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晩年の美学を求めて (朝日文庫)
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59人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書の著者曽野綾子氏は晩年と老年はハッキリ違うと喝破しています。

晩年とは経験を積んで年齢を重ねた方が、「人は皆、その年齢ほどに見える」という言葉を頭でなく、

心で理解し、人や国の補助や年金等の「甘やかし」を断固拒否し、

自分の事は自分で世話をする…そうした「美学」を日々実践してはじめて「晩年」と呼べるのだ、と主張します。

何か一種「江戸っ子」の気風のよさを感じます。

翻って老年とは他人に依存し、人が何かをしてくれないと不平をこぼし、

ただ与えられることに依存した人間であるとは主張します。

学生時代に読んだ土居健郎の「甘えの構造」の中でこんな1節があります。

「身内にベタベタと甘える人間に限って、他人に冷淡である事が多い」

要するに曽野氏は「甘ったれた人間」が老若男女問わず「老年」であると喝破します。

曽野氏はクリスチャンで聖書の言葉を心の栄養にして育ってきました。

そうした「老年」に対して曽野氏は聖書の言葉をプレゼントしてくれます。

「受けるよりは与える方が幸いである」(「使徒言行録」(20・30))

私も晩年の美学を持って生きたいと思いました。
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12人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2007年5月24日
私も、54歳なので題名の「晩年の美学を求めて」の響きが良かったので読んでみた。

感想としては、テレビでバラエティ番組を観る余裕がある人は、読んでも損はないと思う。

本の内容で私に参考になった箇所の一部の抜粋と感想を少し記入します。

「ほんとうは、定年後は自由人になれたはずである。勤めに出る必要もない。気の合わない上役の心理を斟酌する必要もなくなった。

しかし、現実には、自由人どころか不自由人になった人も多い。

自分のしたいことがわからない。本も読まない。生活に必要な仕事の内容や手順も知らない。

自分に必要な身の回りの家事一切ができない。

心がけ一つなのだ。おもしろがれば、すべてできる。すべて自分が主体となり、その分だけ自由になる。」

感想:定年退職者は、今まで仕事ばかりしてきたので、その仕事がなくなると毎日毎日、何をして時間を潰していいのかわからない人が多い。

だから、直ぐにぼけてしまうのでは思った。

生活に必要な家事を、仕事と考える頭の切り替えができれば自由になれると思った。
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6人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2011年3月12日
人生の目的は「心を成長させ完成させる」ことに尽きると考えてきた。68歳にならんとしている今、晩年はいつになるか判らないが、作者の考えの根本に神がいて常に心を中心とした物事のとらえ方価値観に微動だにしない筋が通っていてすべてに共感できる。心を見つめ常に心と会話してこころの垢を取り除く日々を過ごしていたら、晩年は肉体が衰えて何もなくなった方がすっきり快適。これから年をとっていくのが楽しみ。勇気づけられ、確信を持てた本でした。
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8人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2008年7月9日
「晩年をどう生きるか?」ということに、きっぱり・すっきりと答えをだしてくれる。「あっ、そこにあるアレ取って!」などと、ともすると人をあてにしながら暮らしている我が身にとって、行き方を修正しなければと―心底から考えさせてくれた本。人間は自立して生きなければ、あるいは、そう覚悟しなければ、まっとうではないとのメッセージは強烈だった。歳を重ねてきたから、大事にしてほしいという気持ちが自立を妨げると指摘され、心から共感した。自立・自主・友愛―どこかの国是のようだけど、人間は自分のことは自分でするという当たり前のことが、当たり前でなくなりつつある現代人の、若者にも是非読んでほしい一冊です。
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2015年7月15日
私も7月1日でとうとう40歳になりました。私の感覚でも、晩年と老年はまったくの別物です。人生の折り返し地点を過ぎた今、精神的に円熟した人生を送ることの大切さを感じました。
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2011年11月1日
「晩年」という言葉は故人の人生を語るにあたって
良く使われる言葉だが、今を生きている自分が使うとなれば
どういう意識で使うことになるだろう。

ただ晩年とは死期が近づいている時期であり
高齢と言うわけではなく、人それぞれその年齢が違い
また、晩年と捉えられる時期も違っている。

その捉える時期の晩年を意識するとすれば
物心ついてから今までどう過ごしてきたか
そして未来へどう生きていくかを意識しなくてはならない。
そして、この世での自分の存在意義を
考えてみなくてはならくなる事もある。

自分の存在に意味はあるのか、果たして自分がいる事に
世のかなにとってどれほどの意味があるのか。
身近な周りの人のために役立っているため意味がある
などという安易な答えで承服できる話ではない。

重病などで一切の自由が利かず寝たきりで
すべてを他人にやってもらわないといけない人は
(周りの人に世話をする仕事を提供しているという点はあるが)
そういう意味では役に立っていない事になるので
存在の意味がない事になる。
しかしながら、今考えているような
人の存在の意義のある極限のケースにより
哲学的な提案を私達にもたらしてくれる所に
とても大きな意義がある。
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2013年9月14日
図書館で借りて気になったので文庫本で購入。「くれない族」の項は心に残った。日々料理をする気になった。
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2014年1月1日
世の大方の年寄りに、自分の生き方を見つめ直してもらいたい一冊である。
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