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29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 バランスのとれた税金の入門書, 2012/5/6
投稿者 
つくしん坊 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
 税金ほど身近でありながら、詳しい内容の知られていないものはないだろう。あやふやな知識でものごとを論じる程危なっかしいことはない。本書は、複雑怪奇な税制へのコンパクトな入門書である。著者は税制の専門家ではあるが、多くの本にみられるような、財務省の代弁者ではなく、比較的バランスが取れた内容である。

 日本の税制の根本的な問題は、所得税の大部分を納付しているサラリーマンが、源泉徴収と年末調整制度で、ほとんど税金への問題意識を持たない(あるいは持たせない)仕組みになっていることだ。また、税制を全体として理解しているとはいえない「専門家」がマスコミに出没して、財務省の意図に沿った内容を宣伝し、ますます国民の眼を本質から逸らしている。

 本書では、税制全体を戦後史の中で位置づけ、外国とも比較しながら、各税金の概要とその問題点を簡潔に説明している。個別の税金を詳しく調べる前に、本書を読むことで大きな流れを間違えなくて済む。また、現在話題の消費税についても、逆進性緩和の具体的な方法、および消費税が派遣労働を促進する恐れがあることなど、通常あまり議論されない問題点についても言及していて参考になる。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 税制のありかたを国民の立場でわかりやすく説く, 2012/6/22
投稿者 
hiroshi (鎌倉市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
消費税率アップの是非を論じる前に日本の税制がどうなっているのか、どのような課題があるのか知りたくて読みました。現在の税制の体系を説明しながら戦後の税制の歩みや各国の制度もわかりやすく紹介されています。

憲法は変わったのに税制は戦前のまま継続したのであちこちに矛盾やほころびが出ており、不備を繕うために無理な補修を重ねてきました。その結果、税制は徴収する側に有利で国民の目線でつくられてはいないと著者は指摘しています。

たとえば酒税法。1950年にビールは「金持ちが料理屋で飲む高級酒」と高い税率を決めたのでアメリカの6倍もの税金を課している。その隙間を突いて発泡酒が出てくると政府は高過ぎるビールの税率を下げずに、発泡酒の税率を上げたのです。

また、基礎控除、扶養控除、配偶者控除は生活保護制度と同様に憲法25条の生存権を根拠としていて、かつては生活保護費と同額であったのが、引き上げを怠り38万円と低いまま置かれている、など随所に新しい発見がありました。
話題の消費税についてはその欠点である逆進性の克服策にまで言及しています。また低い税率を求めて海外へ転出する企業や富裕層に対して、各国が税率低下競争を繰り広げており、それが財政悪化を招いているとの指摘、それに対する著者の税制での国際的な協調の主張は時機を得ていると思います。

本来は富裕層が「小さな政府」=減税を主張し、中間・低所得者層が高福祉のための増税を言うはずなのに日本ではそうなっていないことに著者が抱く危機感に私も共感できました。

軽い新書が増えているなかで、さすが岩波書店。コンパクトでありながらずっしり重い内容がありました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 非常に分かりやすい, 2014/5/7
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
所得税、法人税、相続税、消費税、地方税といった日本の主要な税金について、
導入の背景や意義、問題点を分かりやすく記した一冊。
普段あまり意識することのない税金ですが、おかしな部分も多々あることが指摘されています。

たとえば相続税。同じ3,000万円を相続するのでも、一族全体の遺産が3億円あり、
大いに遠慮してそのうちの3,000万円を相続するのと、3,000万円しかない遺産を全て独り占めした場合では、
前者が多額の相続税を払う一方、後者は税負担はありません。
また、4月から8%に増税した消費税でも、消費者は店舗でしっかり負担をしていますが、
必ずしも店側が全てを納付しているとは限らず、店側の益金となっている額も少なからずあります。
消費増税分は社会保障に回すと喧伝されていますが、こうした点は触れられていないのが実情ではないでしょうか。

このように普段あまり意識することのない税金の裏側まで非常に読みやすく書かれており、
税制に関心のある人にとっては読んで間違いなく損のない一冊だと思います。
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5つ星のうち 5.0 好きな先生に教わるとキライな科目も..., 2014/8/30
投稿者 
K. ANDO (静岡県) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
 税金ってできればあまり関わりたくない忌まわしいイメージがありましたが、中年にもなってこの分野について何も知らないことに愕然として、あせりを感じつつ入門用に本書を読みました。

 難しすぎず、飽きさせず、一気に読み進むことができました。多くの下線を引きました。

(最近、法人税を下げろという声が喧しいけれど、)
●実は大半の会社は法人税を負担していない(62頁)

