このCDの仕様
忌野清志郎名義としては約4年ぶりのリリースとして話題を呼んだアルバム「KING」から始まり、全国ツアー「WANTED」に前代未聞の弾き語りソロ・ライブ「ONE MAN SHOW」、グロンサンのCM出演に幾多の映画出演、そして、ツウキニスト(通勤に自転車を使う人々)ブームの立役者として。そんな多岐に渡る活動を“KING”として括った2004年。
今年の3月5日。1970年「宝くじは買わない」のデビューから、ちょうど35年目を迎える清志郎は、昨年11/26にリリースした至福のCMソング集「JUMP」を皮切りに2005年を35周年イヤーと制定。第2弾シングルとして放ったJ-HIPHOPの雄、RHYMESTERとのコラボレーションによる「雨あがりの夜空に 35」は、奇跡のリメイクとして巷を賑わし、ループのリズムに初ラップという清志郎のアクションも業界内外をニヤっとさせました。そして、35周年の大本命とも言えるニュー・アルバムが、「GOD」という強烈なタイトルでリリースされます。
前作「KING」に引き続き、盟友三宅伸治氏と共に約1年以上の制作期間を費やした今作は、ツアー・メンバーのNew Blue Day Horns(A.sax:梅津和時/T.sax:片山広明/Tp: 渡辺隆雄)や厚見玲衣(Key.)、宮川剛(Dr.)などの古くからの友人達も参加しプライベート・スタジオ【ロックン・ロール研究所】にてコツコツと仕上げていきました。洒落と皮肉を織り交ぜながら愛と平和や諷刺をRock/Soul/R&Bでアンサンブルする清志郎節は、まるで童心に戻ったようなウキウキする感動を与えてくれ、時が経っても耳恋しくなるようなどれも味わい深い作品郡です。
KINGでは全曲ミックスを手掛けたUAやフィッシュマンズなどで知られる名エンジニアZAK氏をはじめ、EGO-WRAPPINや電気グルーブなどを手がける新進気鋭の池田新治郎氏、裏口満(清志郎別名義)@Backdoor Manも意欲的にTDを手掛け、各々のエンジニア・ワークが彩りを添えた仕上がりとなりました。
HISの「旅行」やエースコックの「JUMP」など耳慣れたTVCFソングから、ハイロウズの甲本ヒロト氏をフィーチャーした「REMEMBER YOU」まで、まさしく35年の集大成と呼べる「GOD」。4月末からはアルバムを引っ提げた全国ツアーを予定していますが、3月2~5日の連夜開催される渋谷パルコ劇場でのレアなお騒ぎも見逃せません。清志郎、神出鬼没の2005年にご注目頂ければ、必ずイイことが起こるはずです! なにせ今年は「GOD」ですから・・・
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のっけから忌野流“イッツ・オンリー・ロックンロール”のマニフェストだ。前作
『KING』でRC時代を彷彿とさせる音像を呈示し、FRFのメインステージでは「雨あがりの夜空に」をはじめとする不滅の名曲たちで、清志郎初体験の10代をも泣かせるばかりか本人も倒れんばかりのアクトを見せ、そしてここにやってきた、のだと思う。特別に新しいことは起こらない。しかし35年もの間、歌い続けても戦いは終わるどころか激化し、愛する人は昔より危険に晒されていることを、彼は誰よりも強く感じている。ラヴソングが究極の反戦歌として最高にロックンロールでソウルフルなナンバーとして鳴り響く時間が、本作にはしっかりと定着されている。RCの黄金期をも凌ぐ、シンプルで強いアルバム。しかも当然のような表情で忌野清志郎は前進していく。(石角友香)