著者によると、株や債券などの「紙の時代」から不動産や石油などの「実物の時代」に世界の流れが変化している中で、これから不動産投資は、あらゆる金融投資の中での選択肢の1つとして定着するという。そして、日本の国を当てにできない状況で、適度に働いて自由な時間を持ちながらにして家族が生活できるような「地に足の着いたお金持ち」になる方法の1つとしても考えられるという。
本書では、不動産投資の7つのメリットと7つのリスクを挙げ、さらにリスク回避のための6つのポイントを説明している。その中で著者は、日本全体としての地価下落はこの先20年ほど続くが、地方都市の新築アパートには投資としての将来性があると述べている。それ以外にも本書では情報や統計の集め方や、税金やローンについても簡単に触れられている。
不動産投資の入門書として、本書は非常に理解しやすい1冊だと言える。ただ、最終目的に不動産投資が良いという前提で議論が進んでいるために、金融商品や不動産に対する考え方に著者の考えが色濃く出ている書ではある。(木村昭二)
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