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金融探偵 (徳間文庫)
 
 

金融探偵 (徳間文庫) (文庫)

池井戸 潤 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。ミステリー連作集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

池井戸 潤
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業後、旧三菱銀行入行。’95年にビジネスコンサルタントとして独立。数々のビジネス書を執筆する傍らミステリーも執筆。’98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 318ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2007/07)
  • ISBN-10: 4198926263
  • ISBN-13: 978-4198926267
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 職探しの元銀行員のスモールビジネス開業。, 2009/1/22
By 正義の味方 (日本) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
これまで「江上剛氏」の合併銀行の人事抗争や反社会的勢力の内容の多くの作品に接し、また「高任和夫氏」の窓際族や早期退職組或いは定年退職のサラリーマンの悲哀や、これからの前向きな人生への応援歌や讃歌を楽しみ、そして「池井戸潤氏」の等身大の現実的な真の銀行ドラマを数多く読んできた。特に「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」、「シャイロックの子供たち」という銀行組織で活躍する主人公、そして「銀行仕置人」、「不祥事」、「銀行総務特命」という行内の特殊部隊として活躍する主人公の、これらの作品や或いは「仇敵」とは作品の設定や雰囲気が全く違うのが本書「金融探偵」だ。先に挙げた池井戸氏の各作品を読んだ後での本書の順番となったが、これまでの作品のようなワクワク、スッキリ、面白いという読後感は正直言ってあまりなかった。
主役の大原次郎は東京産業銀行に10年近くいたが銀行が破綻してしまい、ハローワークでの職探し中だ。大原は支店や審査部での中小企業融資業務経験が主の31歳だが、銀行を離れれば特にこれと言った専門スキルがある訳でなく職探しは難しい。そこにアパート大家の宮尾幹二から銀行借入の相談を受けることに。その結果、娘の宮尾梨香に背中を押されてアパートの一室で探偵事務所を開業した。そして徐々に仕事が舞い込んで調査、捜索、交渉に活躍する話だ。7話の短編集であるが、いずれもミステリアスな物語の連続である。他の作品には絶対ない不思議な物語だ。
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5つ星のうち 4.0 シリーズ化を期待, 2007/7/14
大手銀行をリストラでクビになった大原次郎は、再就職を目指して職安や面接に通う合間に、銀行時代に培った知識を頼りにされて、さまざまな依頼を引き受けることになってしまうのです。最初は暇つぶしのつもりだったのだけど、なかなか仕事が決まらないなかで、ついにそちらが本職になりつつあります。次郎は殺人事件に巻き込まれたり、詐欺事件に巻き込まれたりとか散々な目にあうのですが、元銀行マンの鋭い視点で難題を解決していくのでした。

池井戸潤さんお得意の金融ミステリーの連作短編ですが、持ち込まれるお話はお金に絡んだものだけではなく、今までの池井戸金融ミステリーからやや脱皮したようなストーリーになっています。

筆者の実力が垣間見えるのは、「誰のノート?」→「家計簿の謎」と続くお話。一冊のノートに書かれている内容からその持ち主を明らかにした上で、そのノートを巡って引き起こされる事件へ展開していきます。

金融の知識を土台にしながらも、金融とはまったく違った題材に取り組んでいるのですが、その推理の組み立てが見事なのです。

それと、元銀行マンが再就職にとても苦労している様がなかなか面白いんですよね。池井戸先生が書かれてきた銀行マンの姿とはぜんぜん違う、等身大の人間が描かれているのも好感が持てます。

評価は★★★★☆。難しい金融の知識も必要なく、気軽に読める一冊だと思います。

次郎が腰を据えて金融探偵一本で身を立てていく続編をぜひ読んでみたいです。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ほのぼのとした探偵もの, 2008/1/27
 勤めていた銀行が倒産し、毎日再就職活動を余儀なくされる大原次郎が主人公。住んでいるアパートの大家、宮尾家の財務相談に乗ったのが縁で、次々と持ち込まれる“事件”を解決する連作短編集。
 必ずしも内容が金融に限定されていない点が、著者の他の作品と異なる。「眼」では角膜移植を受けた男性の幻影の謎を、「誰のノート?」続く「家計簿の謎」では貸金庫に大切に残された3冊の古ぼけたノートにまつわる謎を解き明かす。
 全体として、ほのぼのとした雰囲気に包まれており、好感の持てる作品。粉飾決算や不正を扱っても、著者の他の作品のようなドロドロした作風にはなっていない。敢えて悪意が強調されていないからだろう。続編が出れば読んでみたいと思わされる。
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