●消費税は福祉のために使うので高齢化社会のための税制だと勘違いしている人も多いが、本当の意味は所得税だけに頼っていると勤労世代しか所得がないために世代間の負担の不公平が生じることから、高齢化社会に対応して、高齢者にも負担してもらうのが消費税だ(114頁)

●消費税は派遣労働を税制面から促進してしまうので税率を引き上げるときは労働法制の方で適正な規制をしないと派遣労働がさらに増える可能性がある(116頁)

等、蒙を啓かれることが多く、読んでよかったと思っています。(終章の内容がとってもいいです。)

 本書の次に税制の詳細について書かれた本を読んでみようというやる気(?)にさせてくれました。ありがたい本です。
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5つ星のうち 5.0 税金の教養として, 2014/1/25
投稿者 
Amazonで購入(詳細)
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
税金を俯瞰する。
それぞれ税目の歴史や背景、問題点などが網羅されており、税金の教養として押さえておきたい1冊だろう。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「取られる」から「預ける」税金にするために, 2012/9/14
投稿者 
dream4ever (鎌倉) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
まったく自分の無知を痛感した一冊。

日本人(あるいは日本に住む外国人)は税金は「取られる」モノであり、「預ける」モノではないという現実を三木さん(1950−)はとつとつと綴る。
自分たちの納める(預ける)税金の使い道は主権者たる国民が決めるはずであるが、主権者に選ばれたはずの政治家が霞が関官僚らと、あるいは種々な業界、またあるいは外国からの圧力の中で使途が決められている。
そんな状況をしっかり国民として監視して透明性の高い情報公開というシステムを作り、逆進性や不公平感の少ない税制にしなければいけないのだろう。

いくつか気が付いた点を備忘録的メモ
サラリーマンと事業所得者間に横たわっている現行所得税法の差異を改める必要(サラリーマンが税制について知らなさ過ぎである事実)
法人税を負担していない実態。
給付付き消費税額控除を導入して、消費税の逆進性対策に取り組むはずだった民主党(結局子供手当だけ)
消費税率を引き上げるときには、労働法制の方で適正な規制をしないと、派遣労働がさらに増える可能性。
制度疲労の税制:相続税(回避しようとする抜け道)、国境を越える税制の違いを利用した節税・脱税
           酒税の不思議(ビールは高級酒?

ト―ビン税(通貨取引税、投機的通貨売買に課税)して国際連帯税創設(低開発国の開発資金に提供)
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5つ星のうち 5.0 あらゆる“税”への今後の問題点を浮き彫りにする, 2012/4/4
投稿者 
石島 嘉人 (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
日本の複雑でわかりにくい税制を一つ一つ問題提起し、それをどう考えていくべきかを切れ味よく丁寧に提言をしていくのが本書である。

(所得税)
所得税納税者の大多数を占めるサラリーマンが、源泉徴収・年末調整・確定申告不要という制度の下で、納税者意識が、どうしても希薄になりがちだが、納税者意識を自覚するためにも、サラリーマンにも法定の給与所得控除に替えて、給与に対応する支出を、広く必要経費と認める規定を設けた上で、実額控除を適用できるようにしてはどうか?!などの提案が、著者からなされている。
税金問題=政治に、もっと深い関心を抱いてもらうためにも、国民の大多数を占めるサラリーマンに、納税者意識を強く持ってもらいたい!という著者の気持ちは、私にも十分に伝わった。

(法人税)
日本の法人税率は、国際的に高いのだろうか?!
ヨーロッパのアイルランドでは、税率が2008年度には、12.5%にまで引き下げられ、今や世界中で法人税の引き下げ競争が始まっている。
グローバル経済下での法人税対策は、もはや一国単独で行っても何の効き目もない。
税の割引競争は、結局、各国の税制の首を絞め、最後は税をとれないことになる。
ここは、世界中の国々が一致団結して、法人税率を一定水準以上、下げないような大改革を行うことも必要なのではないか?!と、私は思う…。

(消費税)
消費税では、消費者の痛税感の刺激を和らげるために、財務省は、2004年から内税方式(総額表示方式)を強制することにし、税率アップへの布石を既に打っている。ちなみに、内税方式に切り替えれば、ビールのように40%以上の税負担でも、消費者は税負担を自覚しなくなるからに他ならない。
また、生活必需品等に軽減税率を導入するといった消費税の複数税率化問題や、低所得者層に一定の税額を還付する、給付つき消費税額控除についての説明がなされ、いかに逆進性を解消するかについてが語られている。
今、現在、日本の税収の約半分にあたる所得税・法人税を上げようとすれば、富裕層や大企業は、居住地をタックスヘイブンに移してしまう。結局は、消費税などの徴収しやすい税目が、上述のように、検討に検討を重ねられ、狙い撃ちされるのは、当然の流れなのかもしれない。
その他、相続税・酒税・たばこ税・自動車関係の税・事業税・固定資産税などについてが、詳しく語られているが、興味がある方は是非、本書を読んでいただきたい。

