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ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集
 
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ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集

~ バックハウス(ヴィルヘルム)
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楽曲詳細
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    作曲: ベートーベン
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    作曲: ベートーベン
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    作曲: ベートーベン
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    作曲: ベートーベン
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    作曲: ベートーベン
    バックハウス(ウィルヘルム)


商品の説明

内容(「CDジャーナル」データベースより)

巨匠ピアニスト、バックハウス(1884~1969)2回目の、ステレオ盤によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。ただし第29番のみ、彼の死のために録音できず、モノ録音を流用。いつでも、ドイツ音楽の伝統と神髄を根底においた演奏を響かせたバックハウス。この32曲のピアノ・ソナタでみせる構成感と表現の深さは傑出。重厚でスケール豊かな好演。時代を超えた規範として聴き継がれるだろう。

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5つ星のうち 4.0 旧盤をおすすめ, 2004/5/22
~バックハウスは2度のベートーベン・ピアノソナタ全曲録音を行っている。1度目は1950年から1954年にかけてバックハウス66歳から70歳のモノーラル録音。2度目は1958年から彼の死の年1969年にかけて74歳から85歳までのステレオ録音である。ただし《ハンマークラヴィーア》だけは彼の死による録音の中断のため旧録音しか残っていない。

~~
いずれの録音も高齢になってからのものであるが、やはり旧盤のほうが技巧的に安定している。しかし、技巧的な差は小さいと考えて良いだろう。音源は当時の録音技術の長足の進歩のためか新盤は旧盤よりはるかに良い。旧盤はホワイトノイズが聞き苦しい。

~~
演奏は旧盤のほうが新盤より高いテンションとモチベーションを感じさせ密度が濃い。新盤は旧盤においてすでに偉業を成し遂げたあとであるためか緊張感よりもリラックスを感じさせる。だが新盤はステレオによる新録音を残したという価値だけではなく旧盤とは違う作品に対するアプローチを示したという意味で価値を持つと思う。つまり新盤は旧盤よりおおらかで~~、細部の表現や技巧にとらわれない、くったくのない演奏といってもいいかも知れない。

~~
たとえば作品101(第28番)は新盤のほうがスケールが大きい演奏といえるだろう。他方《悲愴》第2楽章の美しさと繊細さ、味わい深さは旧盤が勝っているように思える。《ワルトシュタイン》においては旧盤ではロンドの主題の後、音楽が止まるという妙味を聴かせてくれるが新盤にはそれはない。

~~
バックハウスのベートーベンに対する解釈は旧盤のほうが新盤より精緻であり完成度が高いと思う。録音は断然新盤の方が良いが、バックハウスによるベートーベンの神髄を聴きたいのなら旧盤をおすすめする。~

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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 永遠の指針となりうる名盤, 2006/2/3
 このソナタ全集を買ってから大分過ぎましたが、おかげで、レコードライフが豊なものになりました。演奏の出来にムラがないので、他のピアニストがCDや演奏会で弾いているものと比較してみても楽しいし、バックハウスはどういう風に弾いているんだろう?という、一種の基準が生まれました(ただ、24番のテレーゼ・ソナタは、どうにも納得できない演奏でしたが…)。

 ベーゼンドルファーという、癖のあるピアノでの全集だったので、購入の時に大分迷いましたが、バックハウスはこのピアノの音の魅力を十分に引き出して、そこいらのピアニストがスタインウェイで弾いたものよりも良い音になっていて、全然気になりませんでした。音質も、マスタリングが変わったという効果が驚くほど出ているとは思いませんが、なかなか良い音質で楽しめると思います。

 テクニック的には、すでに時代が経ってしまった感もある気がしますが、みなぎるような精神性を感じとることができる点で、この番の右にでるものはないでしょう。フォルテシモもときに驚愕するものもあれば、しっとりと歌わせるピアニッシモもたまりません。

 バレンボイム、グルダ、ブレンデル…等の巨匠を始め、数多くの素晴らしいピアニストの全集があるなかでも、確固たる地位を占めているといっても過言ではない永遠の名盤といえると思います。どうしてもグルダが好き!とかでなければ、迷わずにこれをお勧めしたいです。

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26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 新全集には新全集の良さが……, 2005/7/27
 手元にあるのはLPなので、CDの音はわからないことをあらかじめおことわりしておきます。

 バックハウスの演奏の特徴の一つが、ベーゼンドルファーの持ち味を生かした深々としたウォームな音色にあるように思う。そしてデッカのステレオ録音は、バックハウスの音を良くとらえている。
 技巧的に万全かといえば、決してそうではない。「熱情」のようなスパルタンな曲では、少々指のもつれが気になることもある。ただし、それは「気にすれば」という話であって、音楽の形を壊すような種類のものではない。
 解釈は、旧全集と「大して」違うわけではない。私が偏愛している最後の32番のソナタにしても、旧全集であろうと、カーネギーホールでのライヴであろうと、やっていることは基本的に「あんまり」変わっていない。だから、旧全集の方が良いという人の気持ちは痛いほどわかる。
 でも、人間だから、同じことをやろうとしても、同じことをやっているつもりでも、その時、その場所によって、違う結果が出る。それは、フィジカルの変化も影響するだろうし、メンタルなコンディションも関係しているのだろう。
 話を32番のソナタに戻せば、第2楽章のあの感動的なアリエッタを、バックハウスはこともあろうに、あっさりと、スピーディーに駆け抜けていく。そして、第4変奏あたりで、このテンポで走らなければならなかった理由が見えてくる。そういう設計図は、従来と変わらないのだが、曲の頂点となる第4変奏以降の部分で、えもいわれぬ「間」の感覚は、この演奏でしか味わえないもののように思う。
 同じような印象を、30番や31番にも持っていて、やはりこれは得難い全集であるという結論に達する。
 体が思うようにならない人生の黄昏時を迎えて、バックハウスはただ良い音を求めて新たな録音を遺したのか、あるいは、旧全集で言い残したことがあったのか、考えながら聴くのも悪くない。

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