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アルヴィンは、娘と2人暮らしの老人である。その彼のもとに兄が心臓発作で倒れたと連絡が入り、彼は時速8キロのポンコツトラクターで、兄のもとへと向かう。
このおじいちゃんのくり広げるロードムービーの魅力は、なんといってもアルヴィン演じるリチャード・ファーンズワースにつきる。彼が旅を通して出会ったさまざまな人たちに語る、自分の人生。年輪を重ねてきた人でなければ語れない深みある言葉の数々には、じっと耳を傾けずにはいられない。そこにはユーモアもあり、思わず涙する感動もあるのだ。
監督は『ツイン・ピークス』など、狂気にかられた人間の不条理ドラマを撮ってきた、デイヴィッド・リンチ。リンチがおじいちゃんの映画!? と、意外に思う人もいるかもしれない。しかし、このようなシンプルな感動映画の傑作をサラリと撮れるあたりに、彼の底力を感じずにはいられない。(斎藤 香)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
巨匠デヴィッド・リンチが手掛けた感動ドラマ。73歳のアルヴィンの元に、仲違いしている兄・ライルが倒れたという報せが入る。和解をしようにも運転免許がなく、そして目も不自由な彼は、トラクターで遠く離れた兄を訪ねようとするが…。再リリース版。