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多くの科学者やSFファンが夢見た「タイムマシン」について、その実現の可能性と具体的な作り方を検討した1冊だ。著者のポール・デイヴィスは著名な宇宙物理学者で、これまでに20冊以上の科学書を執筆している。
本書の前半で著者は、アインシュタインの特殊相対性理論や一般相対性理論、カール・シュヴァルツシルトのブラックホールに対する見解、ホーキングの理論など、物理学の巨人たちのさまざまな理論を検証しながら「タイムトラベル」に関する自らの見解と課題となる点を述べている。決して易しくはないが、読者の知的好奇心を大いに刺激してくれる論考である。
第3章から展開される具体的なタイムマシンの作り方は、さらに興味深い。ここでは、タイムトラベルを実現させる際のさまざまな問題点や矛盾点を鋭くえぐり出しており、具体的にどんな装置が必要なのか、起こりうる問題は何なのかを明らかにしてくれる。
最終的に読者は、タイムトラベルの難しさを改めて実感し、がっかりするかもしれない。だが、古今東西の巨人たちが取り組んできた時間と空間の謎に迫ることができるだけでも、本書を読む価値は十分にある。(土井英司)
内容(「BOOK」データベースより)
アインシュタインからホーキングまでの現代物理学理論を駆使、もっとも現実的なタイムマシンのつくり方を考える。