内容紹介
“最初から最後まで、一瞬の油断も許されない。”-Stephen Hunter, THE WASHINGTON POST
ある朝突然、あなたの親しい人が、別人になっている。
地球外からやってきた謎の生命体。それは眠っている間に人間の習性を変異させ、次々と魂のないレプリカントを生み出していく。ワシントンD.C.の精神科医キャロル・べネル(二コール・キッドマン)と同僚のベン・ドリスコル(ダニエル・クレイグ)は、原因をいち早く究明しウイルス拡大の阻止に乗り出す。生き残る術はただ一つ、決して眠らないこと。誰一人信用できない悪夢のような状況の中、二人はウイルスの侵攻を食い止めることができるのだろうか!?ジャック・フィニイ原作のSF小説『盗まれた街』を製作ジョエル・シルバーが映画化。ある朝突然、インベージョン≪侵略≫が始まる!
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原作は、これまで『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』など3度も映画化され、日本でも「ウルトラセブン」の1エピソードに似た設定が登場した、ジャック・フィニィの小説「盗まれた街」。ある日突然、自分のまわりの人間の行動がおかしくなる。外見は何ら変わらず、人格が変移しているという物語だ。主人公はニコール・キッドマンが演じる精神科医。ある液体に感染すると、睡眠中に人格が乗っ取られるという事実を知った彼女が、眠気と闘いながら、愛する息子に迫る危険を必死に避けようとする。
無表情の人間が街に溢れ、彼らが襲ってくる展開には、どこか往年のSF映画のテイストがあり、ここを懐かしいと思うか、古くさいと思うかで本作の評価が分かれるだろう。B級のノリが楽しめるかどうかもカギだ。感染者のフリをして無表情に徹するニコールの演技は、彼女らしい、いい意味での人形のような美しさが際立ち、ハマリ役。母親の息子への愛と彼女の壮絶な決意が大きなテーマとなっているが、その裏では、人間の次に地球を支配するのは何か、という静かな恐怖も漂っている。「地球は人間のもの」と、おごれるわれわれに、この「原作」は警鐘を鳴らしているのだ。(斉藤博昭)