本書は4つのPhaseからなっている。Phase1では「ポートとサービスのセキュリティ」と題し、ウェルノウンポートのぜい弱性や、AntigenやBoDetect、NetBus Detective、BlackICE Defender等のツールについて解説する。その上で、セキュアなWebサイトの設計について言及している。
Phase2「侵入防止メカニズム」では、バックドアやフラッディング、スプーフィングなどの侵入手段について対策を示している。一般的な手法についてはひと通りカバーしているので、ここに書かれている点には当然、ひととおりの注意を払っておく必要がある。
Phase3「タイガーチームのノウハウ」では、ルータやOSのデーモンのぜい弱性について解説している。特にルータに関しては、ベンダーごとの情報が充実している。
Phase4「全体的なセキュリティ計画」では、セキュリティポリシーの策定から運用まで、具体的な判断基準を示しながら説明する。内容的には実務ベースでかなり練り込まれた印象を受ける。
各Phaseには、検証用ハッキングツールのソース(VB)が、惜しげもなく公開されている。ただし、当然悪用も可能なので、使用には十分注意していただきたい。
なお、各章の冒頭には、著者の少年時代からの思い出がつづられている。著者がいかにしてコンピュータに興味を持ち、ハッキングの世界へと足を踏み入れていったかが具体的に述べられていて、読み物としても興味深い。(大脇太一)
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