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74レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
死にたくないなら、生きろよ,
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レビュー対象商品: 文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫) (文庫)
結局そういう意味なのだと思いました。自分が一番大切なのは別に悪いことではないけれど、いつの間にか自分が大きくなりすぎて 自分を守る理屈を築きあげ、他者の存在も理屈に組み込んでしまう。 そういう人物たちの心の昏い部分が列挙されていくだけともいえる作品です。 本当にどうにもならない事など実際には少なくて、どうにもしようとしていないだけ。 嫌なら辞めればいい、 辞めたくないなら変えればいい、 変わらないなら妥協すればいい、 妥協したくないなら戦えばいい、 何もしたくないならひきこもったっていい、 私は、その通りだなあと思いました。 文章や口調に少し違和感はありましたが、主人公の人物像は私には違和感ありませんでした。 善悪から乖離したような、もしくは素朴な質問や駄々を繰り返す子供のような、 そういう存在でなければここまで突っ込んで後ろ暗い部分を抉り出せないと思います。
60 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うまいよ、これは…,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
本の内容はミステリーだから書けませんが、アマゾンの紹介文でも、 「死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。」 とあるとおりで、このパターンで無礼な男に尋ねられた人たちの視点で 何人かが尋ねられるわけです。 というとどこがおもしろいのかちっとも分からないでしょうけれど、 僕が思ったのは、たったそれだけの場面(移動も、動作もほとんどないわけです) を一人称で描いているのに、心の方の「動き」はものすごく鮮やかで、 これが本当に文章だけで書かれているのか??と驚くほどでした。 地の文とカギ括弧だけの、風景描写もない、ほとんど会話しかないやりとりを 描いて、ここまで表現できるっていうのはうまいとしかいいようがない。 確かに無礼な男は決めぜりふ的に「俺は馬鹿だから」というし、そのわりに 弁が立ちますが、彼のいう「馬鹿」は学がないと言うほどの意味だと 思えば(つまり、本質的な馬鹿の意味ではなく)、全然、あらというほどの ことはないと思います。 僕は、最初の人の話を読んで、すっかり笑ってしまい、最後のあたりでは、 だんだんくらーーい気分になっていくという、滅多なことでは得られない 珍しい感想を持ちましたが、それもまた巧みな組み立てではないか、と。 だってこれだけうまいんだもん、それで十分ですよ。
48 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
タイトル負けしている,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
衝撃的なタイトルなので読んでみたが、結末は半分も読めば想像できる。でもそれはかまわないと思う、謎解きがメインの小説ではないから・・・。しかし、気に入らない点がいくつか。まず、大変説得力のある頭のいい(と読んでいて感じる)主人公が、なぜか「教養も常識もない馬鹿のチンピラ」みたいな設定になっている。話の流れからは、その設定がしっくりくるが、実際のところ主人公の言い分は大変筋が通っていて、まったく「馬鹿」さを感じさせないため、話全体が嘘っぽく感じてしまった。 「死ねばいいのに」のキーワードは、最初に出てきたときには説得力があったが、それ以降はちょっとこじつけというか、唐突過ぎて、せっかく話に引き込まれていても、そこで気持ちが離れてしまう。 主人公が、数人の関係者と順番に話をする展開なのだが、3人目くらいからは同じ展開でマンネリ化してしまう。キャラも皆さん似たような感じなので、「またか・・・」「もういいよ・・・」と、段々読み飛ばしたくなる気持ちになる。 読み終わって残ったのは、いまいち納得できない、何ともいえないもやもやした不快感だった。上記の難点をクリアしていれば、その不快感も満足・納得の行くものになったと思うのだが、やはりちょっと無理やりなストーリーで、完全にはこの独特の小説の雰囲気に浸ることはできなかった。物語を通して、人間の命について考えさせるような含みがあるのだろうが、それよりは上記の難点のほうが気になる作品だった。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この本はミステリーではありません,
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Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 死ねばいいのに (Kindle版)
昨今のニートなどと言われ大人の型にはめられた若者を、鋭く且つ的確な描写でありありと表現し、この若者達を見下すような各世代の代表として登場する人物達を、論破していく様子は愉快であり爽快です。 主人公の若者は現代版の又市と言っても良いかもしれません。 それにしても、主人公の描写が秀逸です。 京極氏は、よくここまで現代の若者の心と理屈を把握しているものだと関心至極。 現代へのアイロニーであり警鐘として書かれたような気がします。
51 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不快娯楽ともいえる作風,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
人が普段当たり前のように感じ、信じているものを砕き、人の心の闇を抉るような作品だったと思います。多角的な価値観を持つ作家、京極夏彦さんのある種ひねくれた側面がフューチャーされた作品だと思います。 帯に書かれたようなミステリー要素はほぼ無いですが、「非常に整合のとれたプロットにも関わらず、座り心地の悪い」感覚を味わう事ができます。その居心地の悪さをどう受け取れるかが不快娯楽として今作を楽しめる鍵であると思います。 個人的には今作のような作家像が筆者の持ち味であると思えるので、ファンの方は楽しめるのではないでしょうか?
