内容紹介
L'INNOCENTE 1975年/イタリア
COLOR 124min. イタリア語モノラル シネマスコープ(スクイーズ) L'INNOCENTE c 1976 RIZZOLI FILM. 片面1層
収録:予告編
封入:解説リーフレット
監督:ルキーノ・ヴィスコンティ 製作:ジョヴァンニ・ベルトルッチ 原作:ガブリエレ・ダヌンツィオ 脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ 撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス 音楽:フランコ・マンニーノ 出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ ラウラ・アントネッリ ジェニファー・オニール ディディエ・オードパン、マルク・ポレル
イタリアの偉大な詩人でありデカダンの巨匠ヴェヌンツィオの原作をもとにした、貴族の愛憎物語。巨匠最後の、自らの階級への痛切なる挽歌。
愛人にうつつを抜かしつつ、妻ジュリアーナの浮気を疑う嫉妬深いトゥリオ・ヘルミル伯爵。夫の情事に悩み、憂鬱な毎日を送っていたジュリアーナは義弟フェデリコの紹介で、作家のフィリポと出会い、お互い好意を寄せる。ある日、妻がフィリポとの子供を身ごもっていることを知ったトゥリオは、妻を激しく責めるが、やがて男の子が生まれる。冬の礼拝で人が出払った日、家に残ったトゥリオは・・・。
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常に社交界にスキャンダラスな話題を振りまくトゥリオ伯爵(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は、未亡人の公爵夫人テレザ(ジェニファー・オニール)に夢中になるが、ないがしろにされた妻ジュリアーナ(ラウラ・アントネッリ)は作家フィリポ(マルク・ポール)との不倫に走り、彼の子どもを生んでしまうが…。
ガブリエーレ・ダヌンツィオの小説を原作に巨匠ルキノ・ヴィスコンティが手がけた豪華絢爛たる愛欲劇。自らの死を予告したと思しき『家族の肖像』の次に撮った作品で、ここにはヴィスコンティ自身を投影させたキャラクターこそ登場しないまでも、そもそも彼の出自でもある貴族階級の地獄のような悲劇を冷徹に描くことで、自らの人生そのものにピリオドを打とうとしているかのようにも思えてならない。事実、これが彼の遺作となった。(増當竜也)