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探偵作家江戸川乱歩の事件簿―ミイラと旅する男 (ジョイ・ノベルス)
 
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探偵作家江戸川乱歩の事件簿―ミイラと旅する男 (ジョイ・ノベルス) (新書)

楠木 誠一郎 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和三年、帝室博物館でメキシコから寄贈されたミイラが展示されることになったが、公開されてみると全裸の若い女性の死体と入れ替わっていた。しかも、その死体には首がなかった!この猟奇的事件に興味を持った雑誌『新青年』の編集長・横溝正史は、江戸川乱歩を訪ね独自の推理を依頼する。しぶしぶながら横溝と現場に出かけた乱歩だが、そこで今度はマネキンの頭とすり替えられた女性の首に遭遇、いや応なく事件に巻き込まれてしまうことになった…。

内容(「MARC」データベースより)

昭和3年、帝室博物館でミイラが盗まれ、若い女性の全裸首なし死体と入れ替わるという事件が発生。横溝正史に推理を依頼された江戸川乱歩は、マネキンの頭とすり替えられた女性の首に遭遇、いや応なく事件に巻き込まれ…。

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5つ星のうち 2.0 名探偵乱歩、颯爽登場!?, 2005/11/27
 題名こそ江戸川乱歩の名を冠しているが、むしろ乱歩は自己嫌悪の末、憂き世から卓越した存在として書かれており、実質はワトスン役の横溝正史が出ずっぱりである。
 時代は昭和3年、上野の博物館で怪盗から盗難予告の出ていたメキシコのミイラが、若い女性の首なし死体とすりかわっていたという猟奇的な幕開けは、乱歩と正史が活躍するにふさわしい。

 だがその後がいけない。
 首なし美女(!)とミイラ紛失の二本立てのナゾを追いきれず、新たに死体が発見されるに及んで、だんだんミイラ探しはどうでもよくなってきて、謎解きの焦点が定まらないままにあれよあれよと急展開を迎え、いつの間にやら終わってしまっていた。

 後年の横溝は、結核の療養生活から来る乗り物恐怖症や、血を連想させる赤いものを嫌ったという性癖が顕れ、事件に巻きこむにはいささか不便であるため、喀血前の昭和3年に材を取ったのは研究の成果といえよう。
 だが、その他の架空の登場人物、特に乱歩・横溝と行動を共にする恩田警部、三宅刑事の造形があまりにステロタイプで、全体が安っぽくなってしまったきらいがある。

 楠木氏はほかにも「潔癖症探偵泉鏡花」三部作など実在の人物を登場させたミステリを多数発表しているが、本作と同レベルなら触手が伸びないなあ。
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