内容紹介
その愛の"秘密"は永遠に封印されるはずだった。
たった一通の手紙の中に。19世紀を代表する詩人、ランドルフ・ヘンリー・アッシュと英国一スキャンダラスな女性詩人、クリスタベル・ラモット。文学史上に燦然と輝く二人の詩人は、すべてのタブーを超えて狂おしく愛し合った。その日々は美しい思い出と共に、永遠の時間に埋もれるはずだった。百年ののちに一組の男女によって、その手紙が発見されるまでは。過去、そして現在。2組の男女が織りなす切なさのシンクロニティ―。
映像特典…オリジナル劇場予告編音声特典…監督ニール・ラビュートによる
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ヴィクトリア朝時代の詩人を研究していたふたりがめぐり会い、やがて恋に落ちていく…。現在の男と女、そして19世紀、不倫関係にあったふたりの詩人。両者のラブストーリーがシンクロするように進行する、鮮烈な愛の佳作だ。現代のふたりを演じる俳優が適役で、文学研究者のヒロイン、モード役のグウィネス・パルトロウは終始、知的なたたずまい。相手役となるアーロン・エックハートは、激しいアクションなどにも挑み、学者でありながら男くさい魅力を発散している。
しかし現代以上に心をざわめかせるのが、19世紀のドラマだろう。手紙を通しての愛の交換。そこには肉体が触れ合うことができない故の激しい感情が渦巻き、かえって官能的である。夫の不倫に対する妻の悲哀も痛々しい。19世紀のファッションや生活も見事に再現されたが、映像の美しさでは現代も負けていない。英国ヨークシャーの田園風景が心をなごませるはずだ。ニール・ラビュートは、思いもよらぬ恋の運命を繊細につむぐのがうまい監督。時を超えた男女の関係は、偶然以上に、彼らの意志の強さによるものだと伝わってくる。(斉藤博昭)