内容紹介
鬼才、テレンス・マリックが描く、未公開カルト逃亡劇
ジェームス・ディーンのように生きたい! 若者は危険な青春を必死で駆け抜けた!
25歳のキット・カラザースは、ジェームス・ディーンに憧れ、そのイメージを追い求める若者だ。その彼がある日出会った15歳の少女ホリー。彼女の純粋な魅力に惹かれて恋に落ちたキットに、ホリーの父親は2人の交際を禁じた。思い余って父親を殺してしまったキットは、ホリーとともにあてのない逃避の旅に出る。
1958年にネブラスカ州で実際に起った連続殺人事件を基に、15歳の少女ホリーと、交際を禁じられたため彼女の父親を殺した25歳のキットとの逃避行を、広大な荒野をバックに描いたカントリー色鮮やかなロード・ムービー。
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周囲の大人たちの無理解によって殺人を犯してしまった25歳の青年キット(マーティン・シーン)と15歳の少女ホリー(シシー・スペイセク)。ふたりは逃走しながら殺人を繰りかえしていく。若いカップルの無軌道な逃避行を描いた伝説的名匠テレンス・マリック監督のデビュー作。
実話を題材にしたものだが殺伐たる印象は薄く、ふたりの破滅的逃走を美しく叙情的な田園風景などが無言で見つめていくのみ。そんな大自然からの畏怖的視点は、マリック監督の第2作『天国の日々』や、その20年後に撮った第3作『シン・レッド・ライン』でも何ら変わることなく、この監督の一貫した信念を痛感させられる。なお、何ともセンスのない邦題と思われがちだが、これは劇場未公開のままマーティン・シーンが『地獄の黙示録』出演で盛り上がっていた時期に、単に『地獄』を冠した邦題でテレビ放映されたため(ただし観ている間ふと、真の地獄とはこのように美しいものなのかと思わされる瞬間すらある)。映画ファンなら絶対一度は観ておくべき名作。(的田也寸志)