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好きと嫌いの心理学 (講談社現代新書 609)
 
 

好きと嫌いの心理学 (講談社現代新書 609) (新書)

詫摩 武俊 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「蓼食う虫も好き好き」ということわざのとおり、好き嫌いの感情は、人によってさまざまである。食物やひいきのスター、あるいは恋人、同僚、上司に至るまで、われわれの行動はこの不思議の領域によって大きく規定されている。なぜ特定の相手を好きになったり、嫌いになったりするのだろうか。本書は、多くの心理実験、調査を踏まえ、性格と相性、家族関係のもつ意味、好きになる条件、嫌いな人間との関係改善の方法まで、興味ぶかく語る快作。

同調傾向――恋人たちは趣味、嗜好、人生観などがしだいに似てくるようになる。お互いに接近し、同調するようになるのである。この過程は自分自身も気がつかないうちに進行することが多い。たとえば、彼がブルーが好きだというと自分も何となくその色が好きになり、それを基調にした服をつくってみたり、室内の装飾にもその色が多くなったりする。あるいは彼女がクラシック音楽が、好きだというと、自分もいつの間にそれが好きになってしまい、ジャズなどを愛好していた当時の彼を知っているものを唖然とさせることがある。どんな生き方に価値をおくか、どんなタイプの人間が好きか、どんな思想を信奉するかというようなことから、字の書き方、食べものの好き嫌いにいたるまで相互の好みは接近してくる。何となく話し方が以前と違ってきたと思ったら、それが恋人の影響だったということもある。――本書より



著者紹介

1927年千葉県に生まれる。東京大学文学部心理学科卒業。文学博士。現在、東京国際大学教授。専攻は性格心理学。著書に、『性格はいかにつくられるか』――岩波新書、『幼児教育』――有斐閣、『親と子のあいだ』――雷鳥社、『きょうだいと性格』――国土社、現代新書に、『性格』『これからの〈老い〉』がある。


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5つ星のうち 4.0 円滑な人間関係のために, 2001/10/12
著者は、東京大学文学部心理学科で博士号を取得した大学教授です。この本は、20年前に書かれた本ですが、人間の選択の基準の中で、もっとも原始的・生理的で基本的な「好きと嫌い」という基準について、人間関係の中での現れ方のパターンを分かりやすく説明しています。著者によると、「好き」という感情は、自分に身近なもの、近いものに対して抱きやすく、特に人間関係においては、自分を肯定してくれる人に対して生じやすいようです。この意味で、自分が好意を示すと、相手からも返ってくることが多いというのもうなずけるでしょう。人は誰しも自分が正しいということを、認めてもらいたいという気持ちがあることを反映しているのだということです。

逆に、嫌われる人、というのは、どのようなタイプなのでしょうか?著者は、嫌われる人の代表として、自信のない人、を挙げています。ここでいう自信のなさは、謙遜とか謙虚という控えめな現れ方ではなく、臆病、卑屈、消極的、という特徴に近いです。自信のなさが根底にありながら、本人の自覚があまりなく、屈折した形であらわれるとき、嫌われる特徴となりやすいのだそうです。その現れ方としては、第一に権威のあるものに対する迎合的、追従的態度だそうです。一時的な都合でそうしているだけで、迎合する相手もその時々によって変化するので、油断がならず、背信行為をしているようにも受け取られやすいでしょう。第二は、他人に対する干渉や詮索が行き過ぎるという現れ方です。相手が嫌がっていることを塊せられない程度までするのは、共感性が乏しく、思いやりがないのを示しています。自分の身近にいる相手の動静が知りたくてやっており、目的はその人のためというより自分の安心のため、というところに問題があるようです。第三は、攻撃的な態度として現れる場合です。自分が劣っていることを知った上で、優位にあるものを嫉妬、中傷、密告や皮肉などで、婉曲に攻撃する言動のことです。

身の回りの人の言動を理解するためにも、役に立つ本なのではないかと思います。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 選択の基準の三原則を知る。, 2008/1/23
僕らは、どんな基準で、行動を選択しているのだろうか?
選択の積み重ねが、その人の人生を映しだす鏡でもある。

好きって何、嫌いって何、考えたことはありませんか。
「このブランドが好き。値段の問題じゃないのよ」とか、「あそこのスーパーは、こちらのスーパーより卵が安いから好き」とか、「あなたのためだったら、私は犠牲にもなるわ」など…。

人の行動には、判断と決断がともなう。
それによって、その人の人物像が浮かび上がりもするし、自分自身を観ることもできる。

特に、p14「選択の基準」は、一読の価値があります。
選択の基準には、第1に「損得」、第2に「正しいか正しくないか」、そして第三に「好き嫌い」とある。
このことを思い出しながら、僕らの判断基準を意識することは大切です。
自分を観る眼、社会を観る眼が養われるお薦めの1冊です。
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