内容(「CDジャーナル」データベースより)
くるりといえば“変態+ポップ”な脱力系バンドであったが、この6枚目のアルバムでは、ポップな部分が前面に出ていて、ドロドロした部分は影を潜めている。先行シングルとしてリリースされた(2)(3)(6)(9)は、どれも心に響く。いかにもイギリス録音っぽいサウンド。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
カラっとしている。キラキラしている。本作を聴いて前作『アンテナ』はずいぶん叙情的な作品だったんだなぁと気付くくらい。より明確にロックンロールにフォーカスしたという意味では『アンテナ』同様だが、その感触はまったく違う。それがこの通算6枚目のオリジナル・アルバム『NIKKI』だ。いまや半分メンバーの堀江博久(NEIL&IRAIZA)をはじめ、矢野顕子、イノトモ、臺太郎などが参加し、マサチューセッツとロンドンの2ヵ所でレコーディングされた本作は、低域に頼らず中域の豊かなニュアンスとダイナミズムを抽出した音質の素晴らしさがまず耳を引く。サイケデリックな要素やアイリッシュ・トラッド的な味付けをはじめ高度なアレンジが施されていながらも、そのアンサンブルは爽快なまでにスコーンと抜けている。「Tonight Is The Night」のニール・ヤング的な長尺ギターをはじめ、歌詞の随所に無邪気な遊び心を忍ばせた楽曲構築も、絶好調のバンド状態を反映。眩しいまでに初々しいロック・アンセム集だ。 (内田暁男) --- 2005年12月号