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
残念です,
By 文四郎 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
京極夏彦の「妖怪ぬきの」現代ミステリということで期待しましたが、残念な内容でした。主人公であり語り手のワタライケンヤのキャラクターと役回りに説得力がないと思います。 設定では、学歴も教養も仕事もないはずの彼が事件に関係する他者の論理の矛盾点や考えの甘さをズバズバ看破し、諭しまくります。 こんな人は現実には考えづらい…。 次回作に期待します。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
"無知の知"による新しい形の"憑き物落とし"譚として面白く読めたが......,
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
殺人事件の被害者であるアサミという女性に生前関わった5名の元へ、謎の若者が順にアサミの話を聞きに訪れ、その関係者達の自己欺瞞・保身に満ちた人生や考え方を暴いて行くという体裁の物語。これに書き下ろしの6編目が加えられている。アサミに纏わるエピソードが何時の間にか関係者達自身の人生にスリ替って行く過程が妙。関係者達の口からは、次第に「厭な小説」と同頻度で「厭」という言葉が出て来る。そんなに人生が「厭」ならば、いっそ「死ねばいいのに」というコンセプトである。だが、(不気味さを伴った)露悪小説あるいは痛快小説といった趣きは全く呈しておらず、むしろ逆の印象を受けた。若者はそんな人達を決して異常(「死ねばいいのに」)とは考えておらず、対話を通して"憑き物落とし"の役を果たしているという風に映るのである(「京極堂」シリーズの影響かも知れないが)。若者の正体は容易に類推可能(ただし、その性格設定は規格外)だし、関係者達の境遇や抱える悩みにも目新しいものは無いのだが、"無知の知"による新しい形の"憑き物落とし"譚として面白く読めた。ただし、書き下ろしの第6編の出来が非常に悪い。「死ねばいいのに」の新しい(真の?)定義を与えたりと、本作の解題を意図したものだろうが、興醒めの内容。もっと巧く書けたのではないか、あるいは無かった方が良かったとさえ思う。途中まで楽しめた分、尻すぼみの印象を免れなかった。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
タイトルのインパクトがでかいだけに,
By
レビュー対象商品: 文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫) (文庫)
たしかに面白いけどただそれだけというのが読み終わった感想です作者特有の引きずるような読後感がないな、という思いです 上手いのですがそれはいつもの事ですし肝心の展開も凡庸に感じました ただひとつ アサミという女性の興味が湧いたのは事実です もっと彼女の事を知りたいなと思わせられます これも作者の狙い通りなのでしょう しかしそれだけかもしれません 京極夏彦でなければ存在していたかも危ぶまれる本かもしれません
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
流石の一言,
By ミヤ (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
一人のフリーターの男性が、4回しかあったことのない、何者かに殺された知人女性の人となりを調べるため、彼女の友人知人・家族に話を聞きに行く話 こう書くと何の事ちゃ?と思う。そう、なんのこっちゃいなのだ。 彼女(アサミさん)の話をしたいのだけど、結局その関係者の話がメインになってくる。 今の現代人が抱えてる様々な、愚痴、不幸を、主人公の男性(ケンヤ)にぶつけ、 学識も常識も無いはずのケンヤが、カウンセラーのように、彼らをメッタキリ斬りし救って行く。 この辺の、いつの間にか立場が入れ替わる様や、愚痴や不幸をひっくり返す様は見事。 下手な作家が書いたら、絶対矛盾や歪み、強引さが目立つはずなのに、本作にはない。 あるのかも知れないが、上手さで見事にカバーされていて、驚く。 関係者はかなり極端な人が何人か居る、そこまではとは思うが、自分にも思い当たるな という人は居るはず、私にはあった。登場人物と一緒にケンヤに指摘され、ちょっとハットさせられた。 幸せとは、出来事もさることながら、自分の気持ちしだいなのだなとこの本を読んで感じた。 見た目からの先入観の恐ろしさも感じる事が出来る。 とてもブラックだけど爽快な本だと思う。一読をお勧めします。
20 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
みんなアサミのことが好きだったのに,
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レビュー対象商品: 死ねばいいのに (単行本)
各章は被害者の関係者が一人称で語る形式を取り、すべて準ひきこもりの若者が何者かに殺された知り合いの女性アサミについて尋ねる対話で構成されています。徐々に浮かび上がる被害者像。そして暴かれる関係者らが覆い隠していた秘密。ときにそれは彼ら自身が思いもよらなかったアサミの姿であったり、自らの姿であることも。 若者は対人スキルに欠けた、一見非常識で傍若無人なDQNのようですが、関係者達が口を揃えたように「馬鹿にされて辛い(認めて欲しい)」「自分は悪くない(相手が悪い)」「勝ちたい(負けたくない)」と他人との関係の中に自らの幸福やら不幸やらを見つけようとするなかで、自分自身は他人との関わりに何も期待しない人間であることについて非常に自覚的です。 結局、アサミがどういう人間で何を考えてたのか、なぜ犯人の手にかかって死ななければならなかったのかは最後までよくわかりません。客観的に見ればアサミは悲惨な人生を歩んだ、明らかに不幸な人間です。でも、本人は不幸だとは言ってなかった、無理してるようにも見えなかったというのも「真実」だったらしい。 唐突なようですが、たぶんアサミは菩薩です。 最後に「君は人殺しだよ」といわれて犯人が「安心したように目を伏せた」のは、おそらく他人のことなんか解らなくて当たり前」なのに自己イメージが他人にそのまま伝わったからであるとともに、殺したアサミが「人間じゃなくて、何かもっと凄えもの」でなくてよかった、という二重の安堵だったように思います。 「幸せなおちびちゃん?私がサミシイかどうかは私が決めるの」は相田裕の『ガンスリンガー・ガール』のセリフですが、誰かが幸せか不幸かなんて他人が決めることはできないんでしょうきっと。湊かなえ原作・中島哲也監督の『告白』のような映画になったらとてもおもしろいだろうなあ、といまから当てもなく期待してます。 GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス) |
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死ねばいいのに 作成者 京極 夏彦 (単行本 - 2010/5/15)
¥ 1,785
在庫あり | ||