Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 獣の奏者 (4)完結編

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 思った以上の作品でした。

前2作で完結した物語だと思っていましたが、思わぬところで後の2作を知り、手にとりました。
正直、前作があまりに上手く、そしてこれ以上掘り進める必要がないくらいまとまっていた感じがあったので、これは作者が書きたいと思って書き出したものなのか、それとも別の意図が動いてのものなのか、迷いました。

 が。

すべて余すところなく目を通してみれば、完璧だと思った作品さえも不完全だったのかも知れないと思えるほど、秀逸な作品でした。これほどまでに壮大な物語があったのか、前作を序章とは言わないまでも、この『獣の奏者』は全4作と言っていいと思えるほどの圧巻さは確かに存在しています。...
投稿日: 2か月前 投稿者: 月兎夜

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対
28 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 気になる部分が……
1,2巻を第一部とするなら、3,4巻は第二部という置き方なのでしょう。
昨年ある講演会で3巻を書き終えた、という話を聞いたときは短編集かと思っていたのですが、まさか2巻構成の話だったとは…。4巻を見た瞬間は「まさか…」とかなり驚かされました。
内容に関してはほかの方がいやというほど書かれているので省きますが、終わり方に関しては私もこれが一番だと思います。みんな幸せでよかったよかった!という終わり方は筆者らしくないですし。...
投稿日: 3か月前 投稿者: はしまき

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 思った以上の作品でした。, 2009/10/1

前2作で完結した物語だと思っていましたが、思わぬところで後の2作を知り、手にとりました。
正直、前作があまりに上手く、そしてこれ以上掘り進める必要がないくらいまとまっていた感じがあったので、これは作者が書きたいと思って書き出したものなのか、それとも別の意図が動いてのものなのか、迷いました。

 が。

すべて余すところなく目を通してみれば、完璧だと思った作品さえも不完全だったのかも知れないと思えるほど、秀逸な作品でした。これほどまでに壮大な物語があったのか、前作を序章とは言わないまでも、この『獣の奏者』は全4作と言っていいと思えるほどの圧巻さは確かに存在しています。
これは「エリンの一生」なんだ、決して穏やかではなかったけれど、英雄の物語でもない。ただ、王獣を愛し、愛し続けた女性の一生を綴った生涯。
読み終わったのちに胸中に残る切なさと、優しさはさすがとしか言いようがありません。
子供が読むに当たっては多少難しい表現もあるかもしれませんが、それでも読むべきであり、薦めるべき作品だと思います。

素晴らしい作品です。
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38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人々と獣たち, 2009/8/13
エリンの、リランの、イアルの、ジェシの、セィミアの、シュナンの、ロランの、アルの・・・・その他多くのそれこそ、物語では名前すら出てこなかった人々や獣たちの物語。
まさに歴史の転換点とも言うべき「そのとき」に、1人の人、1匹の獣の思いだけではどうしようもない大きな時代の流れと、それでも何事かをなさんとするそれぞれの意志の力と、いろいろなものが絡み合い織りなされる物語は圧倒的だ。


上橋先生の描かれた物語は登場人物達と同じ空気を吸っているかのように感じるほどにリアルだ。
これは、一字一句ゆるがせにしないその筆致ゆえかもしれないし、それ以外にも理由があるのかもしれない。ただ言えるのは、そのリアルさがあるからこそ、物語に登場する人々の思いや行動に、これほどまでにも強く私たちの胸が揺さぶられてしまうのだろうということ。

1人の力ではどうしようもない時代の流れに抗い、見据え、受け入れて、その上で為すべきと考えることを為そうとしたエリン。そしてそのエリンの思いを理解し、彼なりの方法で連れ添うイアル。
ジェシそして王獣達を解き放つためにエリンが採った行動とその結末は・・・
この先は皆さん自身の目で見て、感じて下さい。

ああ、なかなか心が物語から帰って来れない。。。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 壮絶で深い物語, 2009/9/13
寝る前に読み終えたため、頭が冴えてしまい、胸がいっぱいになって、なかなか寝付けませんでした。
あまりに壮大で、壮絶で、いろいろなことを考えさせられる深い物語です。

切なくてつらいところもありましたが、安直な方向に流されないところが、
上橋菜穂子さんならではの物語の紡ぎ方だと思いました。
でも、もうこれで本当に完結したのだ、エリンやイアルともう会えないのだと思うと、
寂しくてたまりません。

たくさんの人にこの作品を知ってほしい。上橋菜穂子という稀代の作家が
いるということを知ってほしいと心から思います。
児童書に興味のない大人は手に取らないでしょうし、児童書コーナーだけに
置いておくのはもったいない作品です。
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43 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 まっさらな未来, 2009/8/12
真王の軍から逃げて、
「残された人々(カレンタ・ロゥ)」に知識を求めにいくことが
かなわないことだと判断したエリンとイアル…
エリンは王獣部隊の養成を、
イアルは王獣部隊が戦場に出る必要のないことを願って
闘蛇乗りになることを決心します。

