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朗読者 (新潮文庫)
 
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朗読者 (新潮文庫) (文庫)

by ベルンハルト シュリンク (著), Bernhard Schlink (原著), 松永 美穂 (翻訳)
3.9 out of 5 stars  See all reviews (91 customer reviews)
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Product Description

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スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の上についてはほとんど知らないうちに、ある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。…二度と彼女に会うことはないと思っていた彼だったが、戦慄(せんりつ)の再会が実現する。ナチスの過去を裁く法廷の被告席に、ハンナがいたのだ。彼女が筆舌に尽くせぬ重罪を犯していたことが明らかにされていく、その裁判の進行を追いつつ、ミヒャエルはとてつもなく大きな難問に取り組みはじめる。ホロコーストを知った自分たちの世代は、どう対処するべきか?「理解に苦しむものを理解できると思ってはいけないし、比較にならないものを比較してはいけない…。ぼくたちは、嫌悪と恥辱と罪の意識を抱えたまま、ただ黙っているべきなのだろうか?何のために?」
本書はボストン・ブックレビュー誌のフィスク・フィクション賞を獲得した。たぐいまれな明快な文章で、少ないページ数のなかで多くの悪の精神の問題に挑んでいる。世界がかつて知り得たなかで最悪といえる残虐行為に加担したのが親や祖父母、あるいは恋人であった場合、彼らを愛するという行為はどういったことなのか?文学を通しての贖罪(しょくざい)は可能か?シュリンクの文体は簡潔であり、比喩表現、会話といった文章の属性を問わず、余分なものはことごとくそぎ落とされている。その結果生まれたのが、ドイツの戦前と戦後の世代、有罪と無罪、言葉と沈黙の間に横たわる溝を浮き彫りにした、厳粛なまでに美しい本作なのである。 --This text refers to the ペーパーバック edition.


内容(「BOOK」データベースより)

15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。

Product Details

  • 文庫: 258 pages
  • Publisher: 新潮社 (2003/05)
  • Language: 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4102007113
  • ISBN-13: 978-4102007112
  • Release Date: 2003/05
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (91 customer reviews)
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65 of 67 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 透明感のある物語です, 2004/11/12
青春の一幕だったはずの人が、時を経て再び自分の前に現れる。
知識も経験も積み、互いの状況も環境も変わっての再会は、昔、愛したという思いがあるだけに目をそらすことができず、かといって当時の恋愛感情のような激しい思いはなく、静かで冷ややかである。
当事者だった自分、傍観者となった自分、そしてその後、当事者にも傍観者にもなれず、居心地のよい距離をつかめずに過ぎていく時間。思いは立ち止まっても時間は立ち止まらない。
ナチスドイツのホロコースト(大量虐殺)が背景になってはいますが、私自身はそこにあまり重きを置いては読みませんでした。もちろん物語上はずせないテーマではありますが、それ自体よりも、そこから生まれた一人の人間の哀しい生き方、そしてそれをどう受け止めたらよいか分からず、自らも哀しみを抱えることになる人間の生き方、が焦点になっているように思います。

言葉にも涙にもならないような静かな哀しみで心がいっぱいになります。それでも誰かを愛したくなります。
何度も読みたくなる作品です。

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40 of 43 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 父の助言にテーマが隠されている, 2007/8/12
By A-san (台北市) - See all my reviews
 黄疸にかかり学校帰りに通りで吐いていた自分に、「ほとんど乱暴といってもいい態度で」面倒を見てくれたところから、主人公とハンナの物語は始まる。
 1では二人の愛し合う様子がひたすら描かれている。年の差が20歳以上あることが、ここでは禁断の愛といった趣を与え、スキャンダラスな色彩を与えている。
 ところが2において物語は急展開を迎える。20歳以上の年の差は全く別のところで重要な意味をもってくるのだ。法学部の学生となった主人公は思いもよらぬ場所でハンナと再会する。
 その後、主人公が父に相談する件がある。「わたしは大人たちに対しても、他人がよいと思うことを自分自身がよいと思うことより上位に置くべき理由はまったく認めないね」と父は助言する。本書に貫かれたテーマは、何も戦争に向き合うことだけではないと思う。
 3では主人公のとった選択が綴られる。そして、最後にハンナのとった選択も明らかにされる。私にはこれ以外の選択肢を想像するすべはないし、また、主人公やハンナは違う行動をすべきだったというような批評は全く的外れなことだと思う。
 すべてに意味を持たせながら展開していくストーリーは圧巻である。訳者があとがきで、ジョージ・スタイナーが二度読むように勧めていることを紹介している。あまりにも劇的なストーリー展開に、私も小説の細部にわたる仕掛けや感情の機微を置き忘れて読んでしまった一人であると思う。
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11 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 読んでよかったと思える, 2005/7/29
中学生の時半ば強制的に読ませられた本です。
翻訳物は苦手なのと、前半の激しさにページをめくるのが
おっくうでしたが、読み進めるにつれ消え、
後半は一気に読んでしまいました。全部読んで良かった。
その後、偶然知人が持っていたので再読。また読んで良かった。
そして、文庫になったので購入し、再々読。やっぱり読んで良かった。

読むたびにいつも違う感想を抱きます。
悲しかったり、少しの幸せを見いだしたり、重く受け止めたり...
安っぽいお涙頂戴的な感動ではなく、深く響く感動があります。

この本の影響では全くないんですが、ドイツ語を勉強しました。
英訳の次はオリジナルに挑戦してみよう...かな。

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