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20世紀アメリカ前半の大衆音楽を代表するバンド・リーダーであり、トロンボーン奏者としても知られたグレン・ミラーの生涯を名匠アンソニー・マン監督が描いた音楽映画の名作。貧乏な一奏者に過ぎなかったミラー(ジェームズ・スチュアート)が、ベン・ポラック楽団に入り、その演奏旅行の途中で女友だちのヘレン(ジューン・アリソン)と再会し、やがて彼女なしに自分の音楽はありえないことを悟ったミラーは急遽電話でプロポーズし、めでたく結婚。やがて自分の楽団を持ち、人々の支持を得るミラーだったが、そこに第二次世界大戦が始まり…。
ミラーの音楽を実に効果的に挿入しながらユーモラスに進むドラマの展開が素晴らしく、その中で音楽と愛情を両立させていくミラーの生きざまが実に心地よく胸に染みていく。ルイ・アームストロングなどゲスト出演も豪華。戦争に対するアイロニーもチラホラだが、一方ではミラーの音楽あればこそ、アメリカは時の戦争に勝利できたのではとまで思わせる部分もある。アメリカ、そしてアメリカ映画のもっとも良き部分を見事に抽出し、画面に転じさせた傑作。アメリカ映画でなければなしえない奇跡のような感動作である。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
スウィングジャズを確立し、世界中のジャズファンに愛される伝説のミュージシャン、グレン・ミラーの生涯をジェームズ・スチュワート主演で映画化した感動の伝記音楽映画。“アカデミー・アワード・コレクション”。