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新左翼とロスジェネ (集英社新書 488C)
 
 

新左翼とロスジェネ (集英社新書 488C) (新書)

by 鈴木 英生 (著)
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Product Description

内容紹介

雨宮処凛氏推薦!
革命家?理想主義者?それとも「自分探し」?
ここには、壮絶な「世界への片思い」が描かれている。
二〇〇八年、未曾有の『蟹工船』ブームが巻き起こった。この現象は、若年貧困層らが抱く不満や、連帯への渇望を表しているのだろうか? また、巷に蔓延する閉塞感と八〇年前のプロレタリア文学の世界をつなぐバトンの在り処とは? 本書は、一九七五年生まれロスト・ジェネレーション(失われた世代)のジャーナリストが、戦後の新左翼運動とその周辺を描いた文学を紹介しつつ現代の連帯を模索した、注目作である。キーワードは―「自分探し」!

内容(「BOOK」データベースより)

二〇〇八年、未曾有の『蟹工船』ブームが巻き起こった。この現象は、若年貧困層らが抱く不満や、連帯への渇望を表しているのだろうか?また、巷に蔓延する閉塞感と八〇年前のプロレタリア文学の世界をつなぐバトンの在り処とは?本書は、一九七五年生まれ“ロスト・ジェネレーション”(失われた世代)のジャーナリストが、戦後の新左翼運動とその周辺を描いた文学を紹介しつつ現代の連帯を模索した、注目作である。キーワードは―「自分探し」。

Product Details

  • 新書: 214 pages
  • Publisher: 集英社 (2009/4/17)
  • ISBN-10: 408720488X
  • ISBN-13: 978-4087204889
  • Release Date: 2009/4/17
  • Product Dimensions: 6.7 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.8 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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26 of 40 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 新鮮味はあまりない, 2009/4/23
By 倒錯委員長 (横浜市と夢半ば) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
『蟹工船』ブームの仕掛け人といえる(ブームのきっかけになった高橋源一郎と雨宮処凛の対談を企画したという)筆者による、初の評論集。
中盤は、おもに大江健三郎などの左翼文学を各章数冊ずつ、時系列に取り上げていくのだが、筆者の仮説はこうだ。新左翼から筆者自身がそうである現代のいわゆるロスジェネ世代(35歳〜26歳の就職氷河期世代)まで、何らかの運動にコミットメントする若者に通奏低音するのは、実は「自分探し」というキーワードではないか。

もっともこれは、雨宮が萱野稔人との対談本(「生きづらさ」について (光文社新書))などでも言っていることを言い直しているに過ぎない。貧困に喘ぐ若者は、経済的な困窮だけでなく、アイデンティティクライシスにも陥っている。このアイデンティティというのが「(自分の)生きる意味」や「やりがい」になるのだが、雨宮いわくそのアイデンティティを満たしてくれるのであれば、右左関わらず運動であればなんでも言い訳だ。だからこそ、それら政治的活動は「自分さがし」と言える。

筆者は、「貧困」+「自分さがし」=「連帯」という公式を立てるが(こういう誤読を招くような公式は良くないと思う)、はたしてこれはその通り上手くいくのだろうか。若者のよくいう「自分さがし」というのは、おそらく「(他人より優れた)自分さがし」を意味する(誰もおおやけには言わないが)。連帯や協力というのは、必然的にその「他人より優れた自分」の部分をひけらかすのではなく、むしろ犠牲にする営みであるが、そんな「自分さがし」という自意識を、そう簡単に「連帯」させることなんて本当にできるのだろうか。
精神分析にしろ何にしろ20世紀の思想哲学は、自分さがしの主体が求めている「本当の自分」を、「そんなものは最初からない!」と否定する立場にある。あるのは主体と主体の関係性だけだ。そう考えると、上記の公式には「自分さがし」ではなく、「居場所さがし」を代入するべきではないだろうか。
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3 of 4 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 疎外論+実存主義=社会変革+自分探し=連帯?, 2009/8/29
全体的に微温な左派色である。赤というよりピンク。そしてそのピンクの重要性を優しく解説している啓蒙書である。が、しかし、圧倒的な経済情勢の変化とそれに対応した政治・文化制度の変化の中でピンクはあまりにも弱すぎる。歴史は、このピンクがこれからの激動の時代の中いかに揉まれるかを示すことになるだろう(ピンクといえばフランスの労働組合SUDが使用している。スローガンも連帯である)。とはいえ、この流れの先に日本社会の新しい思想と文化があることは間違いない(でなければ絶望しかない)。そういう意味で新たな思想・文化の地下水脈を紹介している作品ではある。しかし繰り返しになるが、あまりにも肯定的な内容に、かえってその思想としての自己革新を妨げる危険性を感じてしまう。批判的な提言をしっかり加えないと激動期(民主党政権⇒政界再編⇒新自由主義政権⇒左派政権)を乗り切ることは難しいだろう。しかし、来るべき左派時代のための今を乗り切るココロの一冊(regainか?)として評価は星3つ。
早くみんなで連帯の次を検討しましょう。
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16 of 40 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 運動は決して終わらない, 2009/4/20
By cabaret voltaire (六甲山系) - See all my reviews
安田落城や連合赤軍の一連の事件で新左翼運動は「終わった」という強固な通念に闘いを挑む意欲作です。少なくとも私にはそう読めました。
新左翼学生運動の略史としても読めますが、著者の関心は歴史的な事実の確認よりも、第二次世界大戦後の学生運動が問い続けてきた問題の所在を探ることに向けられています。

追記:「自分探し」に引っかかる人が結構多いようなのですが、これは「つかみ」であって本筋ではありません。むしろ「自己否定」が、単なる主体の「抹殺」(文字通り、あるいは比喩的な意味で)につながるような形でしか理解されないとされる70年代後半以降の社会・思想状況の中に、そうでない要素を探すことが著者の狙いでしょう。じゃなきゃ反日武装戦線、三里塚、寄せ場、京都の学生運動からニューアカまでが一列に並ぶわけがありません。
アイデンティティ・ポリティクス、癒し、私の居場所はどこにあるの(という本がありましたが)…といった形以外にも「自己」あるいは「主体」をめぐって立つ「問い」があるのです。その系譜は今は限りなく薄い線になってしまっていますが、確かに存在します。
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4.0 out of 5 stars ロスジェネは新左翼の末裔か?
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Published 9 months ago by 毒ギョウザ

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