内容紹介
2003年8月からNHKで放送された時代劇。東北地方の架空の藩、海坂藩を舞台に、ある武家の青年が身に振りかかるさまざまな事件・困難を乗り越えて成長していく様を描く。
【収録内容】
第1回「嵐」
第2回「蟻のごとく」
第3回「ふくと文四郎」
第4回「秘剣村雨」
第5回「罠(わな)」
第6回「逆転」
最終回「歳月」
《映像特典予定》 テレマップ、プレマップ(番組宣伝映像)
《原作》 藤沢周平
《脚本》 黒土三男
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藤沢周平の長編時代小説のドラマ化。東北の小藩に生きた下級武士の息子の波乱に満ちた青春模様が、奇をてらうことのない正攻法で描かれている。義父・牧助左衛門(勝野洋)が藩の世継ぎ争いの陰謀に巻きこまれ、ついには切腹させられてしまう。反逆者の子という烙印を押された文四郎(内野聖陽)は、その屈辱に耐えて勤めと剣術に励み、仇である主席家老・里村左内(平幹二郎)への復しゅうを誓う。
社会の理不尽に直面する中で、義を見てせざるは勇無きことかとの決断を迫られる主人公の耐え忍ぶ姿、ひたむきな思いが切々としていていい。文四郎とふく(水野真紀)との宿命的な関係も物語の見どころ。敵方の松明を避けるため、舟底に横になって身を潜める場面の美しさたるや。月明かりに照らされる2人の絡み合う姿には息をのむ。また、闇に真剣の輝きだけが鈍く光る殺陣も迫力満点だ。ただ、ほとんど忍術のような秘剣村雨の再現には、肩透かしを食わされた気分。(麻生結一)