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11レビュー
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74 人中、67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
徹底した自給自足の生活,
By とおのとほ (山形県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
この著書はアメリカの生活精神の結露として第1級の国民的古典だ。なんでも一から手作りし、自然への熱心な好奇心、探求心による観察はすごい。森の中のウォールデン湖畔でのほとんどが自給自足の生活。大学を出た男が社会に汚れるのを避け、隠遁する。あるとき町に出ると彼は逮捕される。税金を納めることを拒否していたためであった。それほど自信のある徹底した自足生活。彼のその目的はなんであろう。精神のピューリズムを求めたためであろう。彼の潔癖さは、たとえば新鮮な朝をコーヒーやお茶の香りや味で台無しにしてはならない、と述べているくだりでもわかる。またあまり多くを食べることを戒めている。多く労働することをさえ戒めている。これはあくせく建設に沸き立つ当時のアメリカ国民への批判でもあろうか。切り詰める所は切り詰め、時間を作り、自然の中で遊び、洞察を試みる。それはまさに手作りの洞察である。どこかの学問を当てはめるのではなく、自分自身の目で観察し洞察を(変な言い方だが)築き上げていく。自分の世界を自分の信念で構築していく、このやり方がアメリカを感じさせる。しかし、自然への洞察は自身の観察でするとしても、博大な文学的教養が随所に散りばめられているのは、彼の膨大な読書の証明である。こうしたことが「詩人博学者」と呼ばれる所以だろう。 本書の場合は何度も何度も噛みしめて読み味わうものである。
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
質素簡素な元祖エコ生活のすすめ,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
当初この本を買ったときは、地味で苦手な内容に辟易し、しばらくの間、といっても2年以上にもなるが、ほっぽらかしていた。いわゆる、積読状態。しかし、なんだか気になるってんで、そこで再び読み出してみると、これがいい、実にいい。元祖草食男子、LOHAS家元って感じだろうか、いまのエコブームの先取りとして、贅沢な消費社会に慣れてしまった我々に、実に示唆に富んだ意見を披瀝している。1845年のアメリカの独立記念日、つまり7月4日から、ソローはウオールデン湖畔に自分で小屋を建て、一人で自給自足の実験的生活を始めたのだが、この年、彼はまだ28歳だったのだ。もっと、齢を重ねてから、このような生活を始めたのかと思っていたのだが、意外だった。日本では、明治維新前で、あの坂本竜馬はやっと10歳になった頃か・・・・・。 ファーブルの「昆虫記」も真っ青って感じの、赤アリと黒アリの壮絶な戦いのシーン。この生き生きとした記述が印象深い。また地域の色とりどりの四季の景観描写、そこに現れる様々な生き物、しつこく登場するウッドチャック、地元民との交流。文明批評をも含め、1847年9月6日に湖畔を去るまでの2年2ヶ月と2日間の生活が生き生きと描かれている。 そして彼は自らのこの実験を以下のように総括しているのだ。 「もし人が、自ら夢の方向に自信を持って進み、頭に思い描いたとおりの人生を生きようとつとめるならば、ふだんは予想もしなかったほどの成功を収めることができる。」
38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
古典です!,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
家を建て井戸を掘り、森の中で家族ともども生活を始めた父が読んでいた本だ。年月を経てもまったく褪せない内容は、ソーローの洞察力の深さを窺わせる。人生において本当に必要なものは何かを考えさせられる。孤独の意味を考えさせられる。自然の中での生活を綴ったものにもかかわらず、社会学的でさえある。鉛筆を持ちながら読んでいると、片っ端から線を引いてしまう。素晴らしい本はいつまでも残る。この先も読み継がれていくことを望んでいる。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
自然を通しての人生観,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
