのはリクルートワークスの所長さま。, 2009/6/20
> もしも、大企業の中間管理職クラスが適材適所でさまざまな分野に
> 労働移動がなされたら、日本の経済問題をいくつも解決に導くことが
> できるだろう。(p.168)
書いたのはリクルートワークスの所長さまでした。
リクルートのえらいのは目先の利益から
一歩離れてこういう研究をしているところ。
リクルートという会社はあらためて偉大だと思います。
資本市場からではなく、労働市場から唯一、
日本の社会に大きなインパクトを与えた会社だから。
資本市場が肥大化している今の日本なので
それだけ労働市場が秘める可能性も大きい。
20年後、40年後には私もミドル、シニアになる。
そのときに働くところがないのは悲しい。
そういう意味でも、ミドル・シニアの活性化に
これからも取り組んでいただきたいなあと思います。
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