危惧した通り、隣国ラーザは闘蛇部隊を率いてリョザ王国に侵攻、
いよいよ戦いの幕が切って落とされます。
人の手によって繁殖された闘蛇と王獣が出会ったとき、
一体どんな災厄が訪れるのか…
「緑ノ目ノ民」と「金ノ目の民」がともに巧妙に隠してきた真実に、
とうとうエリンは出会います。

王獣部隊育成のため、リランたちを訓練するエリンの葛藤と、
それを支えるイアル、見守るジェシや周囲の人々…
エリンは望んだとおり、自分や歴史のしがらみに囚われない、
「まっさらな未来」をジェシにあたえることができるのか。

登場人物一人ひとりの心情が細かくリアルに描かれていて、
まるで、自分がこの世界に生きているかのように物語に引き込まれ、
一気にラストまで読めました。

この結末しかなかったんだろうなあ、とせつなく思いました。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 夢中になれる作品です。, 2009/9/30
久しぶりに、夢中になって読めた作品です。
文庫の2冊を読了し、即、続編を手配しました。
完結編のラストは、ある程度予測はしていたものの、涙が零れそうになりました。

ファンタジー作品は、異能を扱うことが多く、それゆえに、ご都合主義が横行し、安易に世界観が変わったり、と、古典の数作品以外は、大人の自分が満足するものは稀でした。近年完結した超大作ファンタジー作品も、作を重ねるにつれ徐々に物語の破綻がみえ、ラストシーンは落胆を通り越して唖然とした記憶があります。

本編は、確かにハッピーエンドではないかもしれません。
しかし、たとえ、ファンタジーの世界であっても、人の営みを描く以上、きれいごとだけではないことと、たった一人の有能な人間や、異能で全てが解決するものではない、という心が軋む厳しい現実が、圧倒的な筆力で描ききれていることに、とても感銘しました。

正直もう少し踏み込んでほしかったこともあります。登場人物の背景を知りたい、と感じる自分も否定できません。
ですが、作者が枝葉末節を省き、エリンとともに本編を突き進んでくれたからこそ、この読後感がえられたのかな、とも感じています。
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 おわり, 2009/8/18
探求編と完結編でいろんなものが見えてきて、疑問に思っていたことが晴れてよかったです。
「なぜ牙が一斉に死んでしまったのか?」
特滋水が原因だったら毎年牙が死ぬはず。とずっと考えてましたが探求編でわかり、
「数万の闘蛇と二千の王獣が戦っても王獣が圧勝して、何も起きないはず」
これは完結編で明かされます
どちらも気になっていたこの疑問こそが探求編と完結編のおもな内容になっている気もします
どうして闘蛇編と王獣編で明かしてくれなかったの?とも思いました。

人の感情がありありと伝わってきて、読んでいて退屈はしないしこれから先何が起きるのだろうと常に緊張感もありました。
またエリンとその子供ジェシとのやり取りも見ていてすごく面白いというか、微笑ましいというか。
少しだけあとから設定を付け加えた感じはしましたが物語全体を見ると、きれいにまとめられていて後から書いたとは思えない作品でした

本当にこれでおわりかと思うと、寂しい気持ちでいっぱいになりますが
これほど心を揺さぶられた小説は他に見たことがありません。
子供から大人まで見れるので、いろんな人に見てもらいたい作品です
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 悲しみと希望と, 2009/9/20
確かに子供(小学生)には難しいかもしれない箇所が多々あります。でも解らなくても読み、記憶に残ることが後に思い出して、理解することにもなる、と本書の中でエリンが言っている、まさにそうだと思います。
1、2巻で終わりで良かったという方もいますが、私は3、4巻が出てくれて良かったと思います。色々な謎が分かりました。
確かに悲惨な出来事の再臨を起こしてしまいましたが、エリンが分からないながらも、何とか最小限に止めようとした努力のおかげで、災厄の規模は縮小されたのだと思います。
あんなに愛した王獣たち、(特にリラン)を殺さなければならなかったエリンの悲しみは、計り知れないですね。そして、エリンの子、ジェシが自分の命をかけて、身重のアル(自分の姉だと思って慕っていた王獣)に乗り、母の代わりに全てを終わらせようと音無し笛を吹こうとするシーンに涙しました。
ジェシはエリンにもイアルにも似てなくて、生意気でおしゃべりで、最初は取っ付きにくかったんですが、エリンは複雑な環境で育ち母を亡くし、と過酷な運命にさらされて生きてきました。イアルもです。もし、両親ともにいて、余裕のある生活だったらエリンもあんな風に母に甘えたり、時には我儘いったりしてたのかもしれませんね。ただ好奇心旺盛なところはよく似た母子です。