ソローの数少ない著作のうち、代表的・代名詞的な作品といえるものでしょう。下巻の解説にもあるように、エッセーなど執筆活動は膨大なものがあったようです。その中で、集大成ともいえる本書が古典として読み継がれていくのは、その中に普遍性があるからだと思います。 ソロー自身が都会を離れて、自然の中で向き合い、自然と「対話」する生活の経験から生まれた言葉の数々。 自然を畏れるのでもなく、支配するのでもなく、ありのままで自然と共に暮らす。 必要以上の労働も、収入も必要としない簡素な生活の中からは、現代人が陥る「利益主義」「大量消費社会」に警鐘を発し、目を覚まさせてくれるメッセージが詰まっています。 たくさんの古典からの引用・オマージュ的な使いまわしも多いですが、ところどころに詞的に現れてくるソロー自身の表現の美しさにも注目したい良書です。 ただ、途中に挿絵のように掲載されている多数の写真ですが、写真の解説は各写真の下にほしかったです。下巻巻末にまとめているため、非常に参照し難いです。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自然に向かい合って雄弁なアメリカ精神,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
19世紀中盤のアメリカで自然の中に暮らした著者が、雄弁に詩情と思想を語った書。読んでいる最中はその言葉に酔ってしまうのを止められないが、後で考えると何かしら奇妙な感慨に囚われる。それは、描写を読むほどに存在感のある自然の景色の中で、まったく雄弁さが衰えることのないことだ。人が生きることの本質についてや、豊富な古典作品への造詣、経済についてのまなざし、自分が感受した印象、まったく流暢さの途切れることがない。それは読んでいるとぐっと来る要素でもあるが、その内に何か違和感を感じ始める。自然の中にいると言葉少なになっていくのが、自分にとってはそれこそ自然な感じ方に思えるからだ。 わずかながらの経験で言えば、自然の中で労働したり生活していくと、はじめは自分の中の意識が心の中で過剰に反響していくが、日に照らされたり風に吹かれたり雨に打たれたりの中で無心で汗をかいていくうちに、ふとしたときに自然の静寂さと自分の静寂さがシンクロするときがあり、上手く言葉にはならない感じのそこに、自然の中にいる何らかの醍醐味があると思うのだが、そして日本伝統の物語や短歌・俳句の世界はそんな上手くいえない部分を言葉少なに言うことで絶妙に捉えていると思うのだが、この著書では澱みのない多弁が繰り返し繰り返され、自然の中にいる静けさ(津軽弁を交えて言えば、「自然が、ばほらっと自然だ」という感じ)を感じる余地がない。それはやはり、アメリカ精神の典型なのだろうか。文化の型の差、といえばそれまでだが。 この著書はホイットマンの詩作にも影響があったように見えるし、その詩情と思想を交えた多弁さは、後のジャック・ケルアックの散文にも強い影響を与えているのは間違いないと思う。とはいえ、何か不思議な読後感のある一冊。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読まないほうがいいかもしれない。今の人生が変わってしまうから,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
突然ですが、「今を生きる」と言う映画をご覧になった方はおりますでしょうか?少なくない方々がイエスのお返事を下さると思います。 この映画の中で、人生に悩める青年に送るのに適した言葉がぞくぞくと出てきます。 例えば 「多くの人間は静かな絶望のなかで日々を送る」 「僕が森へ行ったのは、味わい深く生きるためだ。いよいよ死ぬときになって、自分は本当は”生きていなかったのではないか”と思わないために」 などの台詞です。 僕が初めてこの台詞を聞いたとき、これは映画のオリジナルの台詞だと勘違いしました。 この台詞はある本に書かれた一節だったのです。 その本は既にこの世を去った詩人のものでした。 彼の名はソロー。 28歳のとき森へ入っていきます。 その一連の流れや記録がウォールデンです。 決して、万人に受ける本ではないかもしれない。 でも、ある種の人々はこの本を読めば、人生の神髄を吸収することでしょう。
40 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
避けては通れない。,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
