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ヴェラ・ドレイク [DVD]
 
 

ヴェラ・ドレイク [DVD]

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   「秘密と嘘」などで知られるマイク・リー監督の新作。1950年代のイギリス。明るい働き者で一家の母。気だての良いヴェラ・ドレイクには秘密があった。望まない妊娠をしてしまった女性たちの堕胎の世話をしていたのだ。しかし当時のイギリスでは、人工的な妊娠中絶は法律で禁じられていた。ある事件がきっかけでヴェラの秘密は白日の下に晒され、彼女自身も裁判にかけられてしまう。
   リー監督の演出手法は変わっている。俳優たちに手渡されるのは、自分の出番のシナリオだけ。彼らは何回も繰り返されるリハーサルを通して、自分の役がいかなる人生を歩んできたかを考え、それに裏打ちされた演技を求められる。俳優としてではなく、登場人物としての発想と手段で、リーの創作したドラマを進めることを要求されるのだ。「ヴェラ・ドレイク」におけるヴェラ役=イメルダ・スタウントンは、50年前のイギリス女性になりきり、その善意から行った行為が裁かれるという難しい役柄を自分のものにした。「ヴェラ・ドレイク」での彼女の姿が感涙を誘うのは、単に演技が上手だからではなく、その立ち居振る舞い、リアクション、すべてがヴェラであるという説得力を醸し出していたからだ。傑作。(斉藤守彦)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

2004年ヴェネチア国際映画祭で2冠に輝いた、『秘密と嘘』のマイク・リー監督による人間ドラマ。50年のイギリス。望まない妊娠をした女性たちの堕胎の手助けをしていた平凡な主婦、ヴェラ・ドレイクの数奇な運命を描く。

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5つ星のうち 5.0 イギリス戦後復興期の社会規範と家族, 2006/2/12
マイク・リー監督の映画の中でも、とりわけ観る者に時代背景の知識と理解を要求する映画。時代背景を理解しているのとそうでないのとでは、評価が大きくズレてくる類の映画なのだ。そのこと自体映画としてはマイナス・ポイントなのかもしれないし、現今のロードショー映画を見慣れた感性にはアピールしにくい映画だということもわかる。観る者を楽しませることからは遠く離れた映画だ。
 1967年に法改正される以前のイギリスにおける中絶法がどれほど困難な状況を女性たちにもたらしたものであったのかが、戦後復興期のイギリス社会についての綿密な史実調査をふまえた上で登場人物のキャラクター作りとストーリー展開に描きこまれている。この人間ドラマの陰影がマイク・リーの作品群の中でもいっそう重たい深まりをみせている一因はそのあたりにあるように感じた。同じ法律でありながら階級によってその意味が大きく異なったものであることをこれほど説得的に示したフィクションはほかにない、といってもいい出来のように思う。
 合法中絶と非合法中絶との境界線は、社会によって違うし、時代によっても変わっていく。一見時代離れしたかのように見えるこの映画は、そこを踏まえつつも、非合法中絶(あるいは広く犯罪)に対して社会や家族がどのような立場と理解を示しうるのか(あるいは示しえないのか)を考えさせてくれる秀作である。戦争体験を静かに思い起こして交わされる会話場面にも、忘れがたいリアリティがある。
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5つ星のうち 4.0 迫真の演技, 2006/9/20
 大学の女性学のクラスでの課題になっていたので観てみました。話は暗くなるだろうと思ってみてたけど、確かに暗かった。映画が終わってからふと、自分が映画の内容をあまりにも深刻に受け取っていることに気付く。まるで、ドキュメンタリーを観ていたような気がする。

 既にここにもちょっとした議論があるけれど、女性学的には"intersectionalism"といってある人物がいろんな道の交差するインターセクションにいるからそれが人生を大きく左右するというもの。それで階級、人種、時代背景などに伴う法律。明らかに女性であり、戦後であり、産業革命後であり(産業革命後は子供が農業の働き手というよりは教育などで金がかかるとみなされ重荷となっていた)と登場人物の周りをみていくといろんな要因がそれぞれに差別を引き起こして、女性たちを不利な立場に立たせている。

 時代背景を知らないと映画のありがたみがわからないというようなことを書いている人もいるけれど、映画の評論は演技のリアルさに焦点をおいて、その上で賞を与えているようだから、予備知識がどうであれ、誰でも感動させてしまう魅力がこの映画にはあるのではないかなと思う。
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5つ星のうち 4.0 「主婦マリーがしたこと」のイギリス版, 2006/8/26
By ryouka1197 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「主婦マリー」(仏)のほうは極刑になるので、この映画の結末は比較的温情あるものに感じました。
中絶は犯罪か否かというテーマで、この映画は犯罪とされていた時代にいた女性の話です。
ヴェラは二人の子供を持つ主婦。献身的に働き、いつも笑顔でお金にも執着しない。
この主役の女性は、彼女自身が実はそんな性格の人ではないのかと思うほど
見事にヴェラを演じきっています。
額のしわが小刻みに震え、凝視した目から涙がわいたり、しわくちゃなハンカチで鼻を押さえたりと、
演技とは思えないぐらいです。
リー監督は徹してヴェラは善意で行っていたという描き方をしています。ヴェラも最後まで、
「困っている娘さんを助けた」と言います。事実女性達は困っていて、そのうちの
強姦されて妊娠した女性は「産むくらいなら自殺します」といいます。
ヴェラは「(私は)娘さんの体をもとに戻した」といい、元の自分の体にもどることがヴェラを始め
出てくる女性達の望みです。
中絶は現代においても是非が問題になっていますが、堕胎行為は歴史上ずっと必要とされていると
言えるでしょう。例外を一切認めずに法で禁じた時、善意からそれを施行しようとする人が
現れたという皮肉。法が人の善行の判断基準になりえないと感じられます。
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“ヴェラ・ドレイク”はここ10年間の英語圏の映画の中では一番好きです。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: raywayne

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投稿日: 2007/4/1 投稿者: スレイブデイトン

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5つ星のうち 3.0 ★最初はよかったけれど★
話が進むにつれ、ヴェラのしていたことが分かってくると共に、
ちょっと軽率過ぎやしないかと疑問を抱いてしまいました。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/28 投稿者: mu☆

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