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女 (遠藤周作歴史小説集)
 
 

女 (遠藤周作歴史小説集) (単行本)

遠藤 周作 (著)
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出版社/著者からの内容紹介

女の弱さと哀しみはやがて強く、恐ろしく変わっていく。すべては夢幻(ゆめまぼろし)。戦国の女、徳川の女たちを描いた著者渾身の長篇小説。

はじめてこの小谷の麓についた日,家臣と共にわざわざ出迎えてくれた夫。清水谷にのぼる山道で耳にした無数の小鳥の楽しげな声。その時、味わった何ともいえぬ悦び。そのひとつ,ひとつをお市は噛みしめながら思い出す。幸せそのものだった長政との生活。その幸福を無残にも引き裂いたのは、兄信長の朝倉攻めだった。

内容(「BOOK」データベースより)

戦国の女、徳川の女たちを描いた著者渾身の長篇小説。

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5つ星のうち 5.0 新観点の戦国史, 2000/12/5
歴史の影で今までスポットライトをあびることのなかった女たちが歴史を動かしてゆく、愛と執念の記録。今までの太閤記・戦国記にはない新しい視点でカトリック作家遠藤周作が描く戦国絵巻です。おすすめ!!
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5つ星のうち 5.0 戦国時代の女, 2006/8/18
上巻は、戦国時代の女たちを通して歴史を見る。信長の妹市、その娘淀、そして秀吉の正妻ねね。市は夫と子供を、淀は母の遺言と子供を守るため、自分の命を惜しまず尽くす。プライドのために死を選ぶ。子供のいないねねは、流れに逆らわず、時代の移り変わりを静かに賢く見守る。この時代の身分の高い女は政略の道具として使われたため、悲劇的な最後をとげることが多いが、下巻のような、女同士の醜い戦いがない分、生き様としては、潔く、かっこいい。

 
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5つ星のうち 4.0 女の未来, 2006/7/23
時代時代によって女の生き方は斯様に変わるものなのか、と思う小説。浅井長政に嫁ぐお市の方をプロローグとして、徳川家慶の寵愛を受けた加代がエピローグ。権力をもたないままに男を相手にして自分の生き方を探るものから、権力を持ち、女を相手として大奥で戦う女の生き方までを描き切った作品である。

ここに描かれている女性すべてが魅力的であり、それぞれに人間味溢れる描写がされている。茶々の描き方などは「そうきたか」と思うものがある。秀吉のことなど愛していなかったのだという解釈は目にするものの、死の間際に際して愛を実感するくだりは、なかなかに良くできているのでは。

「女」をテーマにした小説を読み、現代はどうなっているのだろうかと考える。「女」という性を持った私は、ここに描かれている時代とは全く異なるフィールドで戦っていかなくてはならない。兎にも角にも、男女平等に機会は均等に与えられている(はず)。この小説の時代に比べると、男女の社会的役割の差がなくなった。こんな風に未来にチャンスを感じられる作品だと思う。
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