米国文学をたしなんだ人なら誰だって、ソローの名は耳にした事があるはずだ。ホイットマンやエマソンといった名前とともに。 しかし、題名だけ知っている本って結構多いのでは無いだろうか?無意味な世界史的知識の様に。 「クラシック」というのは、勿論、時の試練に耐え残った物のこと。本書がそうである。 読み終えた後、あなたは自分が「ラッキー」だと感じるだろう。出会えるべくして出会ったと感じるだろう。 良くある「読んだ後、以前の自分とは違った自分に出会える」というキャッチコピーを地で行く事になるだろう。 テグジュペリは俯瞰して、諭す言葉を得た。ソローは地に足付けて、語る言葉を得た。 「X世代」にこそ読んで貰いたい一作。
48 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
裏読みすれば起業家の指南本,
By 菅井英明 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
一読すると都会の生活を離れて森で隠者生活をすることに憧れた北米の哲学者の手記のように見える。しかし、ソローはオグマンディーノらに強い影響を与えただけあって、そういう読み方は正しくない。ソローが2年2ヶ月と2日を全力で過ごした森の生活は、「森」の部分をマーケットに、「農業」の部分を「ビジネス」に置き代えて読んでみるとすばらしい起業家の指南本となる。結局、彼がこの上巻で言っていることは、(1)昨日明日ということにとらわれず、今一瞬に集中しろ、(2)自分にできることは徹底して細部までやれ、(3)自分と関係のないニュースに振りまわされるな、(4)何かを始めるなら、絶対に経費を最初の段階でかけるな、ということである。これは正に現代の成功哲学者が好んで用いている考え方である。 他にも、農場を買う前に何度も検分しろ、費用より収入が多くなるようにしろ、という当たり前と分かっていてもなかなかできないことや、農作物について自分が徹底して知るのと同じ位、農作物に自分が知られるようにしろ、という今のインターネットビジネスに共通するような考えも紹介されている。 こういった生きかたを徹底するれば、自分の存在する環境の中で、それがビジネスであろうと、森の中であろうと、自分の存在を実感しながら豊かで幸福な毎日を過ごせる、というのがソローの主張である。 星が5つにならないのは、翻訳のせいか元々の文体のせいか、それとも時代の違いのせいか、意味が不明なところが多少あるのと、文学好きでないときっと最後までは読めないため。内容のせいではないことに留意して欲しい。
28 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
生き方は色々ある,
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Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
森の生活という題だが、なかなかに経済の話が満載の本だ。著者は経済感覚がかなり優れた人なのだろう。とにかく自分の仕事に家庭に置き換えて読んでみると凄く為になってくる。「自分自身の生き方をみつけ、貫いてほしいものだ」という一文があり、もっと内観せよ、というメッセージに満ち溢れている。 「大人のほうは、生きるに値する人生を送ることが出来ないくせに、経験によって子供たちよりも賢くなったと思い込んでいる」には大いに頷き大いに我が身を振り返らせてくれる。 訳し方に問題があるのか、ダラダラした感じは否めない。
7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
森に生きる,
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レビュー対象商品: 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) (文庫)
自分の手で家を建て、自分の手で作物を育て、自分で料理して、そうやって生きてみた人のお話です。果たして現代でできるのか、こんな生活。意志があればできるのかもしれないなあ。携帯とかPCとか、約束とか時刻表とか、友達とか家族とか、学校とか会社とか、いろんなものに縛り縛られてる今から逃げ出したくなる人の心をくすぐる本です。 きっとやればできるんだろうな。 =心に残ったところ= ある目的地に行くために、働いて、そして得たそのお金で汽車に乗って行くのと、歩いてゆっくりいろいろな景色を見たり、人と会ったりしながら行くのだったら、私は後者を選ぶ、と言うようなことが書いてありました。 |
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森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) 作成者 H.D. ソロー (文庫 - 1995/9/18)
¥ 819
在庫あり | ||