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エベレストに死す―天才クライマー加藤保男 (講談社文庫)
  

エベレストに死す―天才クライマー加藤保男 (講談社文庫) (文庫)

長尾 三郎 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世界最高峰エベレストの冬は、寒気はむろんのこと、吹きすさぶジェット・ストリームとの闘いとなる。この厳冬期のエベレストに単独でアタックし、見事“三冠王”(春、秋、冬登頂)の偉業を、世界にさきがけて達成した天才クライマー加藤保男。だが、快挙の直後、氷雪に消え、33歳の劇的な生涯を閉じた。

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5つ星のうち 3.0 登りつづけた男, 2006/8/22
By 志村真幸 - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
 1984年の単行本の文庫化。
 著者はルポもののライター。冒険や登山を扱った著作が多く、『サハラに死す』や『マッキンリーに死す』などがある。関係者への綿密なインタビューと精力的な資料収集により、質の高い作品を送り出している。
 本書は、エベレストに3回の登頂を果たし、3回目の下山中に遭難した加藤保男を取り上げたもの。エベレストは極限の世界である。低温と強風と低酸素。ほんのちょっとしたミスが死につながる。そうした世界に加藤保男は挑戦しつづけた。友人を失い、手足の指を失いながらである。これはなぜだったのか。
 長尾氏の筆は、この点を中心に扱っている。しかし、どこか書き切れていないような印象が残った。登山家の壮烈な心がもうひとつ伝わってこないのだ。
 良くできた本ではあるのだが。
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5つ星のうち 5.0 自殺に等しい, 2009/1/4
感動的な実話である。取材も綿密だし、構成もしっかりしている。
だが山男でもない私には、このような高山に挑戦する山男たちの神経は最後まで理解できなかった。厳冬期のエベレストを目指すなど、ほとんど「自殺」というしかないではないか。体力や技術がいくらあったところで、マイナス何十度という世界で平然としていられるわけではないし、風速何十メートルの風が来て悠々と立っていることなどできるわけもない。
所詮、人間の力は、たかが知れている。「生きて返って来なければ敗北」とまで加藤を厳しく批判した小西政継ですら、結局マナスルに遭難死した。どんな経験があろうと技術があろうと、極地においてはほんの少し自然が牙を剥けば、人間など石ころ同然でしかない。
あえて言えば、生き残ったクライマーは、単に幸運だっただけである。山にへばりつくただの石ころの分際で、大自然を征服したなどと、思い上がるのはよした方がいい。
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