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娼婦の部屋・不意の出来事 (新潮文庫)
 
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娼婦の部屋・不意の出来事 (新潮文庫) (文庫)

吉行 淳之介 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

男に翻弄され、ほかの職業についてもすぐに元の娼婦に戻ってきてしまう女に対する「私」の奇妙な執着を描いた『娼婦の部屋』。場末のキャバレーで働く女と、女のヒモで気の弱いヤクザ、三流週刊誌の記者である「私」との三角関係を淡々と描いた『不意の出来事』。ほかに『鳥獣虫魚』『寝台の舟』『風景の中の関係』など、初期の傑作短編13編を集めた作品集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉行 淳之介
1924(大正13)年、岡山市生れ。東京大学英文科中退。’54年「驟雨」で芥川賞を受賞。性を主題に精神と肉体の関係を探り、人間性の深淵にせまる多くの作品がある。また、都会的に洗練されたエッセイの名手としても知られる。’94年、病没。主要作品は『星と月は天の穴』(芸術選奨文部大臣賞)『暗室』(谷崎賞)『夕暮まで』(野間賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 3.0 無機質な文体で人間心理をえぐる, 2002/7/12
By bluepasta (Brooklyn, NY USA) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
表題作の他、「青い花」、「紫陽花」など吉行氏の、わりと初期の作品11編が収められています。

睡眠薬自殺を図ろうとした妻を置き去りにして、子供のころ訪れていた湖畔の別荘地に逃げる男、街の全てが石膏色に見えてしまう男、高級料理店に場違いで入ってしまった学生の話などなど。半分幻想的で、半分はざらっとした現実を硬質な文章で書き上げていきます。

吉行氏の素晴らしさは、対象に感情移入することを極力避け、一歩離れて無機質な文体で、人間心理を深くえぐるところだと思いますが、この作品集でも、それは如何なく発揮されています。読後に考えさせられてしまう本。

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 短編の宝石箱, 2004/10/7
By ナワトビ - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「鳥獣虫魚」という短編を読んで、何か胸が熱くなりました。渇いた心境の主人公と、似顔絵描きの女性との出会い。吉行さんの小説は無機的なイメージを抱いていたのですが、「鳥獣虫魚」では渇いた都会で心を通い合わせて行く男女の姿が、とても愛しく感じられる筆致で描かれていて、とても好きな小説です。男娼との哀しいやり取りを描いた「寝台の舟」も、沈滞した中に豊饒なイメージが広がっていて、印象深いです。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「娼婦の部屋」, 2003/8/3
わたしが好きなのは表題作の「娼婦の部屋」です。
これに尽きます。

主人公の男から見たある娼婦の物語で、お互いに好きとか嫌いとかいうのは出てきません。しかし、ただ男と女の微妙な恋愛とも違いますし、心に欠落がある男と女の慰めあいとも違います。

どういう二人なのかという説明がうまくできないのですが、ここにはとても大きななにかがあって、心を離れません。

簡単に言ってしまえば、女の性(さが)みたいなものでしょうけれど、何度読んでも心に引っかかるし、何かどうしようもない強い気持ちが湧き上がってくるのです。

短い作品ですが、一瞬で人生をずばりと切り取られてしまったみたいな作品です。

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活字になるなど信じられない。かくした虚無文学があるから、文芸は沈滞するばかりだ。... 続きを読む
投稿日: 2005/6/8 投稿者: misidazai

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