皆さん、税金は、“取られている”と感じているだろうか?!
私も、“取られている”と感じている中の一人である。
それは、当然、現在の政治に根強い不信感があるからに他ならない!!
しかし、著者曰く、「いつの日か、政府が信頼されて、“税金”とは、国民のためのものだという実感が得られたときに、はじめて、税は“取られる”ものではなく“預ける”ものに、気持ちが変化するだろう…。」と綴られている。
正直、上述のような考えは、あくまで理想論だろうが、すべての日本国民が、日本国を我々の力で変えていくんだ!という強い当事者意識を持ち、選挙権を与えられた私たちの清き1票によって、我々が納めた税金の使い道を決定する政治家を厳しい目で選んでこそ、本当の意味でこの国を動かすことになるのではなかろうか?!
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5つ星のうち 5.0 わかりやすい本です。, 2014/1/10
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レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
税金にまつわる仕事をしていますが、とてもわかりやすく説明された本です。税金について知識のない方でも十分に理解できます。この本に書かれている事をしっかりと子どもたちに教えていくべきだと思います。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 旧版からヴァージョンアップされた税制への的確な入門書, 2013/4/25
投稿者 
レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
 この新書は、日本の税金 (岩波新書)で日本の現行税制の問題点を暴きだした三木義一先生が、昨今の税制を巡る変化とそれに関する問題点を指摘した書物です。

 旧版と比較して、所得税の抱える問題、具体的には源泉徴収と年末調整のワンセットで構成されるサラリーマン税制が納税に関するサラリーマンの無知の原因であることを改めて指摘し、更には民主党政権で実施された「子供手当」に関する自民党やマスコミによる非難についても、高額所得者に有利な所得控除に依存する日本の現行の所得税制を抜本的に見直すという重要な意味を持つ改革だった点を指摘したうえで、その点からも税制に関する自民党やマスコミの勉強不足を痛烈に批判する内容となっています。
 そして所得税が個人課税に固執する反面、法人税の連結課税を大っぴらに認める課税当局のご都合主義も批判の対象となっています。

 更には、旧版と比較して、本書では現代の税制では深刻な問題となっている所得税及び法人税の国際的租税回避問題が新たに付け加わっています。現行の所得税の居住者を基準とする課税形式では所得税の租税回避には対処できなくなっている点から、国籍に基づく課税への切り替えの必要が、そして本店所在地を基に内国法人と外国法人を分ける現在の法人税制では、法人による国際的租税回避行動には全く無力であると主張されています。
 そして投機マネーの暴走による経済の混乱や国際租税回避行動に無力な現在の一国課税主義を脱するために、国際連帯税やトービン税の活用といった新たな課税の動きを説明することで、公平な税金の負担を考える上で重要であることが強調されます。

 税制ほど生活に身近なものはないにもかかわらず、税制の無知から感情論に走る危険性が多い上に、旧版で指摘された税制の問題点が全く改善されない点を考えるならば、税制に関する知識を知る上で本書で書かれた視点が重要である事は口を酸っぱくしてでも言いたいと考えています。
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8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 税金について、根本から見据えた書, 2012/6/27
投稿者 
Wolf - レビューをすべて見る
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レビュー対象商品: 日本の税金 新版 (岩波新書) (新書)
国会で、社会保障と税の一体改革関連法案が衆議院を通過したところですが、
消費税引き上げ、低所得者対策、など表面的にどうなるかはなんとなくわかるけど
そもそも消費税って、どういうために使われて?
税金とられてばっかだけど、ほんとのところはどうなっているの?
こんな疑問に答えてくれる書です。

所得税、法人税、消費税、相続税、地方税、
これらについて、その生い立ちや、紆余曲折が丁寧に解説されています。

そして、もっとも言わんとするところ、
帯にあるように、
「税金と正面から向き合わないできたら、いつの間にか、財政支出100兆円、税収が40兆円の国になっていた。これは誰の責任なのだろうか?」
結局、旧大蔵省、財務省のための税制改革で、国民のためのものではないと言うことである。
今回のような小手先、帳尻あわせの税制改革ではない根本的な改革を、政治に期待できない状態はいつまで続くのだろうか。
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日本の税金 新版 (岩波新書)
日本の税金 新版 (岩波新書) 作成者 三木 義一 (新書 - 2012/3/23)
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