最後に、エリンが最もしたいと願っていた王獣の解放が叶いました。この先、闘蛇も解放されると良いな、と思ってしまいました。物語は終るのに。
親子三人での幸せは叶いませんでしたが、イアルがのちに、ジェシの子供を腕に抱き、静かな老後を送ったのが救いでした。

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28 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 気になる部分が……, 2009/8/22
1,2巻を第一部とするなら、3,4巻は第二部という置き方なのでしょう。
昨年ある講演会で3巻を書き終えた、という話を聞いたときは短編集かと思っていたのですが、まさか2巻構成の話だったとは…。4巻を見た瞬間は「まさか…」とかなり驚かされました。
内容に関してはほかの方がいやというほど書かれているので省きますが、終わり方に関しては私もこれが一番だと思います。みんな幸せでよかったよかった!という終わり方は筆者らしくないですし。
戦争、というか争いごとが起きて、その双方の関係者がハッピーエンド(って書き方も嫌ですが、)なんてないと思うのです。必ずどちらも痛い思いをする、終わってからその失ったものの大きさに気がつき反省をする…で、悲しいことにまた争いを繰り返すわけですけど、最後の一章は本編の激流があったからこその心地の良い静けさを感じました。

……………で、
たしかにいい作品ではあるのですが、もっと巻数を増やしてもよかったんじゃないかと。
それなりに重要な筈なのに名前だけ、とかちょっと出てきて終わり、とか扱いがあんまりな人がちらほら。
一気に出さずにゆっくりでもいいのでいろんな話が詰まった作品に仕上げてほしかったな。
あと、エリンとイアルの結婚するまでの話をジェシに聞かせるとかのでもよかったから書いてほしかった…。本編での書き方が気になるんですが、さらっと流してるよ!すごく重要だと思うんですけど!


面白かったのですがなんだかんだで気になる部分が多かったです。
私だけなのかな……
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 激しく、切なく、美しく、そして気高い物語!, 2009/11/7
読み始める前に表紙を見るとエリンの姿がない・・・そうか・・・全ては終わったんだな・・・と分かります。

前半は、戦いに備えての王獣の「訓練」や様々な「謎」に 挑むエリンが描かれますが、それらは意外とあっさりとした書かれ方で、むしろエリンと家族の、戦いを前にした「かけがえのない日々」の描写が多く、不思議にも感じますが印象に残ります。「真実」を知るため、禁忌に触れる行いをあえて選んだエリンの迷いと苦悩。自らの行く手に待ち構える「運命」にたじろぎながら、茨の道を突き進むエリンの姿は痛々しいほどで、細かな展開よりもエリンたちの「家族愛」の描写が主と言えます。

後半は、次第に不穏さを増す「世界」が、避けられぬ戦いに向かってなだれ込むと言う怒濤の展開。

結末は・・・優しく・・・せつなく・・・叙情的・・・。

さすがに上橋氏らしく、様々な伏線が最後には繋がっていく練り上げられたストーリーは見事!

そして、苛烈なまでのクライマックスの、激情と優しさが交錯し、不思議なまでの静謐ささえも感じられる描写には脱帽です!この場面、単なる「物語」を超えて、著者の「祈り」が眼前に繰り広げられるような、まさしく「叙事詩」のごとき美しさで思わず息を呑みます・・・。

数奇な運命に従って懸命に生きた、エリンという女性を描いたこの物語は、身勝手 な人間の行いを命を賭して諭す彼女の姿を通して、大いなる自然と人間との関わり方についての、著者の真摯な「思い」が形を成したものと言えるでしょう。 そして、そこには、とても厳しい、けれども暖かな「真心」が全編に流れており、結末の「悲劇」に向かって突き進むエリンや家族を包み込んでいます。「かけがえのない日々」の描写が素晴らしく・・・とても切なく感じるのはそのためですね・・・。

上橋氏独特の徹底したリアリズム、そして濃密な人間描写が溢れ・・・あちこちで泣けました!

闘蛇を哀れんだ母親の思いを胸に、最後まで王獣とともに在った唯一無二の「獣の奏者」エリン。その物語はここに終わるが、受け継がれた「思い」と「命」は続いていきます・・・。

激しく、切なく、美しく、そして気高い物語、世界に誇れるファンタジーです!

全4巻まとめて、全ての人にお薦め!
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 全巻読み終えての感想, 2009/10/12
まずはじめに、自分はこの作家の書く物語が大好きです。
何年か前に1〜2巻を読み終えて、エリンは今後どうなってしまうんだろうなと
考えを巡らしたことがありました。
そして、3〜4巻がでました。
感想は一言、
この物語は素晴らしくて、切ない。

上橋さん続きを書いて下さいましてありがとうございます、
心のモヤモヤが取れました。
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